「テープの1本に至るまで、それを使う生徒のためには最高のものを選びたいんです。制服、正かばんとこだわりぬいて素晴らしいものができています。だから、今ここで気を抜くわけにはいきません。ぜひとも力をかしてください。」
本日午後、私はかばんのメーカーさんにこのようにお願いしていました。
来年から新制服がスタートしますが、それに伴うサブバッグのデザインを考える大詰めの段階に来ています。デザイン、機能性、素材、どの面をとってみても洗練されていて、かつ生徒が使いやすく、持つのがうれしい、何としてもそんなサブバッグを作るつもりです。
デザインについては、生徒に意見をよく聞いたうえで描いた私の下手な絵(!)と参考となる市販のバッグをメーカーさんにお渡ししました。また、素材のひとつひとつ(生地からチャックの形や持ち手部分に使うテープ、糸の色に至るまですべて)については現在、いろいろなものを見せていただき、ベストのものを選んでいます。
今日の打ち合わせのメインテーマは持ち手に使うテープです。
たかがテープ、ではありません。幅も、色も、(そしてこれが機能的には最も重要なのですが)触った心地や織りの密度など、様々な違いがあるのです。
もう少し拡大してみますと・・・
確かによく見ると違いがお分かりいただけると思います。細かい点ですが、こういうテープで支えられているカバンを生徒が肩にかけたときに、その部分が肩に食いこんで痛さを感じるかどうかの違いが出てきます。3年間毎日使うものですから、このような細かい点にもこだわり抜いて素材の1つ1つを選ぶことが大切だと考えています。
と同時に、機能性だけでなく、「素敵なバッグだな!」と思って楽しく持って歩けるようなデザインの洗練も大切です。
デザインと機能 - 相反することも多い、これら2つの要素をうまくバランスさせながら、生徒にとって最高のかばんとなるよう、心をこめて作っています。完成をお楽しみに!