2010年10月14日木曜日

品格ある女子教育

数日前から改めて読んでいたのがこちらの本↓





大ベストセラー、坂東眞理子さんの『女性の品格』です。

女子教育にたずさわる者として、坂東先生の本は何冊か読んでいるのですが、改めて今の世の中でどのような女性を育てていくことが大切なのかを考えていたとき、この本を読み直してみました。








この本の中で、坂東先生もおっしゃっており、また社会人として生きている女性の一人として私自身も非常に強く実感するのが以下のことです。

「男らしさ、女らしさは大事にしなければなりませんが、男らしい男性は勇気、判断力、決断力、責任感に富み、女らしい女性は優しく、思いやりや忍耐力、持続力があり、節制心があるものだと割り切るわけにはいきません。」(4ページより引用)

「現代の社会のなかで女性の生き方、役割が大きく変わり、伝統的な道徳が通用しなくなったにもかかわらず、新しい基準が確立せず、混乱がみられ・・・」(5ページより引用)

家庭で良き婦人・母であることに加えて、現代の社会では女性がいろいろな役割を果たすようになりました。そのような社会で活躍していくためには、良き婦人・母となるための素質が必要なこともありますし、同じ女性に社会(企業や様々な組織など)で働くうえで必要な強さや行動力、実行力などが求められる場面もまた増えてきたのだと思います。

つまり、従来の"女性らしさ"に加えて、さまざまな力(能力、品性、徳、人格)を身につけることが大切な時代になっているのだと感じています。

現代に生きる同じ女性として、私自身も生徒たちと一緒に「品格ある女性」となれるよう日々努力し、またそのような当校のプログラムを創っていく責任を感じています。