2010年12月17日金曜日

もしドラ?!

皆さん、今年日本で1番売れた本(単行本)が何だったかご存知ですか?


2010年に日本で一番売れた本は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』という本だそうで、200万部以上を売り上げたそうです。(すごく長いタイトルですが、略して『もしドラ』と、巷では呼ばれているそうです。)

私はしばしば本屋さんでこの本を見かけてはいたのですが、手にとって読んだことはありませんでした。それが"読んでみよう!"と思ったのは、今週、著者の岩崎夏海さんが、私のお気に入りの朝のラジオ番組(別所哲也さんのJ-WAVE Tokyo Morning Radio)でこの本やご自身についてお話なさっていて、おもしろそう!と思ったからなのです。



何しろ、著者の岩崎さんご自身のプロフィールがユニーク。東京芸術大学の建築科を卒業後、おにゃん子クラブやAKB48の産みの親・秋元康さんの事務所で放送作家として活躍されてきたという方なのです。その方が、なぜ経営学者のドラッカー?!と思うのですが、

「ドラッカーの素晴らしい考えを、より多くの人に伝えるためには、有り得ない組み合わせで世の中に紹介することが必要だと感じた」

とおっしゃっていました。つまり、経営学者と女子高生、という全く接点の無さそうな2者を結びつけて、世の中の人に"何だろう?何かおもしろそう!"と思ってもらおうという戦略だったそうです。

さて、このストーリー。主人公の女子高生・みなみは、通っている学校の野球部で女子マネージャーをしています。なんとか甲子園に行きたいと思っているみなみは、"女子マネージャーとしてどうしたらいいか"を考えるヒントを求めて本屋さんへ。そこで、間違って経営学の"マネジメント"の本を買ってしまった・・・さて、経営学のマネジメントという考え方を、野球部を強くすることに役に立てることはできるのか・・・という展開です。

著者・岩崎さん自身は、ラジオ番組の中で

「この本は13歳以上の全世界の人に読んでほしい」

とおっしゃっていました。私はいま半分くらいまで読んでいるのですが、何しろ読みやすい!(私はドラッカーの原著を読んだことがありましたが)経営学の難しい知識など無くても、すいすい読めてしまう本です。

冬休みの読書にいかがでしょうか?(と思って、本の写真を撮っていたところに教頭が登場。「あ!その本、僕も読みたいと思ってたんだ!」・・・教頭先生、読み終わりましたら、お貸しします。)