「もしかして、今日は新聞の担当?」
と聞いてみると、その通りだそうです。
普通科では帰りのホームルームなどで注目した新聞記事について発表することを継続しています。この生徒は今日の発表担当だと教えてくれました。
「うーん、面白い記事、あるかなぁ・・・」と言いながら新聞をかなりの早さでめくっていたので、
「ちょっとめくるの早すぎなんじゃない?」と、少しゆっくり一緒に今朝の新聞を見てみました。すると
- 1面に皇太子様の写真: 生徒たちに「もうすぐ天皇陛下が退位されることになったよね。この話題、興味ない?」と聞いてみました。すると、生徒たちが「皇太子様ってまだ若いから、次の時代は長くなりそう!」とのコメント。そうそう、そんなコメントも一緒に発表して欲しい!
- コインランドリーにペット用のコーナーなどプラスαのサービスが増えているという記事: パッと私の目をひきました。「でも、うちの近くでもそんなサービスないんじゃないかなぁ?」と疑問を持った生徒がいました。そこで、「みんなは自宅でご家族と生活しているから、あまりコインランドリーを使わないよね。だから、たとえあったとしても気付いていないかもしれないよね。代々木上原にもあるって書いてあるし。"単身赴任や一人暮らしの人向けに"ってあるから、コインランドリーにはそういう人がお客さんに多いということだよね。そういう人が"あったら便利だな"と思うようなサービスを、コインランドリーに追加しているってことみたいね。面白い!」
と、2-3分でもいくつも面白そうな記事を見つけました。
「先生、このコインランドリーの記事、面白いからこれを発表の記事にしようかな!」
と生徒が言っていたのですが
「この記事は、私が面白いかも、ってパッと思っただけだから、あなたが興味を持った記事を紹介してね。私、あとで帰りのホームルーム楽しみにしているね。」
という言葉を残し・・・ 2時間後。
昨日の夕刊に出ていた
「どこかの学校の部活の外部コーチが体罰したことがSNSに投稿された動画で発覚した」
という記事に関心を持ったとのことでした。暴力では何も解決にならないと思う、と自分なりの意見も一緒に話してくれました。
3年生は受験の時に「小論文」や「自己PR」」などの試験が課される場合も多いと思います。新聞を毎日読んでおくことは、受験対策に大いに役立ちます。全部を読もうとすると大変すぎて挫折してしまうと思いますので、まずは
1面、2-3面、社会面
の見出しだけでも目を通す、を心がけてみましょう。毎日継続すると意外なほど、小論文も社会(政治経済や近現代史)も力がついていることが分かると思います。