私の高校時代。どんな大人になりたいか? - どんな仕事についたり、どんな学校に進んだりすればいいのか - ということについて、よく分からなかったという記憶があります。みんなどうやって受験する大学の学部って選ぶのだろう?と思いながら、なんとなく
「理数系はまるでダメだから文系。国語とか英語とかが特別好きってわけでもないから、文学部ではなさそう。法律・・・なんか違うのかな?・・・と考えていくと、経済学部とか商学部とかかなぁ。」
と思って、でも第2志望の大学ではなぜか文学部も受験したりしていて、要するに"よく分からないから、なんとなく"で人生の重大な決断をしていたように思います。(結果的に経済学部に進学。)そして、「ふーん、経済学って受験時代にはなんだかよく分かっていなかったけど、結構面白い」と、私の場合は不満を感じることもなく、大学を卒業しました。
でも、その大学を卒業するときにも「何がなんでもこの(業界/会社で)仕事がしたい!」という熱いがあったというよりは、むしろ(一般的な学生の例にもれず)それはもうありとあらゆる業界・企業の就職試験を受けました。
そして採用してくださった企業の中で「なんとなくあいそう」と思ったという理由で会社を選び、就職しました。
幸運にも、振り返ってみると、これまで大学で勉強してきたことや、私を採用してくれた企業で経験してきたことが今では大変役に立っているとは思うのですが、それはあくまで結果論。「どんな大人になりたいか?」という質問に対する答えを、本当だったら見つけ終わっているはずのころにも探し続けてきた(就職した後までよく分からなかった)ような気がするのです。
・・・という前置きが長くなりましたが、自分のそんなこれまでを考えると、私は自分が高校生のころにもっと「どんな大人になりたいか」を考えられる機会があればよかったな、といつも思ってきました。でも、当時の私が通っていた高校ではそのような機会は全くありませんでした。
そして今年の4月から学校の仕事に携わるようになり、当校の高校生にはぜひそんな機会があげられればいいなと思い続けてきました。幸い私には自動車会社~化粧品会社~ビジネススクール、と色々な業種・企業の方とお友達になる機会がありました。そして、そういった友人の多くも私と同じような思いを持っていることが多いということに気づきました。
そんな理由で、11月に開催される私担当の「土曜講座」の中では、さまざまな業界/会社の友人の方々にご来校いただき、率直に高校生に
「世の中にはこんな仕事があるよ。この仕事はこんなところが面白いけれど、こんなところは辛い。そしてこの仕事に向いている人って、こんな人じゃないかな。」
というような話をざっくばらんにしてもらおうと思っています。今のところお願いした友人のほぼ100%が快くこの試みに賛同してくれ
* 広告会社の営業の方
* グラフィックデザイナー
* 弁護士さん→今は少し違う仕事をしている方
* 製薬会社の研究開発→経営の仕事をしている方
* コンサルタント
* 銀行マン
* 化粧品会社でメイクアップ製品の開発をしている方
が当校で高校生に直接話をしてくれることになりました。友人のみなさんのご厚意に心から感謝するとともに、高校生にとってこういったきっかけが少しでも「どんな大人になりたいですか?」という質問に対してもっとよく考えられるきっかけになればいいなぁと心から思っています。