2009年9月14日月曜日

創立記念日を目前に思うこと

早いもので、9月ももう中盤にさしかかりました。当学園は1908年9月16日に、正式な学校としてのスタートを切りました。まだ20代だった創立者の高木君(たかぎ きみ)が、社会で活躍できる女性を育成しようと裁縫学校を始めたので、明後日がまさに創立記念日です。

「社会で活躍できる女性」というと、「社会でバリバリ仕事をして地位などの高い女性」のみを意味するようにも思いがちです。ただ、創立者が育成したいと思い描いたのはそのような(いわゆるキャリアウーマンのような)女性だけではないように感じます。どのような立場にある女性であっても、まずは身の回りの人に対して気配りをしたり、その立場で与えられた責任をしっかり果たしたり、という社会に貢献するための基礎的な力を身につけた女性を育成したいと考えたのではないかと思います。

そのような創立者の想いは、101年を経た今も、当校の教育の中で、また校風の中に脈々と受け継がれています。

今日も、放課後にこのような生徒たちの姿を見かけました。




分別された紙を運んでいる生徒たち。リサイクル紙を分別してまとめてくれるのは、通常「リサイクル委員会」の生徒なので、






「リサイクル委員会の皆さん?今日もありがとうね!」

と声をかけたところ、

「私たちは、リサイクル委員じゃないんですよ、単にお手伝いです。」

と明るい声がかえってきました。委員会でその役割を与えられているわけでもなく、自発的にこのような手伝いができる生徒たち、これこそまさに創立者が考える「社会で活躍できる力」と言えるのではないかと思いました。お手伝いしてくれた生徒のみなさん、ありがとうございました!