2008年7月31日木曜日

15歳からの独立自尊

2008年は当学園の創立100周年ということで、100周年記念誌の編纂も大詰めを迎えています。(記念誌編纂に携わってくださっている先生方、本当にタイトなスケジュールの中、いつもありがとうございます。)

その記念誌を読んでいくと、当校の創立者・高木君(たかぎ きみ)はものすごい「起業家」だったということに驚かされます。

今の横浜・桜木町界隈の有力な染物商の長女として生まれた彼女は、なんと15歳のときに「(いまの)横浜開港記念館」で行われた"生の"福澤諭吉先生の講演会を聞きに行ったのです。
(福澤先生=一万円札の顔、として歴史上の遠い過去の偉人、という認識のわれわれからすると、その人の講演をライブで聴いたというのはなんともすごいことに感じられます…)

そして当時、福澤先生は「これからは男性も女性も真に独立して社会に貢献すべきである」と"独立自尊"と"学問のすすめ"について語ったそうです。それを一聴衆として聞いていた私の曾祖母は15歳にして真剣に思い悩んだというのです。自分は世の中でこれからどのように独立できるか、社会に貢献できるか、と。
(15歳かぁ…私自身が15歳のときなど、「この科目のテストで悪い点取っちゃった」とかそんなことで悩みはしましたが、「いかに世の中に貢献できるか」、ということで真剣に悩むなどというレベルとは程遠かったように思います。)

もともと裁縫の得意だった曾祖母は、東京にある裁縫学校に通うことを決意します。裁縫の能力を身につけられれば、多くの女性にその技能を教えて彼女たちが社会で自立できると考えたのです。ただし、当時は女性が学ぶなどということは全く期待されていない時代。親にも大反対されながらも、

「今ここで自分が裁縫の能力を身につけなければ、自分は社会に貢献できない。私のことは死んだものと思って(忘れて)学ぶことを許してください」

と懇願して裁縫学校に意気揚々と通ったとのことです。

そして、卒業後、既存の学校の教員となることを薦められながら、自らの「裁縫私塾」を作って世の中に貢献する、と立ち上がったのです。

今でこそ起業する女性が珍しくはない時代となりましたが、時は今から100年前(!一世紀前です!)その時代に自ら立ち上がった創立者の情熱には驚き・感動してしまいます。

彼女の想い(教育理念)

「世の中に役立つ女性、世の中から信頼される女性」

を育成するということは、いつの時代にも求められることだと感じています。現代の社会状況・ニーズはもちろん当時とは違うため、それらにあわせて学校のカリキュラムやプログラムを改善していくことは必要です。が、社会に貢献できる女性を輩出することは当校の核となる理念であり、これからも創立者の想いを大切にしていきたいと考えています。15歳からの独立自尊、です。

いよいよ校門も完成に近づいています

今日で7月も終わり、3年半近く続いてきた高木学園の新校舎建築も最終完成が近づいています。その中で、正門とその周辺ができてくると、

「学校が完成してきているなぁ」

と感慨深くなります。

当校のデザインは本当に細部にも細かいこだわりがちりばめられており、タイルひとつ貼るにもそれはそれは職人さんの大変なご苦労があるのです。(なにしろ、普通の模様ではなく、ここは"こういう意味だからこういうウェーブ"というような指定が、それぞれの箇所に細かくあるのです。)







これは、正門の周りのタイルを職人さんが一枚一枚丁寧に貼ってくださっているところ。










そして、これが正門ができかけているところです。





これから人工芝を敷いて、テニスコート・ハンドボールなどのラインも描いていきます。
最終完成が大変楽しみです。

2008年7月28日月曜日

オープンスクールのお知らせ

今朝は朝から、事務室のスタッフが8月23日のオープンスクールに参加希望される中学生の方々の申込みを数えて受付けていました。

申し込み人数を見ると、今年は(去年の同時期までの申し込み人数と比較しても、)参加希望いただいている中学生の数が大幅に増加しており、多くの方に興味を持っていただいていることを実感しています。


3年以上もの長い期間ずっと続けられてきた新校舎の建築も、ついに8月20日にはすべて完成します。その3日後の23日に学校を見ていただくわけですから、まさに万全の体制でこれから受験を考えられる中学生と保護者の方々をお迎えすることができます。

ホームページなどでも当校の校舎・カリキュラムなどはご紹介していますが実際に完成したての校舎・当校の温かくまじめな生徒さんたち・人間味あふれる先生たちを直接ご覧いただけるというのは大変うれしい限りです。

このオープンスクール。単に校舎の中を見ていただくだけではなく、中学生の皆様に実際に「ミニ授業」を体験していただいたり、クラブ活動の内容をご紹介する体験型のプログラムとなっています。

まだまだお申し込みを受付中ですので、少しでもご興味のある方は、ぜひお越しください。(お電話、ファックス、e-mailのいずれからでもお申し込みいただけます。)










実際にはこの「高木学園創立100周年記念アリーナ CENTURIA」で皆様をお迎えします。










そして、こんなクラブ(これは茶道部です)の発表も!





当日、ひとりでも多くの皆様と当校にてお目にかかれることを心より楽しみにしております。

2008年7月25日金曜日

いよいよ本日放映です

先日、何回かに分けてご報告したテレビ撮影&放映ですが、いよいよ本日夜12:00-12:10、番組が放映されます。

詳細は以下の通りです。

時間:   本日12:00-12:10
チャンネル: TVK (テレビ神奈川)
番組名:   学ドリ(Gakuen of Dreams)

今日と、来週金曜日の2週連続での放映になります。本日は、当校の校舎内部やライフル射撃部の様子などを紹介していただきます。来週は「特別授業」の模様が放映されます。(たぶん)

皆様、どうぞご覧ください!お楽しみに。

全国大会出発直前!

夏休み1週間目が終わろうとしていますが、本日も学校は生徒さんでいっぱいです。そんな中、お昼休みに数名のライフル射撃部生徒さんたちが理事長室をノックする音が聞こえました。部長、副部長をはじめとしたメンバー数名が

「理事長先生、私たちは来週日曜日からライフル射撃の全国大会に行ってきます」

とご挨拶に来たのでした。







「平常心を忘れないで、でも3年生にとっては最後の大会なのでがんばってくださいね!」という理事長の言葉に、彼女たちは「はい!!!」と元気良く答えていました。




毎日学校で一生懸命練習に励み、大会の前には必ず理事長・校長・教頭先生にご挨拶するという習慣。これはマナーを大切にする当校の生徒さんならではの習慣といえそうです。

彼女たちは日曜日から広島県での全国大会に参加します。健闘を心から祈っています!

2008年7月23日水曜日

夏休みも学校で

先週で1学期が終了しました。そのため、今週からは学校が閑散とするのかなぁ、などと予想していましたが、見事にそれは間違いであったことを悟りました。

まず、先生方ですが休み中も「保護者会」(生徒さん・保護者の方・先生の面談)のために学校に出てきていらっしゃる方が多いのに加えて、クラブの顧問の先生方も多く学校にいらっしゃいます。

そして生徒さん。夏休み中でも平日はもちろん、土・日も部活の練習・活動などのために学校に出てきていることが多いのです。

ちなみに、本日校内を歩いていたところ、ある教室から音楽が聞こえてきました♪
なんだろう???と思ってドアを開けて

「こんにちはー!何やってるの?」

とたずねたところ、今週末~来週からスタートする「サマースクール(@八ヶ岳)」で披露するダンスの創作(振付)・練習をしているとのこと。楽しそうな練習風景だったため、思わず写真を撮らせてもらいました。








学校であれ、学校外であれ、普段はできないような経験を通じて楽しい思い出をたくさん作ってほしいなと思っています。

2008年7月22日火曜日

高校でスタートして全国レベル!

先日のブログの中で、この夏休み期間の間に「電卓」で全国大会に出場する生徒さんがいると書きました。

たまたま今日、学校内を歩いていたところ、その生徒さんに遭遇!というわけで、根堀り葉堀り質問をしてみました。

私:「ねぇねぇ、電卓で全国大会に出るんだよね?!すごーい!!!具体的に大会ってどんなことするの?」

生徒さん:「なんか難しいビジネス問題のような文章の間に計算する内容が埋まってるんですよ。それを50分で50問解くんですよね。」

私:「へぇー!1分間に1題回答しなくちゃいけないんだ、時間的なプレッシャーも大きいね!!!大変そう。ところで、情報処理科だよね?で電卓検定も受けるんだ?」

生徒さん:「たまたまワープロの検定1級に合格して、こちらも受けることになったんですよ。」

私:「へぇー!これまたすごいね!!!もしや中学校にいたときからワープロとか電卓とか打つのプロ級に早かったとか???」

生徒さん:「いえ、全く。高校に入ってから初めてスタートしましたよ。」

私:「す、すごい!!!そんな短期間で全国大会に出場しちゃうくらいなんだ!!!なんか特別の電卓とか使っちゃうの?」

生徒さん:「ぇ?普通のですよ。本当に普通の。みんなが使ってるような電卓ですよ。」

私:「うーん、発言の一つ一つが大物の予感!がんばってねー!!!」

ということで、彼女の実にさらっと言ってのけるその言葉のひとつひとつに"すごい!"を感じていたのでした。その平常心を忘れずに頑張って欲しいと思います。

2008年7月19日土曜日

お弁当開発 - 続報

1学期は終了しましたが、お弁当開発については夏休みにも引き続きプロジェクトを進めていきます。

終業式の後にお弁当開発代表チームと校内で打ち合わせを行いました。夏休み中の「登校日」に一斉に全校アンケートを行うための「質問内容」をどうするかの打ち合わせです。

もともと製品開発のマーケターとして仕事をしてきた私は、マーケティングリサーチで用いる「Questionnaire(質問表)」がどのようなものだか把握していますが、それを説明するのではなく、むしろ代表チームのみんなに「どんな質問をすればいいかな?」と考えていってもらいました。

そして、またもや私は感動することになります。みんな、本当によく考えている!

「先生、そういう質問だったら、きちんと"何段階"かに分けて聞くほうがよくないですか?」
「先生、ここでは自由にコメントを書けるようなスペースも一緒に設定したほうがいいと思います」
「ここでは、この会社のお弁当を全てみんなに見てもらってから質問をするべきですよね?」

などなど、大人も顔負けの鋭い・的確なコメントがポンポン飛び出してきたのです。みんな、素晴らしい!!!

これは、きっと彼女たちが「お弁当を開発する」ということに対して非常に興味があり(=好き)、自発的に参加していて、真剣に取り組み・考えていることを象徴していると思うのです。

夏休み中にも代表チームのメンバーには集まってもらい、準備を進めていきます。

さあみんなで、すごいお弁当を作ろうよ!!!

充実の夏休みを!

ついこの間スタートしたばかり、と思った1学期が19日、終了しました。今日は体育館で終業式が行われ、それに引き続き表彰式(各種検定試験に合格した生徒さんを表彰しました!)が行われました。さらに、この夏休みの間に全国大会に出場する

- ライフル射撃部
- 電卓検定の生徒さん

に対して、全校で「頑張って!」と健闘をお祈りしました。いずれも、高校に入ってからの努力で全国レベルで競うようになった生徒さんたちばかりです。その努力に頭が下がると同時に、心から頑張って欲しいなと思います。






舞台上で、全国大会に出場する生徒さんたちが「決意表明」しています。






さて、40日ほど続く夏休みですが、当校は夏休みも色々なプログラムが目白押しです。既に21日からは葉山で2年生の希望者を対象に「勉強合宿」という合宿があり、今月末からは八ヶ岳でサマースクールが行われます。さらに、同じく7月末から希望者がオーストラリアに短期留学します。そしてクラブ活動の合宿や大会なども同時進行しています。

一人ひとりが最高に充実していた!と心の底から思えるような夏休みであったらいいなと思います。生徒さんが夏休みの間も、私は夏~秋にかけて生徒さんみんなの生活が楽しくなるようなプログラムの準備を続けていきます。

2008年7月16日水曜日

木を植えています

3年間にわたり、高木学園女子高等学校新校舎の建て替えが進められてきたのですが、このプロジェクトでは単に建物を建て替えるだけでなく、まわりの環境との共生にも配慮しています。

その一例ともいえるのが「植樹」。地球温暖化が実際に感じられる今だからこそ、その進行を食い止めるために学校としてできることをしていきたいと思います。

今回の校舎の脇や屋上には、数千本単位での木・植物類を植えています。そして、その取り組みは、まさに高木学園女子高等学校の所在する横浜市の提唱する"150万本植樹行動"と同じ目標を持っています。






まさに造園屋さんが大きな木を植えてくれているところです。









そして、その取り組みは横浜市のホームページにも掲載していただいています。





http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/event/150green/sankakigyo_list.html

このように、常に地域とともにあり、積極的に何か行動する学校でありたいと考えています。そうした学校としての姿勢が、きっと生徒さんにも波及していくと思っています

2008年7月15日火曜日

書道・手巻き寿司に挑戦

7月15日は、セントモニカカレッジからのお客様が当校で学ぶ最後の日。今日は

- 「書道に挑戦」
- 「手巻き寿司に挑戦」

という特別講座が開催されました。

書道部担当で、字が非常に上手な当校の先生のご指導による書道講座のあと、教頭先生と家庭科・食物コースの先生が「手巻き寿司に挑戦」講座を開催しました。

お昼近くにキッチンスタジオをのぞいてみると、まさにみんな手巻き寿司を作っている最中でした。






まずは教頭先生が、セントモニカカレッジの先生に直接指導中です。








はじめに、のりの上にご飯を敷きます。













その上に、もう一枚のりを敷き、その上に卵焼きや野菜など、具になる素材を並べます。












具をすべて並べたら、すべてを一気に巻きます。ここはテクニックが必要です。(教頭先生に「やってみたら?」と言われましたが、恐ろしい形になるのが怖かった私はプロ級の教頭先生に頼りきりでした。)










そうしてできあがった手巻き寿司を一口サイズに切り、お皿に並べます。「並べ方にもその人のセンスが出るんだよね~」と教頭先生。うーん、私の並べ方はどうでしょうか・・・。









できあがったお寿司をみんな幸せそうに食べています。この際も、日本語・英語で会話が弾んでいました。






セントモニカカレッジの皆さんをお迎えしての楽しかった日々も昨日が最後。今度は数週間後に当校生徒がセントモニカカレッジを訪れます。(夏休みの間に研修でオーストラリアを訪れるのです。)

2008年7月14日月曜日

ひたむきさに心打たれる - お弁当開発

本日午後。気づくと先週金曜日にお弁当開発会議に一緒に行った1年生の生徒さん2人が、事務室を訪れていました。

「ほら、先生いるよ。」

と小さな声で話している声が聞こえたような気はしたものの、トイレに行ってしまった私…。戻ってくると、先ほどの生徒さん2人組のうちの1人が、廊下で私を待っていたのでした。

「先生、あのね、金曜日の会議のあと、おうちに帰ってお母さんと一緒にどんなお弁当がいいかなって考えたんです。」

と言いながら、彼女は私に1枚のレポートを渡してくれました。






そこには一生懸命考えた、彼女のアイデアがまとめられていました。





"前回xxx(企業名)の本社に行ってから、母と考えた案です"

と書かれたそのレポート用紙には、彼女の一生懸命考えた素晴らしいアイデアがぎっしり詰まっていました。授業で成績がつくわけでもない、こういうレポートを書いてきてねとお願いしたわけでもない、でも彼女は自発的に自分のアイデアを一生懸命まとめることに力を注いでくれたのです。

若い可能性を秘めた彼女のような高校生のひたむきさに、私はただもう感動してしまいました。私が「やったら絶対面白いだろうな~(生徒さんが楽しいだけでなく、先生たち、私も含め全校が楽しくなるだろうな)」と思って企画・準備してきたプロジェクトに、生徒さんが目を輝かせて取り組んでくれる。そんな瞬間に立ち会えることの素晴らしさに心から感謝しました。そして、彼女たちの高木学園女子高等学校での3年間が、

「別に強制されたわけでもないのに、なんだか一生懸命やってしまいたいことがたくさんある」

学校であるように、常に努力と改善を続けていこう、との思いをますます強くしました。

2008年7月12日土曜日

明日私学展でお会いしましょう

明日、7月13日(日曜)には、横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜展示ホールで「2008 神奈川 全私学中高展」が開催されます。

開催時間 10:30-16:00
場所 パシフィコ横浜・展示ホール (みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩5分)

当校もこちらにブースを設けて高木学園女子高等学校のご紹介などを行います。ぜひ皆様、お越しください。当日私もブースに立っておりますので、ぜひぜひ一人でも多くの方とお話させていただければと思っています!

菊名新聞7月号

それは4月初旬のこと。ひょんなことから、ここ高木学園女子高等学校の所在する菊名に「菊名新聞」という新聞が存在することを知りました。学校というのは社会と共生できてこそ良い学校になれると考えているため、早速私はこの「菊名新聞」の大崎編集長にご挨拶にうかがったのでした。

菊名新聞は年間4回発行されていて、菊名町内会会員世帯(約2,500世帯)に無料で配布されています。非常にユニークなのは、その発行費用がすべて町内会費でまかなわれているということです。

大崎編集長とお話させていただくうちに、大崎編集長がかつては凄腕新聞記者でいらしたことや、菊名新聞がどれほど面白い地元の新聞か(一般の新聞では取り上げられない、でも地元に住む人間であれば知っておきたい話などがきちんと紹介されている)ということを発見しました。

そんな訳でお話をさせていただいてから3ヶ月。待ちに待った7月号の記事で、なんと当校・高木学園の紹介をしてくださっています。そのタイトルは

「 新校舎も次々完成
高木学園が創立100周年
“地域と共生”めざして次の100年へ 」

短いタイトルの中に、学校の想いを完璧に表現してくださっています。さすが大崎編集長。

さてこの菊名新聞。ウェブサイト上でもPDFファイルで紙面を読むことができますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

http://www.kikuna.org/kikunashinbun.html

2008年7月11日金曜日

100周年記念お弁当開発会議 -第一回-

以前からこのブログでも何回かお伝えしてきたお弁当開発。いよいよ本日、その企業さんと当校の代表チーム生徒とで初顔合わせの会議が開催されました。

ちなみに、ものすごく大勢の希望があった中から1年生の家庭科の生徒さん3名、2年生の家庭科食物コースの生徒さん3名に今回の代表チームとしてこれから数ヶ月、開発の窓口として頑張ってもらうことになりました。

まずは私が5名の生徒さんを引率して、横浜にあるその企業さんの本社へ、いざ出発!することになりましたが、前の会議が長引いた私が待ち合わせ場所の「当校昇降口」に5分遅れて到着すると、

「先生、遅いよぉー。先生、時間にルーズだよ。」

の一言。そのとおりです。本当にごめんなさい、みんなのほうが数百倍社会人に向いてます・・・(謝罪・・・)

そして駅に到着して(私がみんなの分の切符をまとめて買ったのですが、それを歩きながら床にぼろぼろ落としてしまっていると)

「んー。先生って見ててあぶなっかしい。。。」

うーん、みんな、ごめんねー。みんなのほうがよっぽどしっかりしてるなぁ(感心!)

いざ、気を取り直して(私だけですが)本社へ。

まず初めに、その企業の方々に御礼とご挨拶をさせていただき、いよいよ本日の議題のスタートです。

- (まずは)どんなお弁当が好きかを一人ひとりお話する
- 企業の方から、「コンセプトの作り方」の説明をいただく
- それを受けて 「お弁当のターゲット顧客は誰にしたいか」「年齢層は」「性別は」「価格帯は」など、生徒たちの意見をヒアリング
- 競合のお弁当カタログで良いな!買いたいな!と思うのはどんなもので、それはなぜか?

などのディスカッションを重ねていきました。本日はキックオフミーティングということで、代表チームの意見のみをお話してきましたが、今回のミーティングを受けて、当校内の全校生徒を対象に大規模アンケートを行って

「どんなお弁当にすべきか」

のコンセプト作りのためのリサーチを行います。

実際の仕事にこのような形で参加させていただけるのは大変貴重な経験。企業さんの本社を後にしたとき、代表チームのメンバー全員が

「ものすごく楽しかった!!!」

と言っていました。このように彼女たちの「楽しい・好き」と思えることを活かせるチャンスが世の中のどんなところにあるのか、を考え・経験できるような機会をこれからもどんどん準備していきたいと思います。

さて、どんなお弁当ができますか。大変楽しみです。ご期待ください。

同じ釜の・・・ -日本でのおもてなし-

昨日に引き続き、本日もセントモニカカレッジからの生徒さんたちのおもてなしが続きました。




まずはセントモニカの生徒さんも一緒になって、全校でドッジボールです!(昨日で試験が終わり、今日はスポーツ大会だったのです。)たかがドッジボールとあなどる無かれ・・・。みんな「超・真剣」で恐ろしいほど燃えるんです、これが。




さて、スポーツもしてお腹もすいたところで、お昼を一緒に食べる時間になりました。






それぞれホームステイしている当校の生徒さん宅からお弁当を作ってもらって持参した彼女たち。当校生徒にまじって「ランチスペース」で日本の手作りお弁当を食べています。








さらにその後には茶道部の生徒さんたちが浴衣を着て、お茶を点て、オーストラリアからの彼女たちに日本の文化を説明しています。みんなひとりひとりが、日本の文化交流親善大使です!



「同じ釜の飯を食べた」者の絆は深くなる、といいますが、このように生活をともにしてみて始めて、言葉の壁も越えて「人間対人間」としての深いつながりができるように思います。それを、高校生のようにまだ非常に若い時期に経験できるというのは非常に大切なことだと実感しています。

2008年7月10日木曜日

ようこそ!- オーストラリアのお友達をおもてなし

今日はいよいよオーストラリアの提携校、セントモニカカレッジの生徒さんたちを当校にお迎えしました。

朝10時半過ぎ。彼女たちが到着です。





普段のオーストラリアの生活では靴⇒上履きに履き替えないとは思いますが、まずは日本を体験していただくということで、昇降口でみんなスリッパに履き替えています。



そして、期末試験の終わったばかりの当校生徒とのご対面!










ということで、できたばかりの体育館「高木学園創立100周年記念アリーナ CENTURIA」でWelcome Partyを開催しました。












当校、そしてセントモニカの代表生徒がそれぞれ英語・日本語で挨拶しました。(うちの生徒会長さん、英語の発音が素晴らしい!!!そして、同様にセントモニカの代表生徒さんは日本語が本当に上手でびっくりです!)

その後、クラスで一緒の授業に参加したり、お寿司を一緒に食べたりして生徒の交流が始まりました。当校の生徒さんも英語の文章をたくさん用意してきて(!涙ぐましい努力に感動してしまいました)一生懸命彼女たちに話しかけていました。

"Where did you go after you arrived in Japan?"
"Do you know Mononoke-hime?"
"Where do you want to go for shopping in Japan?"

などなど・・・。みんな、英語が話せないなんて言ってるのはウソで、きちんとした文章がポンポン出てきます!!!普段の勉強の成果が出ているね~!








そうこうしているうちに、セントモニカの彼女たちが「コアラ」のお人形のプレゼントをしてくれました!











そして、校長先生はというと・・・セントモニカの先生からいただいた記念ポロシャツを着て、ご機嫌です!

今日から彼女たちは当校生徒さんの家にホームステイします。日本滞在でお互いにそれぞれの文化を学んで素晴らしい経験ができればと思います。

2008年7月9日水曜日

新校舎建築最終章 - グラウンド整備

2006年から3ヶ年にわたり(2006年夏に普通教室棟1部、2007年夏に普通教室棟2部、そして2008年5月に体育館棟が)完成してきた高木学園女子高等学校の新校舎建築ですが、いよいよ最終章にさしかかっています。

以前にあった体育館を解体し、グラウンドの整備を行っているのです。(完成は8月末を予定しています。これが完成してようやく2008年9月の創立100周年を万全の体制で迎えることができます。)

今はちょうど解体した体育館の瓦礫を処理している最中。これがすむと、グラウンド敷地に人工芝を敷き、テニスコートやハンドボールのコートとなります。

今日はたまたま試験を終えた生徒さんが窓の外からその作業を眺めていました。いままでずっと使ってきた体育館がなくなってしまうのはどこか寂しい気もしますが、その気持ちを忘れずに新しい体育館を大切に使っていきたいと思います。




これが現在の状態。メインの道路に面した箇所にあった体育館を奥の敷地に持ってきたことで、ずいぶん開放感が出ます。(実際、本日帰宅するさいに、真向かいのAMANOさんの社員さんが「ずいぶん雰囲気変わったなー。こんなに広いんだー、それに学校の校舎の雰囲気もすごく明るいねぇ。」と言っていらっしゃいました。)

2008年7月8日火曜日

TV放映日

先日このブログでもお知らせした、テレビ撮影ですが、放映日が決定しました。

TVK(テレビ神奈川)系の「学ドリ Gakuen of Dreams」という番組で当校が紹介されます!
放映日は

7/25(金曜日)24:00-24:10
8/1(金曜日)24:00-24:10

の2週間にわたります。当校の学校紹介(校長、校舎、クラブ活動など)に加えて、家庭科系の特別授業の模様も放送される予定です。

イキイキと楽しい学園の様子が放映されることになるかと思いますので、皆様どうぞごらんください!

期末試験~国際交流へ

今日は期末試験2日目です。早いもので、つい先日中間試験を迎えたと思ったのにもう1学期を締めくくる期末試験の中日を迎えました。

この試験が終わると、いよいよ待ちに待った「留学生の受入れ」がスタートします。(正確には、オーストラリアからの交換留学生たちは既に日本に到着しているのですが、当校に訪れるのは木曜日からになります。)留学生のみなさんは、当校の生徒さんのお宅にホームステイする予定になっています。

言葉が通じる、通じない、それよりもむしろ

-「日本ってこんな国なんだよということ(文化・習慣など)」や
-「高木学園女子高等学校で大切にしているマナーや礼儀」

などをともに生活を一緒にする中で感じてもらったり、逆に彼らから同様に文化や習慣、礼儀などを知らず知らずのうちに教えてもらう機会です。

きっとはじめはお互いにドキドキの連続でしょうが、高校生という感受性の豊かな時期にこのような経験をできることを(私までもが)楽しみにしています。

木曜日以降、また詳細をご報告します。

2008年7月7日月曜日

人生最高の想い出の場所に

先回の記事から今日まで少し間隔があいてしまいました。というのも、ロンドンビジネススクールの卒業式に出席のため、私自身がロンドンに戻っていたからです。(3月末までに卒業に必要な単位はすべて取得していましたが、卒業式のみは7月に行われることになっていたためです。)

社会人になってからかなり時間が経過してから改めて学生に戻り、2年間を過ごして改めて"卒業式"を迎えてみて、

- 学ぶということの楽しさ
- 様々な人(それは何も同級生だけに限らず、卒業生の先輩方、教授陣、ゲストスピーカーで学校に訪れる方々、学校のスタッフなどすべてを含みます)と出会う人生の豊かさ

を心の底から感じました。

私がロンドンビジネススクールで感じたような感動を、これからは高木学園で(若い高校生の生徒さんたちに)味わってもらえるような取り組みを進めて行きたいと思っています。

そのために

1) 生徒さんが「世の中にはこんなことをしている・考えている人が・組織が・場所があるんだ」ということを発見し、興味を持つことができるような機会を提供する
2) 生徒さんが自分が「どんなことが好きなのか」を考えられるきっかけを提供する
3) 生徒さんが、そのような興味と自分の能力・才能に基づいて何か「行動できる」ような機会を提供する

ということが大切だと考えています。

そうして、私にとってロンドンビジネススクールが人生最高の場所であったように、若い当校の女子高校生のみんなには高木学園女子高等学校こそが「人生最高の想い出の場所」となるように尽力していきたいと思います。