2012年12月11日火曜日

観察、創造する力

昨日から定期試験がスタートしました。そんな中、ある1年生の生徒が試験終了後に私のもとを訪ねてきました。彼女は大手食品メーカーさんとの商品共同開発プロジェクトに参加しているメンバー。あれ、何だろう?試験中は何も課題も出ていないし・・・などと思いながら彼女の話を聞いてみると・・・

「先生、大変大変!あの商品のライバルの会社からxxの味のものが販売になっていたのをお店で発見した!」

とのこと。

「え?!ほんとー!それは大変!!!私もすぐにお店で見てみる!」

と私もついつい廊下で叫びつつ、生徒と色々話し込んでいました。

さて、その後、来年度から本校商業科の生徒たちにマーケティングの講義をして下さる予定になっている野林徳行さん(もともとリクルートでたくさんマーケティングの経験を積まれて、その後はローソンでりらっクマやミッフィーのポイントキャンペーンなどを企画・実行されたり、ローソンチケットなどのお仕事をされた方です)とお目にかかりました。

その生徒の話をしていたところ、野林さんがおっしゃいました。

「その生徒さんの姿勢、素晴らしいですね!そのプロジェクトに携わっているからこそ、お店であえていろいろなメーカーの商品を観察するようになったのだと思います。商品を企画したり、マーケティングの仕事に携わるだけでなく、生きて行くうえで、世の中で起こっていることやモノを観察することはまず最初に必要なことですからね。」

野林さんは、常に"じっくりお客様が何を欲しているか"をじっくり観察することの大切さを強調されています。(そして実は1月初旬に『とことん観察マーケティング』という本も出版される予定です。)

野林さんは、観察して、社会のトレンドや競争相手(競合)の動き・そしてお客様が本当に欲しいと思っていることは何かなどをしっかり理解しておかなければ、新しい価値・商品・サービスを生み出すことはできないとおっしゃっています。(私も以前にマーケティングの仕事をしていましたから、100%同感です。)

生徒の皆さんにはぜひ高校生の頃から観察する力、そしてその観察・洞察をもとに創造する力を養っていってほしいと思っています。