2010年5月26日水曜日

今あるもので、何がつくれるか - 創造性

「何かを創造していくということは、何か新しいもの、特別なものが必要ということではないと思うんです。今すでにあるもので何がつくれるか、それこそがCreativity(創造性)なのだと思うんです。」

先日、ある美術大学の教授のお話をうかがって非常に心に残った言葉でした。

そのことを思い出しながら校内を歩いていたら、先日2年生が出かけた校外学習のレポートが貼りだされている掲示板を発見。



グループごとにいくつかの行先に分かれ、最後は決められた時間までに新橋駅に集合、という校外学習だったのですが、その時の様子がレポートされています。





私が読んでいる横では、

「ぅわぁー!貼りだされてる!だったらもっときちんと書けばよかった・・・」

と言う2年生たちの声も、ちらほら。

読み進んでいくと、冒頭の美術大学の先生の言葉を思いおこさせるようなレポートを見つけました。




このグループのチケット・写真などを貼りつける欄をご覧ください。浅草寺の雷門の屋根の上には(手描きの)うさぎが座っていたり、その上の写真は花形に切り抜かれています!よく目にする浅草の光景の写真も、生徒たちの創造性によって、こんなに楽しそうに表現されています。






また別のグループでは・・・




船の科学館を訪れたようですが、写真などを貼るスペースに魚が躍っていたりと、こちらも生徒たちの創造性がキラリ。











生徒のこんな作品を見ていると、彼女たちの中の創造性に驚かされます。大人には当たり前に見えるようなもの(光景)を、もっと面白くできる彼女たちのCreativityを大切にしていきたいと思います。

と同時にわが身を振り返ってみて、ほんの少しの創造性・工夫ときっかけで、学校での教育内容もより充実したものにしていけるのではないかと感じました。すでにあるものを、もっと面白くしていく- そんなCreativityを大切にしながら、教育と向き合っていきたいと思います。