2010年10月5日火曜日

授業にて

最近、色々なクラスを回らせてもらっています。生徒の皆さんが楽しく勉強できているだろうか、先生と生徒の皆さんの間で双方向性のある授業だろうか、そんなことを考えながら、私自身も授業に参加しています。

(ときどき、お邪魔したクラスで生徒の皆さんから「あー、理事長先生、こんにちはー。まあ、お座りになって。お話しましょうよー。」などと声をかけてもらって、思わず笑ってしまうことも。)

今日は国語の授業に参加。そこでのエピソードを二つご紹介します。

一つ目。宮沢賢治の詩を生徒が朗読していたのですが、これがきわめて上手!で、びっくりしてしまいました。宮沢賢治の妹が亡くなった後の悲しみを表現した詩だったのですが、その哀しみを非常に見事に表現した朗読で、素晴らしさに息をのむほどでした。彼女のこの素晴らしい才能が今後活かせると良いなと思います。

二つ目。担当の先生が「安部公房は日本を代表する小説家、劇作家です。」と説明した後に、生徒が一言。「先生、よく"日本を代表する"っていう人の事を聞くけど、日本を代表する人、多すぎじゃないですか?!」

なるほど、良い視点だ・・・と思い思わず笑ってしまいましたが、皆さん、考えてみてください。日本の人口は1.28億人くらい。その中で多方面に才能を持った人がいますよね。(文化、芸術、政治、経済、スポーツ、科学、医学、物理学、ビジネス、etc...)この"日本を代表する"という表現がよく使われるように感じますが、世の中で注目され日本の代表とまで言われるような業績を残すことって大変なことなんですよね。

ぜひ皆さんにも"日本を代表するxxx"と表現されるような人になってほしいなと思いながら教室を後にしました。

今度はどの教室で在校生の皆さんにお会いするでしょうか?