2012年5月28日月曜日

私がやる!と思い、行動すること

先ほど私のお客様が帰られる時に、正門の前でにこやかに

「さようなら!」

と言っていた生徒がいました。本校の生徒はとにかくお客様にも挨拶をきちんとする子が多いので私の自慢なのですが(!)、その中でも彼女のあいさつは大変感じの良いものでした。

その後、しばらくして事務所に戻り、事務のスタッフと話をしていたところ

「あの生徒さんは、放課後30分以上かけて、正門の周りのお花に水をあげてくれていたんですよ!本当に一生懸命やってくれていました。さっきまでそこにいたんですけど、もう今は戻っていってしまいましたね。」

とのこと。せめてお礼を伝えたかったのですが、お名前も分からない・・・ああ、貴女のお名前は・・・???

こうした小さなことを「誰かがやるだろう」ではなく「私がしよう」と思って実際に実行してくれる、その姿勢が大変うれしく、頼もしく感じます。

実はこの週末に、日ごろから大変お世話になっているコシノジュンコ先生の講演会にうかがいました。今日水やりをしてくれていた生徒を見て、講演会の中でコシノ先生がおっしゃっていたことを思いだしました。

それは

「人に頼ることではなく、ひとりひとり、誰もが"私がやろう!""私がやらなくて誰がやるの?"と思って、まず自分ができることから実際に行動にうつすべきだと思うんです。ただでさえ今は日本全体が元気がないですが、まず私たち一人ひとりがこのような考えで行動し続ける必要があると思うのです。」

ということです。コシノ先生は日本のファッション文化を世界中に伝えたたいと考えて今から30年近くも前に北京でファッションショーを行ったり、キューバでもファッションショーを開催されてきました。それぞれの場面で大変な苦労があったとのことですが、いつでも"私がやらなくて誰がやるの?"と思って行動し続けてきたとのことです。

そのお話をうかがって、どんなことに対しても、"私が/高木学園がやろう!"と前向きな気持ちで取り組もうと改めて思っていた矢先に、この生徒の姿を見て、本当に心を打たれました。お花に水をあげること一つに対しても、積極的に自ら行動できる彼女は、きっと人生の様々なことに対して"まず、自分がやってみる"という姿勢でのぞみ続けられると思います。

ああ、直接そんな彼女とお話したかったです・・・ 残念・・・。