昨日のお弁当開発会議の場で、「消費者」(=当校の生徒)の声を再度確認してみよう、というポイントが出てきました。それはたとえば、お弁当の中身(おかず、ごはん、デザートなど)の組み合わせや、お弁当の名前などについてです。
今回のお弁当は「若い女性」に食べてもらうことを目的としているため、まずはプロジェクトをスタートさせる前に、全校に長いアンケートに答えてもらいました。
その意見をもとに製品の開発を進めてきましたが、その途中で再度「こういう場合、消費者はどう考えるんだろう?」とわからなくなる瞬間が出てくるのです。
もともと自動車・化粧品という消費財でマーケティングの仕事に携わってきた私は、「こたえは消費者の声の中にある」と考えています。
そこで、昨日の会議の中で「うーん、どうしましょうか・・・」と考えこんでしまった内容について「では、消費者(=当校の生徒)の声を再度確認しましょう」とお話しました。代表チームの思い込みで製品内容を決定してしまうのでなく、本当にターゲットとなる多くの消費者の発言・好みを忠実に製品に反映すべきだと思うためです。
そんな経緯で、本日は補習で閑散としている校内を歩きまわって、生徒の姿を見つけては消費者アンケートを行いました。はじめは「えー?私たち、何聞かれるの?」という顔をしていた生徒たちでしたが、実際に写真を見比べて答えてもらう段階になると、みんな興味津々で身を乗り出してきます。
このような細かいリサーチに基づいて丁寧に、最後の最後まで、おかずのどんなに小さなポイントにまで気を抜かず開発を進めています。
リサーチ中、何人もの生徒が
「このお弁当!おいしそー!高校生が作ったって感じがするね!」
と言っていたのを聞いて本当にうれしくなりました。あと一息、ここが最後の頑張りどころです。