普通科1年生の国語の授業では現在、芥川龍之介の「羅生門」を勉強しています。
国語の教材には必ずといって良いほど出てくる小説。私自身も高校生の頃、この短編を読んだことを記憶しています。
本校の生徒たちはこの作品を読んだあと、グループでディスカッションを行い、本日は発表を行いました。発表するテーマは"下人について" "老婆のその後""題名(なぜ羅生門は"羅城門"ではないのか)について"など。
羅生門は、地名では"羅城門"と表記したのですが、芥川が小説にするときには、"羅生門"と題名をつけました。それはなぜなのか・・・
言われてみれば確かにそうですね!ですが、私などはずっと「(小説のタイトルだし)そういうものだ」と勝手に思い、その意味を深く考えたことはありませんでした。
ですが、いろいろなグループの発表を聞いていると
「京都の人々が生きるのに大変苦労していた時代だから"生"の字を使ったのではないかと思います。」
とか
「下人も老婆も生きることに必死だったその状況から"生"の字になったように思います。」
などの鋭い分析が発表されていました。
グループできちんとした発表ができるということは、これからみなさんが高校で生活するうえでも、卒業してからもとても大切なことです。授業のこのような機会も活用して、練習を続けて下さい。