2016年6月23日木曜日

マンガを深く読み解くと・・・ - 情報科マンガ講座

昨日のことですが、京都精華大学マンガ学部および京都国際マンガミュージアムの吉村先生が、本校情報科の1年生、2年生を対象に「マンガ講座」を開催してくださいました。

京都精華大学さんは、日本で最も定評のある「マンガ学」を学部としてお持ちの大学で、数年前から情報科の生徒たちに講座をしていただいています。



その時に、先生がとても面白いお話しをして下さっていました。

「マンガにどのような言葉が使われているか、皆さん意識をしたことはありますか?

例えば、これは九州の方言ばかりで会話が延々と続くマンガなんですよ、これはかなり若い人たちに人気があります。





一方で、こちらのマンガは同じ九州の会社が(自社のことを広く知ってもらうために)作っているものですが、全て標準語で会話が構成されているマンガです。

それぞれ、マンガの位置づけが違います。一方は九州の人のリアルな生活を描写したもの。もう一方は、九州の特定の会社について、幅広い人に知ってもらうという目的のあるもの。だから前者はずっと九州の方言で会話が続いていてOKだし、それが面白いんです。ですが、後者は幅広く全国の人に知ってもらうためのものなので、標準語で会話が進みますね。

このように、マンガを少し読み解くと、その背景の事情が色々と見えてきます。」



なるほど!ですね。そんな意識をしてマンガを読んだことが無かったので、目からウロコ、でした。

昨日は社会学的・文化的な視点からマンガについてお話しして頂きました。2学期以降は、実際にマンガを企画して制作することにも挑戦します。