2009年10月14日水曜日

それは101年前からです

かなり以前にもご紹介したことがあるのですが、当校のある菊名北町界隈には、「菊名新聞」というコミュニティ新聞があります。

この新聞、平成5年に創刊され、以降毎年4回のペースで発行。菊名北町町内会の全世帯(約2500世帯)に無料配布されている新聞です。編集長は、長年大手新聞社で記者をつとめられたOさん。80歳を超えられた今でも、元気に自転車で菊名の町を走りまわり、菊名の町の人と人をつないでくれる温かい方です。

さて、このOさんですが、折にふれ、自転車で学園に来てくださいます。先日12日の祝日に、(平日だと勘違いして)当校に来てくださったとのこと。その際、事務所は開いていませんでしたが、そのときに接したテニス部顧問の先生や、テニス部員の対応について、今日話を聞かせてくださいました。

Oさん:「いやぁー、最近は祝日だらけだからね、ほんと、いつが休みかが混乱しちゃって、月曜日にうかがったんだけれども。テニスの先生が"今日は祝日で学校はお休みですよ"って丁寧に答えてくれて。それに、私が帰ろうとしたら、テニス部の生徒さんたちが"さようなら~。"って言ってくれてね。いま、そんな若い人あんまりいないからびっくりしちゃいましたよ。高木学園さんのみなさんは、いつからこんな風にあいさつするようになったの?」

私:「いつから?そうですね、それはたぶん101年前(=創立してからずっと)からですね。うちの学校は、本当に生徒があいさつするという素晴らしい伝統がずーっと続いてましてね。これは驚くべき財産だと思っていますけれど。」

Oさん:「へぇーそれはすごい!次回の菊名新聞の記事にしよう!(と言いながら、記者らしく、さらさらとメモをとっていらっしゃいました)」

改めていつから生徒たちがあいさつしているのか?と考えてみると、やはり創立当時から、と思えるのです。創立者は何をおいても"礼儀正しくあること"を重視していました。そしてそれが101年間、先生方や卒業生の方々によって大切に守られてきたように思います。この目に見えない財産は、次の100年に向けて大切に守り続けていきたいと改めて思いました。