2011年3月12日土曜日

今回の震災に際して

全く予想もしていない大規模な震災でした。

昨日から本日午前中にかけては、学校に残っていた生徒たちを安全に下校させることができるのか、大変緊張した1日となりました。

首都圏は公共交通機関が麻痺してしまっていましたので、生徒たちには保護者の方にお迎えに来ていただくか、学校に宿泊していただくかという方針を決定し、無事何事もなく生徒たちに下校してもらうことができました。

今回の震災に際して、改めて感じたのは、本校に関わる先生方・生徒たち・保護者の皆さま・卒業生のつながりが持つ力の大きさです。

生徒たちが学校に宿泊する必要があるかもしれないと判断し、何か食べ物を準備しなければという決定をした後、多くの先生たちが瞬時に食糧の買い出しにでかけてくれました。また、本校のライフライン(電気、水、ガスなど)がまったく影響を受けていなかったので、「冷たいお惣菜よりは、やはり温かいご飯やお味噌汁を食べさせてあげたい」との判断で、先生方自ら手作りの食事も準備してくれました。

そんな先生方の姿を見て、生徒たちも「私も手伝わなくては」という気持ちになっていったようでした。

また、実は昨晩は卒業生たちも本校に滞在していたのです。近隣の場所(新横浜周辺)などにたまたま外出していた卒業生たちが、「心細いから、学校に行っていいですか?」と学校に戻ってきていました。

このような不測の事態に直面した時に、この高木学園に関わっている人々の素晴らしさを改めて実感することとなりました。

お世話になりました皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

しかし、お昼過ぎに帰宅後、初めてまともにテレビから流れてくる東北地方の映像を見て、悲しみが止まりません。一瞬にして家族や友人や、家や、職場を失われた方々の姿に言葉で表現のしようもない衝撃を受けました。深刻な被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げ、(一人の力でできることはわずかかもしれませんが)この地域や日本の復興のためにできることにつとめていきたいと考えています。