2010年8月19日木曜日

和食の大切さと教育

今日は午後から、とある私学の研修会に出席しました。その中にいくつかの講演があり、小泉武夫先生(東京農業大学教授、農学博士、作家 -毎週日経新聞にもコラム「食あれば楽あり」を書いていらっしゃいます-)のお話に大変感銘を受けましたので、ここで少しご紹介させていただこうと思います。

講演の主な内容は、

「今日の日本では、栄養バランス(とくにミネラルが豊富)が素晴らしい伝統的な和食がどんどん忘れ去られてしまい、結果として(必要以上に欧米化した)食生活が多くの生活習慣病などを引き起こしている。学校という教育の場でも、ぜひとも体の発達途中の生徒さんたちに和食の素晴らしさを伝えていただきたい。」

というものでした。

小泉先生曰く、日本人には体にもっとも最適なのは、長いこと日本人の食文化として定着してきた和食だそうです。(和食には繊維質のものが多く、それらが消化できるように、日本人の腸の長さはアングロサクソンの人々の腸よりもはるかに長いそうです。)

和食、という中で、日本人は主に以下の7食品を食べてきたとのこと。

1) 根茎 (土の中に生えているもの、ゴボウやにんじんなど)
2) 葉 (白菜やホウレンソウ、菜の花など)
3) 青果 (くだもの)
4) 豆(大豆) (味噌、豆腐、納豆など)
5) 魚
6) 海藻
7) お米

これら(5を除く)全てが"植物"で、これらの中にはミネラルが大変豊富に含まれているそうです。そして、ミネラルは栄養として優れているうえに、興奮状態を落ち着かせる働きもあるとのことです。

ですから、(大人ももちろんですが)生徒さんたちにもこれらのミネラルたっぷりの和食をぜひ食べていただきたいと力説されていました。

ちなみに、先生ご自身はこの和食でずっと生活されていらして、67歳でいらっしゃる現在まで一度も病院のお世話になったことはないそうです。(!すごいですね!)

英語のフレーズで、You are what you eat.という言葉があります。現在の自分の姿は、何を食べているかを映し出している、といった意味です。

ずっと健康で幸せな人生を送るためにも、ぜひ日本古来の和食を大切にしていきたいですね。




研修会の帰り道、さっそく先生のご著書を買ってきました。読み終えたら、校内で自由に閲覧できるようにしたいと思います。