2013年2月7日木曜日

The Shift by Lynda Gratton

昨日の夜、私の母校でもあるLondon Business SchoolのLynda Gratton教授の講演会に参加してきました。




Gratton教授は、"The Shift - The Future of Work Is Already Here"という本を出版し、昨年には日本語版も出版されたため、現在来日中です。

昨日はこの本を読んだ多くの人が、その著者であるGratton教授の話を直接聞こうと、講演会に集まっていました。

この場でその内容をご紹介しようと思ったのは、これからの未来の社会を生きてゆく在校生の皆さんに、ぜひGratton教授の話していた内容を伝えたいと思ったからなのです。






まず、Gratton教授によれば、世界は非常に早いスピードで変化していて、5つの大きな特徴があると考えているとのことです。

1. Technology (技術、テクノロジー)
毎日パソコンやスマートフォンなどに囲まれている皆さんは実感とともに納得されると思いますが、技術(テクノロジー)の進化が極めて早く、世界の人々の生き方を変えてしまった。

2. Demography (人口構造)
日本や欧州の国は高齢化・人口減少が続いているのに対し、インドは現在も、そして15年後も「若い人口」が多い国であり続ける。(言い方を変えれば、日本に住む私たちは、これからそのような社会でどのように生きて行くかを真剣に考える必要がある。)

3. Globalization (グローバル化)
イギリスでは非常に多くの国の人を受入れていたり、世界中で(情報の流れだけでなく、人の流れも)グローバル化が加速している。

4. Resorces (資源)
今後の社会ではCO2の排出量や、水などの資源をめぐって、大いなる問題に直面する。

5. Society (社会)
核家族化が進んでいるだけでなく、「単身世帯」が世界中で増え続けている。

そのような世界で、どのように生きて行くべきか  - というテーマについて、Gratton教授は3つの指針を話されていました。これから社会に飛び立っていく在校生の皆さんに、ぜひ参考にして欲しいと思います。

① 何か興味を持ったことを"深く"学ぶ
何かについて、誰でもGoogleやWikipediaで簡単に調べられる世の中になった現在、何かの分野で活躍していくためには、"ネットで検索"というレベルをはるかにしのぐ、深いレベルでの学びが必要であるとのことでした。

そうすることで、皆さん自身の"専門性"を高めることが大切だということです。

② 人とつながりをもつ
このような社会で、大切なのは"誰とのつながりがあるか"ということだそうです。ただ顔見知り程度に誰かを知っている、ということではなく、誰かと共同で新しい挑戦をしたいと思ったときに、力になってくれる人とつながりがあるかどうか、そういう"つながり"が、人生を大きく変えていく、ということでした。

③ 自分が(仕事以外に)大好きになれることを見つける

私自身も日々大切だと感じていたことを、簡潔に言いきってくれたように感じました。そして、またGratton先生が話されていたことをそのままご紹介すると・・・

If you want to be a part of global community, you must speak English.
(もしグローバルな社会の一員になりたいということであれば、必ず英語でコミュニケーションできるようである必要があります。)

専門性や自分の興味も大切にしながら、英語も欠かさず学ぶというメッセージは、本校でも大変重要と考えていることでしたので、ご紹介しました。ぜひ、これからの人生を考える参考にしてみてください。