2015年12月4日金曜日

お客さんの立場になって考える、分からなかったら聞きに行く - 商業科1年マーケティング

今日は商業科1年生の2学期最後のマーケティングの授業でした。



教えて下さるのは、野林先生。リクルートやローソンなどで、大ヒットの雑誌やキャンペーンなどを次々と立ち上げられた方です。

ちょうど私が授業にお邪魔した時に、とても印象的な話をされていました。





「みなさんは、これから何か"企画"するとき、とにかくそれを使うお客さんがどう思うかを考えることが大切です。みなさんだったら、高校生がターゲットの商品などは考えやすいですよね。でも、時には自分以外がターゲットとなる商品やサービスなどについて考えることが求められることもある。そうしたらその人たちが何を考えていて、何を欲しているか、分からないですよね。そんなときは「とにかくその人たちの考えを聞く」ことが大切です。

例えば、僕は男性です。だから、若い女性が何を考えているかは、分からない。だから徹底的に聞きます。実際、この授業を通じても、みなさんの考えを聞いている。

実はね、みなさんが

"若い女性は、マスキングテープが大好き!"
"ツムツムが人気ある!"

と授業で話していたのを聞いていました。だから、実際にそういう商品を開発したんですよ。そしたら、通常ヒット商品と言われるレベルの2倍くらい売れました。

やはり、相手が何を望んでいるのかをしっかり聞くことはとても大切ですね。」

とても大切なポイントを教えて下さったと思います。相手のことを観察したり、実際に話を聞いたりしないと、相手が何が欲しいかは分かりません。まずは相手を理解する、そして慮る(おもんばかる) - 先日もここでそのようなことを書いたように思いますが、これはマーケティングだけでなく、社会で生きて行くうえで、あらゆる場面で大切なのではないかと感じます。

ちなみにこの授業では、"期末テスト"の代わりに"レポート"が課されるのですが、なんと自発的にレポートを2つ提出した生徒がいたそうです。その前向きな姿勢が素晴らしいと、野林先生は絶賛されていました。