2015年12月31日木曜日

自立し、社会で活躍する女性を育てるために - 2015年もお世話になりました

あと数時間で2015年が終わろうとしています。昨年の今日、一年を振り返ったのがつい昨日のことのように感じられるほど、あっという間の一年でした。

本校は創立者・高木君先生が「(一人の女性として)自立し、社会で信頼され・役立つ女性を輩出する」という理想を掲げて創立されました。それから107年の時間が経過しましたが、女性を育てるための学校であること、実社会との接点を大切にする学校であることはいまでも学校の核として大切に守り続けています。

ただ、明治時代と現在の社会は大きく変わってきましたので、その変化に対応できるように学校の教育内容も変化させている途上です。

平成25年に新しいカリキュラムがスタートし、今年度でちょうど3年が経たとうとしているところです。普通科、商業科、情報科、家庭科それぞれで新しい取り組みを重ねてきました。(とりわけ、商業科ではマーケティングコースを新設したり、情報科ではデザイン系の学習にも取り組むなど、専門学科の新しい姿を模索してきました。)その一期生であった3年生がいよいよ卒業間近というタイミングとなりました。


また社会との接点という意味で、今年も企業と共同でいくつもの商品開発に挑戦させていただきました。







(11月に商業科マーケティングコースの生徒たちが株式会社プレシア様と共同開発した「魅惑のティラミス」を全国のスーパーで発売させていただきました、12月には家庭科1年生と地元のレストラン・野菜レストランさいとうさんとの共同開発ジャムの企画製造販売もさせていただきました。また来年初夏ころに発売の文具もキングジムさんと開発中です。)

また、今年からの取り組みとして、普通科の1.2年生を対象に企業での夏休み中インターンシップにも取り組みをさせていただきました。企業の方から課題を頂いて、それに対する高校生なりの解決策を提案させていただきました。




また社会を知るという意味で、もっと生徒たちに本を楽しく読んでもらおうという取り組みもスタートさせました。



さらに、高校生のうちから多くの女性の生き方にふれてもらい、これからの進路のヒントを得られる機会も充実させてきました。





クラブ活動ではライフル射撃部やハンドボール部、ソフトテニス部なども健闘しましたし、文化系では茶道部、華道部、JRC部なども学校内外のお茶会、花の甲子園、Happy Toys Projectなどで活躍した1年でした。

生徒たちはこれらの機会を通じて「ルールや時間を守って物事に前向きに取り組む」「高校生であってもリアルな社会の課題に挑戦してみる」「自分の考えや意見を明確に他の方に伝える」などの面で大きく成長できたと思います。彼女たちがこれらの活動を通じて経験したことは、実際に(大学等を卒用して)社会に出てから役立つことばかりだと感じます。(実際に、生徒のプレゼンテーションを聞かれた企業の方が「高校生としては本当にレベルの高いプレゼンができているので、ぜひこの力を大切にのばして欲しい」と言ってくださったこともありました。)

これらの取り組みを実施する中で、学校内外の本当に多くの皆様にお世話になりましたことを、心からお礼申し上げます。

本校はこれからも社会との接点を大切にしつつ、来年はより「学力をのばす」取り組みにも力を入れて行きたいと思っています。

学校・教育を良くしていくことは、教職員で思いを一つにして、絶えず改善を重ねる事だと認識しています。来年もさらに充実した「社会で信頼され・役に立つ女性」のための教育を創って行きたいと思います。

本年お世話になりました全ての方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。どうぞ良い新年をお迎えください。

2015(平成27)年12月31日
学校法人 高木学園
理事長 高木 暁子