今朝のゼロ・モジュール学習(=早朝学習)の参加者は29名でした。今週は中間試験ということで、早朝から勉強する生徒の数もまた増加したようです。
ところで、面白い本を発見。
2002年に経済産業省が中心となってまとめた『モジュール化 - 新しい産業アーキテクチャの本質』という本です。"モジュール化"が経済・産業の中でどのように発展してきたか、経済学的に見ると、"モジュール化"にはどのような特徴があるのか、などについて論じた本なのですが、その論文はさておき、みなさんに共有したいことは、
そもそも"モジュール化とは何なのか?"、そして、"なぜ高木の早朝学習が""モジュール学習""と名付けられたか"ということです。
"モジュール化とは何なのか"について、この本の中では以下のように定義がありました。
(引用)「ところで、"モジュール化"という言葉に馴染みのない読者の方も多いかもしれません。字面では、"モジュール(部分)"に分割し、分業すること」ということですが、これにとどまらない深い内容が込められています。
(中略)
"モジュール化"とは、それぞれに独立に設計可能で、かつ、全体として統一的に機能するより小さなサブシステムによって複雑な製品や業務プロセスを構築することである。
(中略)
(そして分かりやすい例があげられています)腕時計は何百という部品から成り立っているが、それらを片端から組み立てようとしても、もし途中で作業の邪魔が入るならば、組み立て作業を一から始め直さなければならないだろう。しかし、機能において腕時計のサブシステム(←たとえば秒針とか、内部のねじの部分などの細かい部分のこと)を構成するようないくつかのグループに部品を仕分けして仕事に取りかかれば、途中の組み立てに攪乱が生じても、その修復には比較的時間がかからないだろう。」
これは経営や生産の現場だけに当てはまることだけではなく、"学習"の場にもあてはまることです。たとえば、1学期で1冊の英語の問題集を終わらせようと思ったときに、一気に一日で最初から最後まで終わらせようとするのではなく、
- 今日は30分、文法のページ
- 明日は30分、単語のページ
- 明後日は30分、英文読解のページ
というように問題集1冊を細かく分けて取りかかれば、無理なく学べるだけでなく、内容がしっかりと身につきやすいんです。(たとえば、夏休みの宿題も問題集1冊などを休みの最終日に無理やり終わらようとすることを考えてみてください。その時には、"終わらせること"だけが目的で、内容は頭にあまり残らないと思いませんか?)
一見大変そうに思えることを、細かく分けて、学びやすくしてしまおう!という先生たちの想いが込められた早朝学習、それが高木のゼロ・モジュール学習です。
まだ参加したことのない人も、いつからでも自由に参加可能です!