2011年3月30日水曜日

長い道のり

大地震より20日近くの時間が経過しました。この大震災は当初考えていたよりもはるかに深刻な影響をもたらしていることが日に日に明らかになってきました。

昨日は開発中のノートのメーカーさんとお話している中で、日本の産業への影響の大きさを実感しました。そのメーカーさんの工場は今回の地震や津波の影響を受けなかった場所にあるため、私はそれをうかがって"良かったですね!"と単純に申し上げたのですが、実際は被災しなかった場所・産業にも影響が甚大に及んでいるとのことです。

たとえば、紙メーカーさんへの影響という意味では、東北地方に工場を持っていた他の企業が紙の供給を行えなくなり、被災しなかったメーカーさんに膨大な注文が入ったり、それでも資材(紙)が確保できなかったり、物流に時間がかかったりと想定外の影響が及んでいるそうです。(しかも、紙は人々の情報源として大変重要な新聞を印刷するのに欠かせないため、新聞用の紙は必ず確保する必要もあるそうです。)

あらゆる産業で(被災地にある企業も、被災地以外の企業でも)甚大な被害・影響が生じています。

これから日本は本当に復興の途をたどることができるのだろうか・・・と不安にもなったりします。でも、私たちが「できる」と信じて立ち上がらなければいけない時だとも感じています。

本学園では高校生・幼稚園生とこれからの日本社会を支えていく若い世代を教育しています。そして、創立者の高木君先生は

「社会で役に立ち、信頼される人間になれるように」

と、この学園を創立しました。

そのような学園で学ぶ生徒・園児たちと一緒に、この社会の未来のためにできることを考え、行動していく - 平成23年度はその想いを一層強く持ち、さらに前に進み続ける1年としたいと思います。

2011年3月25日金曜日

Pray for Tohoku - ラジオをお送りしました

昨日は終業式でした。大震災の後、生徒たちが登校する唯一の機会となりましたが、無事に今年度を終了することができたことを大変うれしく思っています。

終業式の中で、教頭先生から

「この大震災というのは1000年に一度くらいの大災害です。皆さんは歴史に残るこの震災後の復興の時期を生きていくのです。みんなが"本気で"復興に取り組まないといけません。」

というお話がありました。(そして、教頭先生がかつて大学時代に"本気"で生きるきっかけになった三島由紀夫のお話もありましたね。)

そんな終業式、ホームルームを経て、帰宅する直前にJRC部の皆さんを中心に、救援物資(電池式ラジオ)をお送りする準備・応援メッセージを書いてもらいました。




Pray for JapanではなくてPray for Tohokuという字を日の丸の中にデザインしました!








そして、これだけで完成ではなく・・・




日の丸の白いスペースに飾りもつけていたようでした!(さすが。これこそ女子高生の感性ですね。)







そして、お送りする段ボールにもこんな感じで応援メッセージ&イラストが!















さてこのラジオですが、直接現地にお送りすることはできないので、ただいまJ-waveというFM局で行っているHeart to Heartというプロジェクトの送付先に送らせていただき、そこから被災地の皆様に届けていただけることになっています。

http://www.j-wave.co.jp/topics/1103_hth.htm

被災地の皆様に少しでも使っていただければ幸いです!

2011年3月23日水曜日

物資をお送りします

大地震で被災された方のために何かできることは無いだろうか・・・twitterや様々なウェブサイトなどを見つつ、できることをスピーディーに一つ一つしていこうと考えています。

神奈川県やその他のウェブサイトなどを見ていると、被災地の方々に支援物資として送ることができるアイテムにはいくつかのきまりごとがあります。(生ものはNGとか、下着などは新品に限る・・・等々。)

支援物資としてお送りすることが可能な物のリストを見ていたら、「電池などで動くラジオ」も含まれていました。

学校の倉庫を確認すると・・・



新品の電池式ラジオがまとまった数、保管されていました。

少しでも被災地の皆様に使っていただくことができれば・・・と思いますので、明日お送りしたいと考えています。



つきましては、在校生の皆さん、被災地の皆さんにメッセージを書きたいと思いますので、明日ぜひ積極的に参加してください!(詳しくは、終業式の後、担任の先生からお知らせします。)

2011年3月21日月曜日

皆さんの考えを聞かせて下さい - 私たちにできること

3月11日から10日が過ぎました。あの大震災の日を境に、何もかもが変わってしまったように感じられます。

町を歩く人の姿は少なく、駅は電力を無駄にしないために、至るところで照明が半分くらいになっています。電車の本数も少なくなり(それでもまだ動いていることに感謝、ですが)、今日も職場で当然私は暖房無しで過ごしています。

被災された方々の大変な日々はまだまだ続くと思いますし、これからが本当に正念場だと思います。(この10日間は、とにかく緊急事態に対応することだけで精一杯でしたが、私たちの国はこの地震によって本当に大打撃を受けています。これから、本当の"復興"が始まっていくのでしょう。)

この復興に向けて、自分には何ができるのかを、私は日々考え続けています。そして生徒の皆さんとも一緒に考えて行きたいと思います。考えるだけではなくて、行動していきたい。

在校生の皆さん、ぜひ私たちに今、何ができるのかを考えてみてください。そしてどうか、その考えを積極的に聞かせて欲しいと思います。終業式の日に、皆さんの色々な意見を聞くことができればと思います。

(参考ですが、神奈川県のホームページで、私たちが参加できそうなことがまとめられていますので、下にリンクを貼りました。神奈川県では県立高校が所有している船で、被災地の方々に物資などを届けたそうですよ。よろしければご覧ください。)

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f100602/

2011年3月17日木曜日

計画停電の予定について

日々、計画停電の時間帯が変わっていきますので、不安を感じられる方も多いのではないかと思います。また、東京電力のホームページなどもアクセスが集中して情報を確認しづらい時もあります。

横浜市に住んでいらっしゃる方は、横浜市の市役所のトップページから必要な情報にすぐアクセスできるようになっていますので、こちらもご確認になると良いかと思います。

http://www.city.yokohama.lg.jp/front/welcome.html

その他の地域でも市などのホームページから情報が得られるようになっているようです。

(ちなみに、学校の所在地は「当面の停電回避地域」となっています。ただ、これも電力の重供バランスにより状況は変わるようですので、随時情報は確認してきたいと思います。)

あい

高等学校では引き続き在校生の皆さんの自宅待機中ですが、今日は幼稚園の卒園式が(無事安全に)行われました。

昨日のニュースでは、被災地の小学校で卒業式が十分に行えず、校長先生が「普段通りの卒業式ができずにごめんなさい」とおっしゃっていた姿を見て、涙が止まりませんでした。また関東地方でも卒業式を中止とする学校なども多くあるようですから、このように無事安全に卒園式を行うことができたことを、心から感謝しています。

その卒園式の中で、私はこの大震災のあとに、とりわけ人と人との"愛"が大切になっていることを感じて、大好きな谷川俊太郎さんの詩「あい」を紹介させていただきました。

今の私たちの心に響く詩ではないかと思います。この場でもご紹介させていただきたいと思います。

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あい               谷川俊太郎


 あい 口で言うのはかんたんだ
 愛  文字で書くのもむずかしくない

 あい 気持ちはだれでも知っている
 愛  悲しいくらい好きになること

 あい いつでもそばにいたいこと
 愛  いつまでも生きていてほしいと願うこと

 あい それは愛ということばじゃない
 愛  それは気持ちだけでもない

 あい はるかな過去を忘れないこと
 愛  見えない未来を信じること

 あい くりかえしくりかえし考えること
 愛  いのちをかけて生きること

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一人でも多くの被災地の方々のご無事を、そして皆様のご無事を心からお祈りしております。

2011年3月16日水曜日

この震災の後・・・

昨晩~今日もまた、大きな地震がありました。被災された方々の捜索も続いていますし、避難所での避難生活を続けられている方も大変なご苦労・ご心痛の日々だと思います。心からお見舞いを申し上げます。

昨日、この場でもお伝えしたように、ニュースを見ると大変な状況に心が痛むことばかりですが、それでもこの危機を乗り越えていくために、少しでも自分にできることを始めたいと考えています。

私自身ではここ数日でこんなことをはじめてみました。

- 学校にいる間、理事長室の暖房は極力つけない(寒い時には、(作業着のようにも見えるようですが)ウィンドブレーカーのジャンパーを着たり、毛布を足に巻いたりしています)
- 朝型の生活を心がけて、夜間の使用電力を減らす
- 窓からの光で十分に明るいときには電気はつけない、また使用してもこまめに消す&必要最小限の使用を心掛ける
- 日本赤十字社に募金する (ホームページからの募金が可能でしたので私はそちらを使いましたが、郵便局や銀行での振込も可能です)
- 昨日ご紹介した母校の「Japan Earthquake Relief Fund」に参加する
- 食料、トイレットペーパーなどを特に必要以上は買わない(買い占めない)

これから日本がいつ、どのように変わっていくのか、全く分からない状況ですが、それでもまずは自分のできることを一つひとつ行っていきたいと思います。

そのような中、大変うれしいお話をいくつかうかがいました。

大地震の日に、学校に宿泊することとなった在校生のお母様からお電話をいただき、

「私も仕事で自宅に帰る時間がものすごく遅くなってしまったので、学校で安全にうちの子供が過ごせたこと、一言お礼を申し上げたくて。」

とのことでした。(たまたま、直接私が電話を取った時にそのお電話をいただきました!)

また、ある先生からも

「在校生の保護者の方が"学校でとても快適に過ごすことができて、ありがとうございました"とおっしゃっていました。」

とのお話をうかがいました。

本校の先生・職員の温かいサポートがあってこのような声をいただくことができたと思います。

まだまだ余震の可能性も指摘されていて、何かと不安な時期ですが、在校生の皆さんはぜひご自宅で安全に過ごしてください。

2011年3月15日火曜日

できることをする、Actionをとりたい - 社会で信頼される女性へ

大震災の甚大な影響が及んでいます。被災地の方々は大変な避難生活を強いられていますし、まだ行方の見つからない方も多数いらっしゃいます。原子力発電所の状況も大変深刻かつ予断を許さない状況となっています。計画停電も始まり、交通機関などもダイヤが大幅に乱れたり運休が続いたりしています。

これらの日本の震災による影響が、日本の経済にも大打撃となっています。工場などで生産がストップしてしまったり、物資の輸送が途絶えたりしています。日経平均(日本企業の株価の平均)も大きく下落しています。

このような事態に直面している今、私たち一人ひとりができることを実際に「行動」に移したいと思います。

ニュースなどを見ると、ユニクロの柳井社長が個人的に10億円の寄付をしたり、アメリカの歌手Lady GAGAさんが日本の支援のためにブレスレットの販売を始めたりしています。(http://www.ladygaga.co.uk//news.php?item=367)

ここまで大規模ではなくても、私たち一人ひとりが何か行動できることは、きっとあると思います。

寄付に関して、たとえば、私の大学の先輩は、会社の社員旅行用に積み立てて貯めておいたお金を全額、日本赤十字社(http://www.jrc.or.jp/)に義捐金として寄付したそうです。

また、私が卒業したロンドンビジネススクールの後輩の日本人学生たちは、ロンドンの人々に向けて、寄付をお願いするための「基金」を立ち上げました。(そこで集められた寄付も、日本赤十字経由で被災された方々に送られます。)

https://clubs.london.edu/japan/rsvp?club=japan&event_uid=79adbc30-4c3b-11e0-872b-001372652830

寄付以外でも、自宅や会社・学校などで使用する電力を極力抑制する(たとえば、そこまで寒くない日にはフリース2枚重ねで暖房は使用しない、使わない電気は必ず消す、使用後の電気製品のプラグは必ず抜く etc...)、過剰な買占めは行わないなどということもみんなが行えば大きな力になると思います。

ニュースを見て哀しむだけではなく、そこからみんなでぜひ一歩、アクションをとって行きませんか。そして、行動し、社会で信頼される女性となっていきたいと思います。

2011年3月14日月曜日

在校生の皆さんへ今後の予定について

- 在校生の皆さんへ 今後の予定についてのお知らせです -

今回の震災、またそれに続く計画停電の影響により、学校の予定に以下の通り変更を行います。
在校生の皆さんは、以下の内容をご確認ください。(また、万が一、連絡網やこの場などを通じて情報が届かない友達には、この内容を共有して下さい。)

* 授業等について:
   3月23日(水曜日)までは自宅学習とします。
    この間、学校への登校はしないようにお願いします。
   3月24日(木曜日)の終業式については、定刻通り行いますので、
    通常通り登校して下さい。

* 部活等について:
   この間、部活なども一切を中止します。

この間に、何か変更などがありましたら、連絡網及び学校のホームページ、この場などを通じて連絡しますので、情報を随時ご確認ください。

新入生入学準備説明会の中止について

- 4月から本校に入学される新入生の皆様へのご連絡です。 -

3月12日(土曜日)に予定しており、19日(土曜日)へと延期のお知らせをしました、「新入生進学準備説明会」については、今回の大震災、またそれに続く計画停電の影響により、スムーズに説明会の開催が見込めない状況となってしまいました。

このため大変申し訳ございませんがこの説明会の開催を中止させて頂くことをこの場でご連絡致します。

この決定に伴い、説明会にて配布する予定でした資料を一式、ご自宅へ送付させて頂きます。

ご不便をおかけしますが、どうぞご理解・ご協力いただければ幸いです。

ご不明な点がございましたら、学校までお電話にてお問い合わせください。

今後の対応については追ってご連絡します

計画停電の影響がどのようになるのか、まだ詳細がわかっておりません。

今後学校でも対応を検討しますので、今後の対応については追ってご連絡します。

可能な限り、この場で状況アップデートいたしますので、ご確認下さい。

本日は休校と致します

本日から計画停電がスタートしています。

既に、JR横浜線、小田急線などがストップしているため、

本日学校を休校といたします。

生徒の皆さんは、自宅で待機していてください。

2011年3月13日日曜日

明日は学校でも節電につとめましょう

今回の震災によって、電力供給にも大きな問題が生じています。

先ほど経済産業大臣から「明日には計画的な停電を行う可能性もある」との発表がされました。

学校では普段から電力の無駄使いはしないようつとめてはいますが、さらに一歩節電できる可能性のある場所では節電を心がけたいと思います。

生徒の皆さん、人のいない教室の電気のつけっぱなし、使わない電気機器のコンセントのつけっぱなしをなくし、この事態に一人ひとりができることを行っていきましょう。

2011年3月12日土曜日

今回の震災に際して

全く予想もしていない大規模な震災でした。

昨日から本日午前中にかけては、学校に残っていた生徒たちを安全に下校させることができるのか、大変緊張した1日となりました。

首都圏は公共交通機関が麻痺してしまっていましたので、生徒たちには保護者の方にお迎えに来ていただくか、学校に宿泊していただくかという方針を決定し、無事何事もなく生徒たちに下校してもらうことができました。

今回の震災に際して、改めて感じたのは、本校に関わる先生方・生徒たち・保護者の皆さま・卒業生のつながりが持つ力の大きさです。

生徒たちが学校に宿泊する必要があるかもしれないと判断し、何か食べ物を準備しなければという決定をした後、多くの先生たちが瞬時に食糧の買い出しにでかけてくれました。また、本校のライフライン(電気、水、ガスなど)がまったく影響を受けていなかったので、「冷たいお惣菜よりは、やはり温かいご飯やお味噌汁を食べさせてあげたい」との判断で、先生方自ら手作りの食事も準備してくれました。

そんな先生方の姿を見て、生徒たちも「私も手伝わなくては」という気持ちになっていったようでした。

また、実は昨晩は卒業生たちも本校に滞在していたのです。近隣の場所(新横浜周辺)などにたまたま外出していた卒業生たちが、「心細いから、学校に行っていいですか?」と学校に戻ってきていました。

このような不測の事態に直面した時に、この高木学園に関わっている人々の素晴らしさを改めて実感することとなりました。

お世話になりました皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

しかし、お昼過ぎに帰宅後、初めてまともにテレビから流れてくる東北地方の映像を見て、悲しみが止まりません。一瞬にして家族や友人や、家や、職場を失われた方々の姿に言葉で表現のしようもない衝撃を受けました。深刻な被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げ、(一人の力でできることはわずかかもしれませんが)この地域や日本の復興のためにできることにつとめていきたいと考えています。

全員下校しました

大地震のため昨晩学校に宿泊した生徒も、全員下校しました。

保護者の皆様方にもご理解・ご協力いただきまして、ありがとうございました。

特に宿泊した生徒たちは疲れもたまっていると思いますので、ゆっくりお休み下さい。

下校を開始しました

生徒たちは朝食を終えました。JR、私鉄とも主な交通機関が運行を再開していることが確認されていますので、下校を開始しました。

気を付けて帰宅してください。

保護者の皆さまも何かございましたら、学校までお電話にてお問い合わせください。

この先生たちの中で生徒は育ちます

緊急事態の中、学校では生徒の朝食の準備が進められています。






おにぎり(手前のおにぎりは、学校で作りました)。












パンもあります。













今朝もみかんをいただきましょう!








こうした準備が先生たちのリーダーシップとチームワークのもとでテキパキと進められていきます。その団結力には本当に感動します。このような先生たちの姿を見て、生徒たちも昨晩よりもっとお手伝いしてくれるようになっています。

本学園のこうした文化・先生・生徒に恵まれていることに、心から感謝しています。

朝食をとる予定です

昨晩学校に宿泊した生徒たちは全員安全に過ごしております。

これから朝食をとり、交通機関の運行状況・安全状況を確認した後下校の方向です。

その間、保護者の方でお迎えにいらっしゃる場合は、学校までご一報いただければと思います。

その他、ご不明な点がありましたら、学校までお電話にてご連絡いただけますようお願いいたします。

本日の新入生説明会は延期致します

本日10時より、4月から入学される新入生を対象とした説明会を予定していましたが、昨日の大地震の影響が大きいため、説明会を延期させていただくこととしました。(本日は説明会を行いません。)

これから新入生の皆様のご自宅にお電話にてご連絡させていただきます。

急なご連絡となり大変申し訳ございません。

どうぞよろしくお願い致します。

生徒たちの安全を優先しています

昨晩遅くから私鉄など交通機関などが復旧した模様ですが、本校の生徒たちは女子ですので安全を優先させて、基本的に保護者の方のお迎えがある以外は、生徒たちは今晩学校に宿泊しています。

(暖房・毛布・水・食料等揃っておりますので、ご安心ください。)

何かご不明な点などございましたら、学校までお電話いただければと思います。

2011年3月11日金曜日

毛布も到着

夕方にお願いしたレンタル毛布もようやく到着しました。



これで生徒たちが少しでも温かい状態で休むことができそうです。

高木の強さを実感しました

予想もしなかった大きな地震で、電車も止まってしまうなど、混乱が生じています。

クラブ活動などで学校に残っていた生徒たちも、帰宅できずに学校で待機しています。

先ほどは、先生たちが食糧の大量買い出しに出て、その後生徒も大いに手伝いをしてくれ、夜ご飯の準備をしました。






幸い、電気も水道も全く問題ありませんので、ご飯を炊いたりお味噌汁を生徒と先生と一緒に力をあわせて作ったりしました。











果物もしっかり取って栄養が偏らないように配慮しています。















こんな非常事態ですが、生徒たちは少し楽しめている様子も見られました。






高木学園の先生方・生徒の結束力・温かさをこんな時に一層実感しています。生徒・先生たちの安全を最優先に考えて行きたいと思います。

何かございましたら、学校までお電話下さい。

現在の状況をお知らせします

先ほどご連絡した通り、生徒たちは学校に無事でおります。

交通機関の復旧を待っている状態ですが、JRなどでは本日中の復旧のメドが立たないということで

* 保護者の方がお迎えに来ていただける場合: 順次下校していただいています。

* それ以外の場合: 学校で宿泊できる準備をしております。食べ物、毛布レンタルなどの手配を済ませております。(電気、水などインフラは問題ありません。)

ご不明な点がありましたら、学校にお電話にてお問い合わせください。

地震による影響

先ほど、大きな地震がありました。

幸運にも、学校には影響はありませんでした。試験の最終日でしたので、ほとんどの生徒は帰宅した後でしたが、部活などで学校に残っていた生徒は(交通機関がストップしてしまっているために)現在学校の教室で無事に待機しております。

学校で待機中の生徒の名前を把握しておりますので、何かございましたら、学校までお電話にてお問い合わせください。

健闘祝賀会 - 私はこれで表彰されました

今日で試験が終了しました。みなさん、1年間に勉強してきたことの結果を十分に発揮できたでしょうか?

試験の後には、今学期に何かの分野で良い結果をおさめた生徒の皆さんをお祝いする健闘祝賀会を行いました。

今回の賞品は





T先生セレクトのカラフルな可愛い賞品たちです!!!









そして、あらかじめ引いてもらっていた番号くじの番号が呼ばれたら



中央に出てきて 「学年・クラス・名前・何で今回表彰されたか」をみんなの前でお話してもらいました。本校の生徒の皆さんは本当に謙虚で控えめ(その気質は素晴らしいことでもあるのですが)なので、小さい声でこの部分を話していましたね。でもみなさん、こういう場合には自分の功績に自信を持って、どうか胸をはって大きな声で紹介してくださいね!



表彰された皆さん、おめでとうございました!

2011年3月10日木曜日

品位のある女性の身だしなみ

ここ数日は外出して学校に戻るときに、試験期間中の在校生が下校する姿を目にすることが非常に多いのですが、今日はあえて言います。

制服を着崩している人、大変見苦しいです。皆さんは1年生の初めに「着こなしセミナー」で美しい着こなしについて学んだと思います。その着こなしをしてください。

ここまで読んで「うるさいなー、私がいいと思うように制服を着たいの!」と思った在校生も多いかもしれません。あえてそれでも私がここで制服を美しく着るようにと書くのには、明確な理由があります。

それは、社会に出たときに、きちんとしていない・崩れた・だらしない格好をしている人は信頼されにくく、皆さんにはそんな女性にはなって欲しくないからです。高校生である今、毎日品位のある着こなしをするという習慣をつけておけば、あなた方は以後美しい着こなしをすることが当たり前になります。そうすることで、社会で信頼される女性として評価されることが多くなります。

航空会社のCA(Cabin Attendant:キャビンアテンダント)の方が、ブレザーのボタンをはずしていますか?スカートを極端に短く折ったりしていますか?デパートの受付の方が、ブラウスの第1ボタンをしていないことがありますか?

そんなCAさんのいる飛行機に乗ったら、何か不安に感じませんか?そんなデパートでは買い物したくなくなりませんか?

いかに服を着るか(別に高級な服である必要はないのです、それをいかに美しく着るか、が重要なのです)は、その人の心のあり方を示します。

そのことを自覚したうえで、美しく・品位ある制服の着こなしを期待します。同じ女性として、皆さんには、品位のある女性・社会で信頼される女性になってもらいたいと思います。

2011年3月9日水曜日

好きなことを大切に

3月9日。(本校では既に卒業式は3日に行いましたが)今日が卒業式という学校は多くあったのではないかと思います。

私自身も、今日午前中は横浜市内のとある中学校の卒業式にお招きいただき、参加させていただきました。卒業式の中での生徒さんたちの姿勢も素晴らしく、また在校生の送辞、卒業生の答辞も大変しっかりした感動的なものでした。(ちなみに、今日うかがったのは共学の中学校でしたが、送辞・答辞ともに女子の生徒さんが代表となっていました。なんともすがすがしい女性のパワーを感じて、このことにも感動しました。)

その卒業式には、横浜市の教育委員会の方がいらしていました。私もテレビでそのお姿を拝見してから、ずっと"お会いしてみたい!"と思っていた方だったので、その方のお話を直接うかがうことができて大変幸運でした。

その方とは、2009年に開校した横浜サイエンスフロンティア高等学校の立ちあげに携わった方です。お話の中で、こんなことをおっしゃっていました。

"今日は、私自身の経験を踏まえて、みなさんに2つのことをお伝えしたいと思います。

まず1つ目は、好きなことを大切にしていただきたいということです。私は昔から動物とか植物などが本当に大好きで、将来は絶対に理科の先生になりたいと思っていたんです。実際、高校までは理科の成績はかなり良かったんです。でも、実は途中から数学があまり得意ではなくなってしまい、理学部進学を諦めざるを得なくなってしまった。

仕方なく、第2志望だった文系の学部に進んだあと、私は公務員になりました。そして30年ほど官庁で仕事をしてきて、何とも偶然ですが、理科系の学校を横浜に新しく作るという仕事に関わることになりました。理学部に進むことを諦めた私が、大好きな理科系の科目を重点的に学ぶための場を作る、またとないチャンスだと感じて、この仕事に一生懸命取り組むことになりました。みなさんにも、ぜひ自分の好きなことを大切にしてほしいと思います。

2つ目に、勉強をしっかりしてほしいということです。私は理科は好きでしたが、他の教科でつまづいたために、理学部に進みたいという夢を諦めることになってしまいました。ですから、みなさんはそんな残念なことを経験しないためにも、ぜひ色々な科目をまんべんなく一生懸命勉強してほしいと思うんです。"

とおっしゃっていました。テレビでサイエンスフロンティア高等学校の設立について放送された時、この方が本当に情熱を持って教育を創りあげていらした姿を感動しつつ拝見していたので、このお話は胸に響きました。(しかもミーハーな私はまた、卒業式の後にこのご本人に"テレビで拝見して以来、いつか絶対にお目にかかりたい!と思っていたんです。今日はお話をうかがえて光栄です!"とご挨拶させていただきました。)

みなさん、自分が(何かを)好き・楽しいと思うその気持ちを大切に、そしてそれを前に進むエネルギーに変えて、自分の未来を切り開いていってくださいね!

2011年3月8日火曜日

感動で卒業式の次の日は目が腫れました

先日卒業したばかりの卒業生と今日はお話する機会がありました。その際に、彼女たちから聞いたのが以下のような言葉。

卒業生:「卒業式の日に、xx部の○○先生に"集まって"って言われて・・・。私たち、また何かしでかしちゃったかな、何か怒られるかなぁと思って・・・少しびくびくしながら先生のところに行ったんですよ。そうしたら、先生から厚い何かが入った封筒をもらって。」

私:「そもそも卒業式に先生が怒るとは思えないよね。それでそれで?!」

卒業生:「それで、何だろうと思って、家に帰ってから封筒を開けたら、すごく素敵な小さな本が入っていたんです。しかも、その本の最後のところに、先生からのお手紙も入っていて。もう私感動して、涙がバーっと出てきて、泣きすぎて・・・。だから次の日は目が思いっきり腫れてた・・・。」

という話を教えてもらいました。

また、卒業した3年生に関する感動した話は、卒業式の日にも保護者の方より聞かせていただいていました。卒業式の後にPTAの皆様が私たち教職員を「PTA謝恩会」にお招き下さったのですが、その席であるお母様が、

「今朝、うちの娘が、"お母さん、これ読んで下さい"って一通の手紙をくれたんです。その中には私たち親に対してだけでなく、先生方に対しても感謝の言葉がつづられていました。この場でその手紙の一部を読ませていただくことで、先生達にお礼の言葉とさせていただきたいと思います。」




とおっしゃって、そのお手紙を朗読して下さいました。




親に対する感謝の言葉は、なかなか口に出すこともできないのに、卒業式の日の朝にそれを手紙にして渡すとはなんて立派な姿勢だろう、と大変心を打たれました。

卒業した皆さんの、これからの大いなる幸せと発展をお祈りしています!そして、卒業生の保護者の皆様、先日の謝恩会にお招きくださり、本当にありがとうございました。

2011年3月4日金曜日

えいごのつぼ

先日ご紹介した、カリスマ同時通訳者の関谷英里子さんの著書『えいごのつぼ』を入手。


いまや"カリスマ同時通訳者"と呼ばれることも多い関谷さんですが、プロフィールの欄を見ると

「6歳でイギリスに渡るも英語でコミュニケーションが取れず、しばらく友達のいない学校生活を送る。9歳で日本に帰国したのち、再び16歳で1年間単身渡英。準備をしたつもりが、それでもまともな英語が話せず、授業にもついていけない日々を送る。寮制の学校では消灯後にトイレや風呂場に忍び込み、懐中電灯の明かりのもとで宿題をした日も数えきれないほど。その後、2万時間を越える勉強を経て、英語を使いこなせるようになる。」

と書かれています。



関谷さんほどの人でも、その英語力は血のにじむような努力の結果得られたということが分かります。

彼女がどのように英語を勉強したのか、それが非常に読みやすい形で紹介されています。(高木学園女子高等学校で配布している"マイルストーン"のような感じです。)

私自身も、大いに共感する内容で、たとえば

- 最初の段落と最後の段落を読んで理解しよう
- 英語の文章では最初に言いたいことを書こう
- 単語は単独で存在しない。フレーズや文章ごと覚えよう
- まず紙の辞書を使おう

というような実践的なことから

- 好きなものなら頑張れる。英語の映画や歌のお気に入りをみつけよう
- 子どものように暗記するくらい繰り返す
- 「英語を始める」ということは「英語のある人生を選ぶ」ということ

という英語を楽しむヒントなども満載です。

ぜひ、皆さんにも読んで欲しいので、ランチスペースに置いておきます!英語が好きな人も、嫌いな人も、まずは手にとってみてください。

撮影中

本日午前のひとコマ。





どこかで見たことがある方々のような・・・。

2011年3月3日木曜日

第102回卒業証書授与式

今日は、第102回卒業証書授与式を行いました。




昨日までの曇り空が嘘のように、今日は素晴らしいお天気!多くのご来賓の方々、保護者の方々にも列席いただきました。




















皆さんのこれからの人生が幸せで充実したものであることを、心からお祈りしています!お祝いの言葉の中でお伝えしたように、「自分の力を信じて、いつでも前に向かって一歩をふみ出す」そんな人生を歩いていってください!





本日は誠におめでとうございました!

2011年3月2日水曜日

卒業メッセージ - ムーミン

校内のあちこちで、3年生の生徒がいろいろな先生に卒業メッセージを書いてもらっている場面に遭遇します。





私も生徒から声をかけてもらって卒業メッセージを書くことがあるのですが、その時にいつもこの先生の上手な絵を目にします。

今回は、どんな絵なのかな?と思ってみていると・・・














「ムーミンです」 - 上手!これが、それぞれの生徒に対して違う絵なので、本当にすごい!と思って感心してしまいます。 (ちなみに、この先生は美術の先生ではなく、国語の先生です。)








いろいろな先生たち・友達からのメッセージを胸に刻んで、この学校から飛び立っていってくださいね。

卒業生来校

お昼ころ。誰か部屋のドアをノックするのが聞こえてきました。

ドアを開けてみると・・・昨年卒業した卒業生たち3人。1人はもう就職した生徒、他の2人は学生です。

私:「あら、どうしたの?」

卒業生:「今日、私はお仕事休みだから、遊びに来ました!」

私:「先生たち、今日すごく忙しいの知ってる???」

卒業生:「はい、知ってます。職員室の前に行ったら、先生たちみんな走り回ってた。」

私:「でしょ。会おうと思った先生に会えなかったんじゃない?」

卒業生:「いえ、しっかりお話させていただきました!(誇らしげ)」

私:「あらーxxさん、敬語きちんと使えるようになったわねぇ・・・」

卒業生:「ええ、まあ。(誇らしげ)」

彼女たちが卒業してからもう1年も経ったのかと信じられないような気持ちでいっぱいですが、毎年このように生徒が巣立っていく姿を見るのは寂しくもあり、うれしくもあります。

今年の3年生の卒業式ももう目前です!

2011年3月1日火曜日

その考え方、すごく先生っぽいですね!!!

今日からいよいよ弥生、3月がはじまりました。

今日はお昼休みに、ノート開発プロジェクトの生徒たちと、現在の状況について話し合いを行っていました。(実は、発売時期などをめぐり、少々問題が・・・。社会で仕事を進めていくとき、問題に直面することも多くあると思います。ですから、こういったこともまた、生徒にとってはよい勉強の機会でもあります。問題に直面したとき、どのようにそのことをとらえ、解決策を考えて、乗り越えて行くか - そんなことを体験するのも貴重な勉強です。)

その打合せの席で、私が生徒たちに

「1年以上もの時間を費やして、そして情熱を持って開発してきたノートだから、ベストなかたちで発売したいよね。だからxxxという案はどうかな~なんて思うの。」

と言っていたところ、1人の生徒から

「その考え方って、すごく先生っぽいですね!!!(なんか、諦めないっていうか、妥協しないっていうか・・・その気迫が伝わってくるっていうか・・・)」

と言われました。普段冷静なつもり(?!←どこが?)の私ですが・・・、生徒たちはよく見ているようですね。生徒たちは、学校で周りにいる先生たちからの影響を大きく受けながら成長していくんだな、と強く感じました。(同じ女性として、彼女たちに良い影響をあげられるかなぁと、身がひきしまる思いです。)

この1年、生徒たちと真剣に取り組んできたこのノート開発を、良い方向に進めてゆけるように。さらにひと踏ん張り、みんな頑張りましょう!(あぁ、皆さまに詳細をお伝えできるのは、はたしていつのことになるでしょうか・・・。)