2014年3月12日水曜日

ブランディングってなあに?

定期試験は昨日で終わり、今日から数日間は再試期間です。クラブ活動などで登校している生徒もちらほら。



そんな中、私のもとに生徒がたずねて来たので、いろいろ彼女たちと話をしていました。

その中で、本校でもラジオ番組にお邪魔させていただいてからお世話になっている放送作家(かつ、くまモンの生みの親)の小山薫堂さんの新しい本(アートディレクターの佐藤可士和さんとの対談集)を書店で見かけたので購入したという話をしていました。

お二人とも会社などの方向性をデザインするお仕事をされているとあって、そのような内容を含んだ対談集になっています。

すると、この本をパラパラと見ていた生徒が






「先生、ブランディングって、もともとある会社に、他の人が新しい線路をひいて、その会社をその方向に走らせていくことですか?」

!!!

あまりに詩的で美しい表現なので

「も、もう1回言ってくれる?」

と思わずメモしてしまいました。






そこで生徒たちに説明したのは、

「ブランディングには大きくわけて2つあると思うの。まずは全く新しい会社をつくりました、さあ、これから何かをスタートします、というとき。どのような会社のサービス・物にしましょうか、会社のロゴはどうしましょう、ウェブサイトはどうする、などまったくゼロから何かを始めるときにそのイメージを作ること。2つ目は、今言ってくれたみたいに、もともとある会社の方向性をもっと素敵にしたいなとか、変えたいというとき、こんな風にしたらどうだろうと企画して実行していくこと。今、質問してくれたのは多分2つ目にあてはまるよね、とにかく素晴らしく的確な表現だと思う。」

マーケティングの分野で仕事をしてきた私ですが、さきほど生徒がポロっと口に出していった言葉のように美しい「ブランディング」の定義はいまだかつて聞いたことがありませんでした。

生徒たちは本物に触れて意欲が高まったとき、どんどん本質を理解して大人顔負けの何かを生み出したりします。そんな瞬間をこれからももっと生徒たちと共有していきたいと感じた午後でした。