2011年3月30日水曜日

長い道のり

大地震より20日近くの時間が経過しました。この大震災は当初考えていたよりもはるかに深刻な影響をもたらしていることが日に日に明らかになってきました。

昨日は開発中のノートのメーカーさんとお話している中で、日本の産業への影響の大きさを実感しました。そのメーカーさんの工場は今回の地震や津波の影響を受けなかった場所にあるため、私はそれをうかがって"良かったですね!"と単純に申し上げたのですが、実際は被災しなかった場所・産業にも影響が甚大に及んでいるとのことです。

たとえば、紙メーカーさんへの影響という意味では、東北地方に工場を持っていた他の企業が紙の供給を行えなくなり、被災しなかったメーカーさんに膨大な注文が入ったり、それでも資材(紙)が確保できなかったり、物流に時間がかかったりと想定外の影響が及んでいるそうです。(しかも、紙は人々の情報源として大変重要な新聞を印刷するのに欠かせないため、新聞用の紙は必ず確保する必要もあるそうです。)

あらゆる産業で(被災地にある企業も、被災地以外の企業でも)甚大な被害・影響が生じています。

これから日本は本当に復興の途をたどることができるのだろうか・・・と不安にもなったりします。でも、私たちが「できる」と信じて立ち上がらなければいけない時だとも感じています。

本学園では高校生・幼稚園生とこれからの日本社会を支えていく若い世代を教育しています。そして、創立者の高木君先生は

「社会で役に立ち、信頼される人間になれるように」

と、この学園を創立しました。

そのような学園で学ぶ生徒・園児たちと一緒に、この社会の未来のためにできることを考え、行動していく - 平成23年度はその想いを一層強く持ち、さらに前に進み続ける1年としたいと思います。