先ほど図書室に行った際、見つけてしまいました!
数日前に本屋さんで買うか迷った(結局、買わなかった)村上春樹氏の『職業としての小説家』というエッセイ集の本です。リアルな書店でしか販売しない(ネットでは販売しない)、ということで昨年話題になった本でもあります。
「わー!学校の図書室にあったのか!よし、借りちゃおう!」
と言って、図書委員さんに手続きしてもらったのですが、その時にふと聞いてみたのです。
「ねえ、お二人は、村上春樹作品読むの?」
すると、その図書委員の二人は
「いや、読んでないんです。なんか、村上春樹さんの小説ってすごく好き嫌いが分かれるって聞いて。」
とのこと。非常ーによくわかるコメントだと思い、色々そこで話し込んでしまいました。
「それ、分かる!私は大学生になってすぐくらいかな、『ノルウェイの森』を読んだんだけど、意味が分からないって思って、それから早何十年・・・全く村上春樹作品は読まずに来たのね。
でも、実は先月、髪切ってもらってるときに美容師さんが『色彩を持たない多崎つくると巡礼の旅』が面白いですよ、村上春樹作品は文章が美しいですよ、って本当に面白そうに紹介してくれたので、髪を切り終わった直後に本屋さんで買って一晩で読んだの。それくらい、面白いと感じたんだよね。やっぱり年取ったからかな・・・。
それから、村上春樹氏の小説はあまりまだ読んでないけど、今エッセイをたくさん読んでる途中なの。とてもテンポが良くて軽快で面白いの。」
と一気に生徒たちに話したあと、書架をちらっと見て、
「あ、これこれ!『やがて哀しき外国語』これ3日前まで読んでました。すごく面白かった!」
と伝えて生徒たちと別れたのでした。その後また図書室に用事があり、再度訪れると・・・
早速先ほどの生徒が、その『やがて哀しき外国語』を読んでくれています!(嬉しい!)
「確かに面白いですね!」
との感想付きでした。
本は、読み始めてみたら、意外に面白かったということは多いと思います。私が敬遠していた村上春樹作品を、美容師さんの一言で急に読み始めたように、何気ない出会いから世界が広がることもあるかとおもいます。もし皆さんも誰かから何かの本をすすめられたら、だまされたと思って手にとってみてはいかがでしょうか?意外にもどっぷり面白さにはまってしまうかもしれませんよ。