2011年9月17日土曜日

世界の中の日本 - 土曜講座

今日は土曜日。学校内で、また校外で土曜講座が開催されました。今日は私も担当講座"未来予想塾"を受け持っていましたので、講師のゲストにご来校いただきました。

今日のゲストは3名。いずれも私の大学時代の同じゼミ(研究室)の仲間です。1人は大手銀行を経て、現在はエネルギー専門の商社で仕事をしています。もう1人はJICA(Japan International Cooperation Agency:国際協力機構)でモンゴルに駐在したりしつつ国際協力の仕事に従事。そしてもう1人は大手総合商社でブラジルを相手に化学品の貿易に携わっています。

まず初めは参加者それぞれが、自分のこれからの将来について考えていきました。




「うーん、私、あと5年後、何してるかなぁ・・・ちょうど大学卒業するころかぁ・・・。」










「私は双子の子供を産んで、子供を育て終わったら、夫婦で客船あすかに乗って世界一周旅行!」というなんとも具体的な計画を立てた生徒もいました。






その後、この場にいた大人たちは高校時代~今までをどのように生きてきたかについて話をしていただきました。

大学卒業後に銀行に就職したものの、数年してから米国の大学院に留学し、現在はエネルギー専門の商社に勤務しているEさんは、現在は月に1回程度はアフリカに出張して安定的にLNG(天然ガス)を日本に供給するために仕事をしていらっしゃいます。

原発の問題が起こって原子力以外での発電方法によって電力を確保することがきわめて大切な今は、ますますこの天然ガスの確保が重要になっています。


また、大手総合商社に勤務のMさんは、自分の高校時代にはあまり海外と関わることに関心は持っていなかったそうですが、高校3年生の終わりころ~大学生のころに、海外から日本に来ている留学生の人と多く接する中で、世界で仕事をすることに興味を持ったとのことです。

今はプラスチックなどを石油から生産するのではなく、さとうきび(!)から生産するために、頻繁にブラジルを訪れているそうです。(すごいですね、さとうきびからプラスチックを作ることが可能とは!!!)

国際協力機構(JICA)にお勤めのMさんは、高校生のころから政治や国と国の関係などに興味があり、就職のときには世界の開発途上国を支援するJICAに就職することを決意しました。

就職してすぐのころにはアジアの国々の支援を、そしてその後米国の大学院留学の直後からモンゴルに4年間駐在し、そして昨年末に帰国した後はアフリカの支援を行っているそうです。


ブラジル、アフリカ、モンゴル、アメリカ etc...と国際的にバリバリ仕事をしている3人は

- これからの世界で生きていくためには、何をおいてもまず英語の勉強はしっかりしたほうが良い
- 自分の興味のあることは、とにかく挑戦してみる
- 自分の考えをしっかり表現できるように国語力や論理力を育成する

ということが大切とおっしゃっていました。世界の中で日本はどのような存在なのか、世界で仕事をするとはどのようなことなのか、その一端を見せていただいた気がします。

ゲストで来校くださった皆様、ありがとうございました!