先日、普通科3年生の生徒たちの最後の「総合」の授業で話をさせていただいたことをお伝えしました。その授業の後の感想文を見せてもらいました。
この日の授業の中には、卒業してから35歳くらいまでの「未来予想図」を(1年区切りで)彼女たち自身に描いてもらう20分という時間も取り入れました。彼女たちは、これらをどのように感じたのだろうか、また今回伝えたことをどのように受け止めたのだろうか、と思っていたので感想文を全て読ませてもらいました。
その結果、ほとんどの生徒が
今、こうして自分の人生について"どう生きたいか"を考える機会があって、とても良かった
というコメントを残してくれていました。ここで、いくつかの感想文の一部をご紹介させていただきます。
1人目の生徒のコメントです。
"最初は35歳まで先のことなんか分からないと思っていたが、書いていくうちに自分の将来が見えてきた気がしてワクワクしてどんどん手が進んだ。
学校で全部書けなかったから、家に着いて続きを書いた。この通り上手くいくのかなと不安になったが、夢を描くのは自由なんだから大きな夢を沢山書いた。
私が小学生か中学生の時も未来年表を書いた覚えがある。けれど、その時に書いた物と今書いた物の内容は全く違う。どんな内容だったかは忘れたが、まだ子どもだったため、○○になるなど簡単に書いた気がする。しかし、今では○○の場所で○○を学んで○○になる、とかなり深く書いた。昔と今の夢は全く違う。もう昔の夢は叶えることができないから、今の夢を絶対に叶えようと心に誓った。"
別の生徒のコメントは…
"高校生活最後の授業はとても良い話でためになりました。
私たちはこれからそれぞれ夢に向かって歩んでいきますが、先生の話はみんなに共通していえることなのでとてもよかったと思います。
また、人生計画表はこれからの人生に計画を立てて夢に向かって頑張ろうという気にさせてくれました。紙に書くことによって楽しみながらできました。…"
また他の生徒は…
"私は将来やりたい事が具体的に決まっているから年表を完成させるのは簡単だと思っていました。でも、実際年表を書いてみて、ほとんど埋められず、とても難しかったです。でも自分の人生について考えるきっかけになってよかったです。"
とのこと。たしかに大きな目標があっても、いざ1年1年、具体的にどのように過ごしていくのか、どうしたら毎年その大きな目標に近づくことができるのかまでを考えるのは難しいと思います。ただ、それを考えて初めて行動に移すことができるんだよ、と伝えたかった私の想いが彼女たちに伝わったように感じられました。
さらにこんな意見も…
"先生は何もかもが完璧(←しかもそのあとに"☆☆"と書いてありました)そうなのに、つらい過去があったなんてビックリ。"
私自身の人生は完璧とはほど遠く、こういう意見があったこと自体が驚きでした!と同時に"つらすぎた"人生を送ってきたわけでもなく(大変なことも、悲しいこともありましたが、それがずっと続いていたわけではなく)自分の心の持ち方次第で人生は楽しく・明るく・エキサイティングにできるんだと今では感じています。
当日も、繰り返し生徒たちに話したのですが、
誰もが素晴らしい力を持っていて、それは人それぞれ違う。自分の良いところを信じて、それを社会で役に立てるように自分の使命を感じながら(Mission)、情熱的に(Passion)行動して(Action)生きて欲しい。そしていつも感謝の心を大切にしてほしい
と心から願っています。