2012年11月12日月曜日

"まねる"ことが学びの第一歩

この場でも時々ご紹介しているのですが、私は今「いけばな(華道)」を学んでいます。いけばなの世界で私は「初心者」。

これまでは"自由花"というスタイル(あらかじめ先生の選んだ花材を自分な好きな器で好きなかたちにいけるというスタイル)のみのレッスンを受けていたのですが、つい最近、「生花(しょうか、池坊の基本的な型(詳しくご覧になりたい方はこちらをどうぞ)を学びはじめました。

自由花では、自分が好きなように花の種類、高さや角度などを決め、自分でデザインして良いという面白さがあります。私は迷いの無い性格(←先生評)とのことで、自由花では思いきってどんどんお花をいけてしまいます。

一方、生花では、このような形に花をいけなければいけないという"型"があります。その"型"をきちんと踏襲していることが欠かせません。私にとっては未知の世界でしたが、華道を学びはじめたからには、伝統的な"型"も身につけたいと思って、最近「生花」のお稽古もさせていただくようになりました。

"型"を学ぶときに、初回は先生に花をいけていただき、それを一度よく観察します。その後、そのお花をバラバラにして再度自分で同じようにいけてみることが求められます。これが非常に難しく、同じ花を使っているのに、どうして同じようにいけられないのだろう、と不思議に感じるほど違いが出てしまいます。

「まずは、お手本をよく見て学び、それをまねすることが第一歩です。何かの道を極めていくはじめは、まねることなのです。まねて基本の型が身についたその土台の上に、高木さんらしさの独創性を表現してゆけるのです。」

と先生がおっしゃいました。それをうかがっていた時に、これは華道や茶道など〇〇道と呼ばれるものに限ったことではなく、勉強でも全く同じだと感じました。

例えば英語、国語などの言語を学ぶときは、その言葉を繰り返し発音したり話したりして、そのことばを習得していきます。数学などでさえ、論理的に考えたり証明したりできるようになるためには、はじめは正しい考え方・論理のポイントを"まねる"ことが欠かせないと思います。

そうして基本的な土台ができあがったら、あとは皆さんが自分でそれらの言語や思考回路を駆使して+アルファの何かを行うことができるのだろうと感じます。

まずはどの教科でもお手本を"まねる"ことを意識してみてはどうでしょう。(私も上手にできなかった無念さをバネに、いろいろな本などで"型"を研究していますよ。)