2016年2月17日水曜日

私たち営業とかもやりたかったね - 商品開発プロジェクト

昨年のはじめから、本校の生徒たちと文具メーカーのキングジムさん(ファイルやテプラなどを製造されている企業です)が、文房具の共同開発を進めています。

生徒たちは昨年の秋ごろまでに製品のアイデアを出したり、仕様を考えたりしてきました。

ですが、最近そんな生徒たちが・・・

「先生、最近ってプロジェクト無いですか?私だけ情報をうっかり聞き逃したりしていませんよね?」

と、担当の先生に少しだけ不安げに聞きにくることが出てきていました。

ということで、今日は生徒たちに集まってもらい、「商品のできるまで」という話をしました。


「みなさんは、去年の年末近くまで"どんな商品にするか"という開発を担当させてもらいました。そして、一応こういう形になるということろまで決定したのは知ってるよね。

そして、商品の発売は今年の春先(←なのです!意外とすぐ)ということもきまっています。

それまでの間、私たちやること無いな~とか、思ってたりするかもしれないですが、実は今の時期にも、キングジムの会社の人は、この商品を発売するために色々準備しているところなのです。

では、問題。開発から、実際にお店で商品が販売される時の間に、どのようなことがおこなわれるのでしょう?」




と、生徒たちに聞いてみました。すると・・・

「広告!」

「売り方を決める!」

「PRの仕方を決める!」

などが出てきたのですが・・・私から一言。

「あのね、みんな一番大切なこと、忘れてない?」

すると、生徒たちは

「え?何?大切なこと?PR?」

「そうそう、それも大切だけれど・・・そもそも商品ってどこかから湧き出てくるものでしたっけ???みんな、文房具、だれかが作らないとお店で売ってもらえないよね?"生産"って抜けてない?そして作るためには、何が必要?」

「あ、そっか、、、材料!人!お金!」

「そう、それらがそろってはじめて生産ができますよね。それで、作ったものは、勝手に売れていくのかな?」

という問いに・・・

「うーん。」

たしかに、高校生でそこまで知っていることのほうが珍しいかもしれません。

「あのね、みんなが考えた商品を、会社の営業の人たちが、たとえばロフトさんとか、たとえば東急ハンズさんとかに紹介して、"お店において頂けませんか?"って営業活動をするんです。(営業の担当の人がいるんですよ。)それで、お店の人に"良い商品だからうちのお店で販売しますよ"って言ってもらえて始めて、生産された商品が販売されることになるのよね。」

生徒はかなり真剣に聞いています。

「だから、みんなは今、以前ほど会議が多くなくなって"暇だなー"って感じているかもしれないけれど、実はこの間にも、キングジムさんの色々な社員の方が、みんなの商品を売るために準備してくれているんですよ。」

と、説明を行いました。質問ある人いる?と聞いてみると、生徒たちは

「大丈夫です。よくわかった。」

とのことでしたが、その終了後に

「私たちも営業とかやりたかったね!」

と話している声が聞こえてきました。高校生で営業をやってみたいとは頼もしい!来月には商品の完成形を見せていただけるようでもあり、これから春までとてもワクワクしながら待っています。