2009年12月31日木曜日

本年も1年間ありがとうございました

(この1週間程度、人生でもっとも風邪をこじらせ寝込んでしまったため、全く更新ができずにおりました。ものすごくスローなペースで回復しつつあります…。)

2009年も残すところあと2時間を切りました。皆さまにとってこの1年間はどのような1年でしたでしょうか?

学校法人 高木学園と私にとって、2009年とは大きな変化の1年であったと言えると思います。創立100周年度がまだ続いていた1-3月には、

- コシノジュンコ先生による、当校生徒がモデルのファッションショー
- 崎陽軒さんx高木学園女子高等学校共同開発 100周年記念お弁当『百々-もも-』の発売
- Blue Dal巨大タペストリー制作

などの大きなイベントがあり、多くのメディアなどにもご紹介いただきました。生徒たちが目を輝かせてこれらのプロジェクトに取り組んでくれて、素晴らしい記念事業となりました。

その創立100周年度記念イベントをほぼすべて見届けた2月末に、前理事長の病気が発覚し、それからわずか5週間で帰らぬ人となりました。

あまりに突然の事態に娘の私だけでなく、学園を取り巻く誰もが茫然としてしまいましたが、学園の発展のためには空白期間があることは許されませんでした。学校長を含む周りの方々のご推薦もあり、大変若輩ながら、私がその後継として理事長の職をお引き受けすることとなりました。とはいうものの、ビジネスの世界から2008年4月に学校に来たばかりの私にとって、学園の運営の責任者になるということは楽なことではありませんでした。何をどうすれば良いのだろう、という暗中模索の状態でありながら、学園の「次の100年」に向けての改革も進めていく必要があるからです。暗闇の中にいるように感じつつも、立ち止まっている時間はありませんでした。

前理事長のお別れの会、学園の決算、学校の様々なツール(ポスター、リーフレット、ホームページ、広告など)の改革、採用活動、校内の設備改修、新しい制服開発、校内・校外での説明会参加

など、数え切れないくらいの仕事が待っていたからです。それでも、なんとかそれらを乗り越えることができたのは、校内・校外の様々な皆さまのお力があったからこそだと思っています。数えきれないくらい多くの皆さまのお力をお借りしながら、なんとかこの1年間を無事に終えることができたことに心より御礼申し上げます。

この2009年に学園で取り組んできたことは、これからの学園改革のための"はじめの一歩"です。すでに、高等学校でも幼稚園でも"生徒/園児の皆さんがもっと充実した毎日~ひいては人生を送るために、そして社会で活躍できる人になるために、どのような教育を行うべきか"を再検討し始めています。2010年も、折にふれて、この場や様々な機会に学園の方向性と具体的な取り組みをお伝えしていきたいと考えています。

改めて本年にお世話になりました御礼を申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。


2009年12月31日
学校法人 高木学園
理事長 髙木 暁子

2009年12月25日金曜日

制服パンフレット - 続編

先日お伝えした制服パンフレット - 今日は、実際にレイアウトを組んでいただいたものがあがってきました。




「イラストか写真を入れて、初めてこれを見る人でも一目でどのような制服なのかが分かるようにしてください」というお願いを、きれいに表現していただきました。(大きい左右の2体が標準的な冬服、夏服です。そして冬服の標準的なイラストの横にある、小さな2体はカーディガンとオーバーコート姿です。)







年明けにこのパンフレットが刷り上るころには、推薦入試目前です。つくづくあっという間に1年が過ぎていきます。

2009年12月24日木曜日

天使の歌声

今日はクリスマスイブです。学校では土曜日に開催される「第51回 高等学校合唱祭」に向けて、音楽部の部員が合唱の練習をしていました。

本番の雰囲気に少しでも近い状態で練習したいということで、顧問の先生から

「観客としてぜひ聞いてください」

と言っていただき、いざ音楽室へ!




「ブログ用の写真も撮りまーす!」と生徒たちに伝えたところ、慌ててジュースやらバッグなどを片付ける部員たち。





そして、本番と同じ曲を披露してもらいました。2曲ですが、生徒たちの声がとても美しく、まるで天使の歌声です!クリスマスイブに素晴らしい歌声を聞かせてもらうことができました!


本番は今週の土曜日、下記の通りに行われます。

日時: 12月26日(土曜日) 16時ころから (当校音楽部 - 合唱祭自体はもっと長い時間開催していますが、30校参加のため、当校の部はこのくらいの時間からとなります。)
場所: 神奈川県立音楽堂
大会名: 高等学校文化連盟主催 「第51回 高等学校合唱祭」

予約などは必要なく、どなたでも入場できるそうです。お時間のある方は是非高木学園女子高等学校音楽部の天使の歌声を聞きにいらしてください!

2009年12月22日火曜日

革かばん完成

12月もあと残すところ10日となりました。今日から生徒たちは冬休みに入り、学校は部活の生徒だけでひっそりとしています。

この場で前から何回もご紹介してきた(新制服とともにスタートする)新しい革かばんの細かな調整が完了しましたので、ご紹介します。

全体のイメージはこんな感じです。




表面のポケットの上には、制服のブレザーと同様にワインレッド・白の2本で縁取り(パイピング)されています。この色をできるだけ制服に近づけるために、調整してきましたが、ようやく完成です!その下には学校のロゴが型押しされています。

学校説明会で実物(←そのときにご紹介していたものは微調整前のものだったのですが)をご覧になった、中学生のお母様たちが
「このかばん、とっても可愛いわねー!」
と喜んでくださったのですが、実は内側も機能性が高く大変おススメのかばんとなりました。





まずはポケットの多さをご覧ください。ポケットの大きさも大小と変化があり、いろいろなものを仕切って入れたい"おんなごころ"を汲み取った設計となっています。








さらに!側面には、こんなネットも付けることにしました。最近では、マイ水筒やらペットボトルを登下校の際に持って歩く生徒も多いと思いますので、かばんの中でそれらが倒れて洪水をおこさないように工夫しました。




さて、これだけ見ると"重そう"という印象を持たれる方も多いかと思うのですが、実はこのかばん、軽さに驚かれた方が非常に多く、実際軽いのです。

ここまで来るのに大変な時間と労力を要しましたし、メーカーさんにもいろいろ無理をお願いしましたが(いつもありがとうございます!)生徒の皆さんに喜んでもらえたらいいなと準備を進めてきました。

残るはサブバッグ。(先回のサンプル作成時に)"巨大おやじ旅行かばん"になっていたものを、いかにこの革かばんと調和させて女性らしく、洗練されたものにするか - 新制服・新かばんの準備もあと一息です。

2009年12月21日月曜日

学校にサンタがやってきた!

今日は2学期の終業式です。朝、体育館で終業式が行われました。

生活指導の先生より話がありました。

「みなさん、"女子クリ"って知ってますか?先生も最近テレビを見ていて初めて知ったのですが、女子だけでクリスマスを楽しむことだそうです。餃子屋さんに行って餃子をお腹いっぱい食べたり、女子だけでカラオケに行ったりするらしい。クリスマス、お正月休み、これから大いに楽しんでください。

ただし、社会で決められたルールはきちんと守るようにしましょう。変な誘惑に負けたりしないように、きちんと良心にしたがって行動してください。それがみなさん自身を守ることにもつながっています。」

女子クリですか・・・知りませんでした。(楽しそうですが、"餃子お腹いっぱい"は、クリスマスの雰囲気とあまりあわないような・・・。)

さて、終業式が終わった後、あるクラスに・・・







突然登場したこのサンタ!袋の中から、生徒にプレゼントをあげていたそうです。









いったいこの人は・・・?!






どこかで見覚えのあるような・・・。







普通科2年A組のみなさん、サンタさんからプレゼントをもらえてよかったですね!!!

先生、やーっと見つかった!

今日、校内を歩いていると、2名の生徒から別に声をかけられました。

まずは、

生徒1:「先生ー、年賀状、ありがとうございました!」

私:「年賀状?え?・・・ああ!xxさん、本当に絵上手ねー!」

生徒1:「そうですか?ありがとうございます!私、ずーっと先生のこと探してたんですよ。でも、いつも"外出中です" "出張です" って本当に見つけるのが大変だった。。。」

私:「そっか。それは失礼。ところで、xxさん、あなたの素晴らしいこの絵の才能を活かして将来の選択をするといいと思うな。」

生徒1:「そうですね!」

・・・というこの会話。実は学園の来年の年賀状に生徒の絵(イラスト)を使わせてもらったのですが、その彼女は本当に絵が上手です。しかも、ただ単に絵を描くことが上手というだけにとどまらず、発想の着眼点が素晴らしいのです。その彼女が、自分の絵を採用してくれてありがとうございました、とわざわざお礼を言いに来てくれました。(こちらこそ、本当にありがとうございました!)

さて、そのあと、さらに廊下を歩いていたところ、

生徒2:「あー!あきこさーん!!!いたいたー!」

私:「久しぶりだねえ。元気だった?!」

生徒2:「私、企業の内定をもらったんです!」

私:「本当?!どこから?良かったね~。」

生徒2:「xxxです。」

私:「え、ホント?私、よくそこの○○店に行くんですけど・・・(冷や汗)。」

生徒2:「私、そのお店に配属になる可能性が結構あると言われました。」

私:「どうしよう、私の買い物姿をこっそりどこかから見られたりしたら嫌だなあ・・・。」

生徒2:「ムフフ・・・(不敵な笑み)。それにしても、本当ーにようやく先生を発見できたよー。私、ずーっと探してたのに、いつ事務所に行っても"いません" "出かけています" "打合せ中です" って言われて、もしや私、先生から嫌われてるのかと思った。」

私:「確かに、先週は外出とか打合せとかが多かったかな???でも嫌いなわけないじゃなーい!」

この生徒は3年生で、就職を目指していた生徒です。今年の景気の悪さゆえに、就職活動はとても大変そうでしたが、こうして冬休み前に内定をいただくことができて本当に良かったと思います。

こうして生徒たちが何かを報告しに来てくれるのはいつでもうれしいものです。明日から冬休みが始まりますが、また1月頭に(発見するのが難しいらしい)私にも何かを伝えてくれることを楽しみにしています。

2009年12月19日土曜日

卒業生の来室がとても多いです

今日は2学期最後の職員会議が行われました。いろいろな議題の中で、保健室の先生より報告がありました。

「2学期は、インフルエンザでの来室もそこまで多くなく、在校生の来室は減少していたのですが・・・卒業生の来室がとても増加しました。"大学/会社で高木ほど温かい場所がない、だから戻ってきたい"と言う卒業生の来室が増加しているんですね。」

とのことでした。

保健室に限らず、当校には非常に多くの卒業生が来校します。(毎日数組はそういった卒業生の姿を見かけます。)私学には母校に遊びに行ったときに、同じ先生がいるという良さがあります。その中でも、これだけ途切れることなく卒業生が戻ってくるのは、先生たちが作り上げてきた高木学園独特の居心地の良さがあるからだと思います。そういったアットホームな雰囲気が創立後100年経っても変わらないということは驚くべきことですが、これは今後もずっと大切に守り続けていきたいと思います。

今年ももうあとわずかとなりました!学校は月曜日に終業式を行い、2学期が終了します。

2009年12月17日木曜日

サブバッグ調整中

学校説明会などでも保護者の方々からたびたび質問をいただいたサブバッグ。実は、現在も調整を行っています。デザインも素敵なものにするべく奮闘中ですが、ベルトなどの素材についても生徒が使用したときに心地よいものを選んでいることを先日この場でご紹介しました。

今日は、その素材を使ったサンプル(試作品)があがってきたのですが、まだ調整が必要そうです。




バッグの持ち手部分です。やわらかくしなやかな素材を使っているのですが(この光沢と織りの細かさにご注目ください!)なぜか文具でクリップ止めしています。サンプルとしてあがってきたものの持ち手が不必要に長すぎたので、クリップで止めて持ち手を短くして持ってみることにしました。この状態で手に持ったり、肩にかけたり・・・。一番使いやすい長さはどのくらいなのかを実験中です。








さらにここにもクリップが・・・。かばんのまちの幅が広すぎて・・・。職員室で眺めていた先生が一言。「これじゃ、おやじの旅行かばんだわ・・・(失敬)。」ということで、かばんのまち幅も見直しが必要です。









ですが、ご心配は無用です!女子高校生が持って可愛いと思っていただけるようなデザイン・サイズに調整中です。



サブバッグにもまた、制服や正かばんとトーンがあうような、ワインレッド・白2色のステッチを採用しています。クリップでとめまくり、無理矢理サイズを小さくしたサンプルを見ると、やはりとても可愛いです。








このサンプルを調整後、全貌をお知らせしたいと思います。

71人分になりました!

(昨日は終日外出していたため、日記のアップができませんでした。)

先日当校からお渡ししたエコキャップについて、団体の方が計測した結果をご連絡くださいました。






集まった個数は56,800個にものぼり、この個数で71人分のワクチンを準備できるとのことです。










日ごろの積み重ねが大切なこの活動。世界で恵まれない地域の方々のために、今後も地道に集め続けていきたいと思います。JRC部のみなさん、今後もとりまとめをよろしくお願いします!

2009年12月15日火曜日

高木杯ソフトテニス大会のお知らせ

あれからもう1年・・・。

昨年の12月23日に、"創立100周年記念 高木学園女子高等学校杯ソフトテニス大会"を開催しました。それから早いもので、もう1年です。

創立100周年を記念したこの大会だったのですが、16もの横浜市内の中学校の皆さまにご参加いただき、大変好評でした。(学校説明会などで中学生の方々が、「テニスの試合(あるいは練習)で、こちらのグラウンドを使わせていただきました」としばしば言って下さいました。)中学校の先生方から、今年もこのテニス大会を続けてほしいというお声をうかがい、今年も開催をすることに決定しました!

「第2回 高木学園女子高等学校杯 ソフトテニス大会」

を、今月末の12月27日に開催致します。試合は

- 日本ソフトテニス連盟競技規則による5回または7回ゲーム
- 3組による団体戦点取り法・4チームによる予選リーグ・各リーグ同順位による決勝トーナメント方式
- 登録選手は何名でも可

という方式で行うそうです。優勝・準優勝・第3位を表彰する予定です。多くの中学生の皆様のご参加をお待ちしております!

2009年12月14日月曜日

見逃してしまいました・・・

先月、この場でテレビ東京の『空から日本を見てみよう』という番組のスタッフの方からお電話いただいたことをご紹介しました。

放映は12月10日の木曜日だったのですが、みなさま、番組はご覧になられたでしょうか???

・・・


などと偉そうに書いている私が、実は・・・

当校が映ればいいなぁ!と強く思っていた(そのうえ、そのように書いてもいました)にも関わらず・・・私はこの場で懺悔しなければなりません。実は、その日に(次の日に予定されていた健闘祝賀会の買出しのため閉店間際のデパートに駆け込み・・・)家に戻ったときには番組が終わっておりました・・・(涙)気づいたときには、21時30分!

「あぁ!!!!忘れたー!!!」

とひとり叫んだものの、時既に遅し、です。

後日、先生たちに話を聞いたところ、「東急東横線」の沿線を空から見るというテーマだったそうで、大倉山から菊名に向って飛んでいるところで、当校の建物も映ったそうです。

ならば番組のホームページを見てみよう、と見てみたものの、"祐天寺界隈" "多摩川界隈" "横浜界隈" の映像のみがアップされている状態で、やはり当校の空からの姿を見ることはできませんでした・・・(涙)

残念、無念。

来年、他の番組で当校が紹介されることがありそうなので、そのときには絶対に予約録画することを誓います・・・(番組の詳細は後日またお伝えします。)

2009年12月11日金曜日

エコキャップのゆくえ

今日は試験終了後に、JRC部のメンバーが外部の方からお話を聞いている姿を発見しました。



あまり近くにいなかったのですが、何となく「エコキャップ」についての話を聞いているのかな?と想像していたところ、その通りでした。






このキャップを当校でため始めて1年半程度。高校の生徒が校内で飲むペットボトルの飲料のキャップをためているだけでなく、附属幼稚園からも集めてもらったキャップ、保護者の方々が持ってきてくださるもの、JR菊名駅から持ってきていただいたものなど全てを集めてこんなに大量になりました。


それを・・・




運んで・・・









車に積み込んだあと、冒頭のようにこのエコキャップを集めて下さった団体の方からお話を聞いていたのでした。






2-3日後には、今回当校からお渡ししたエコキャップの総量(kg数)、このキャップでどれだけのワクチンが準備できるのか、このキャップでどれだけのCO2削減効果があるのかについて、こちらの団体よりご報告いただけるとのことです。

健闘祝賀会を行いました

今日はあいにくの寒さと雨ですが、数日前からご紹介してきた「健闘祝賀会」を行いました。今学期に勉強、スポーツ、検定など色々な分野で活躍した生徒たち61名をお祝いする会です。

これまでは対象となる生徒が教室に集まってお昼を一緒にいただく、という形だったのですが、もっと"生徒が楽しめる会"、"思い出に残る会"にしようと、形態を変更してみました。形態を変えるにあたって考えたことは

1) 生徒が喜んでくれそうな記念品を渡そう
2) 生徒の参加型にしよう

ということでした。

まず、記念品については、本当に悩みました…。この数週間に何回伊東屋(文房具屋さん)やLOFTに駆け込んだかわかりません…。(こんな時、本当に自分が"文房具オタク"で良かったと思います。こういうお店で可愛いor面白い製品を見つけ出すのが大好きだからです。)

女の子といえば、やっぱりピンク!ということで


ピンクのシャープペンシルを軸に、
* ピンクのシャープペンシル x ピンクのペン(消せるペン)
* ピンクのシャープペンシル x ピンクのボールペン
* ピンクのシャープペンシル x ピンクのノック式消しゴム
* ピンクのシャープペンシル x ピンクの入浴剤(ハートの形をしたものが4つ入っていて、クローバーの形になっているんです!)

という4種類のギフトセットを作りました。この時、可愛いマスキングテープも使ったりして、外側の見た目も可愛い雰囲気をつくるようにしました。また、「おめでとう!よく頑張りました!」というメッセージカードも添えることに。(しかし、これを一枚一枚書いていくのが、意外に大変でした…。)

その結果、祝賀会の始まる前にはすでにこのような状態に。。。




「わー、何これ!!!私、これがいい!」
「先生ー、私、検定2つで今回表彰されるんだよ、そういう人は2つもらえる?(→もらえません。来学期も頑張りましょう)」








さて、会が始まりました。校長からのお祝いの言葉などが冒頭にありました。






そして、いよいよ生徒の表彰です。通常このような表彰などでは

1年生 - A組 xx さん、 xxさん・・・
2年生 - A組 ○○さん、 ○○さん・・・

などと順番に名前が呼ばれていくのが常だと思うのですが、それでは自分がどこで呼ばれるかがすぐに予想できてしまい、自分の表彰が終わると他の人のことを見たり聞いたりしなくなりがちです。そこで、今回は私が表彰対象全員の名前の書かれたカードを準備して、それをシャッフル→1枚1枚順不同で選んでいきました。(それと同時に、名前を呼ばれた生徒は4種類のギフトの中から自分の好きなものを選んでいきました。)




4つのギフトの紹介をしている時に、少し先の教室のドアから、今回の対象となっていない生徒がこちらを見ていたようです。



今回はまず、先生のアイデアから健闘祝賀会の見直しの第一歩を踏み出しました。まだまだ色々な課題もありますが、まずは試みにやってみる、そしてこれからもどんどん生徒の意見を取り入れて学校のイベントをより楽しく、より人生の思い出に残るような形に改善をし続けていきたいと思います。

2009年12月10日木曜日

私もこんなの欲しかったです

数日前からお伝えしている、今学期の健闘祝賀会 - 明日のテスト終了後(今週は火曜日から明日まで期末試験を行っています)に開催することになっています。

今学期さまざまな分野(英語検定からワープロ検定、簿記、ソフトテニス、ライフル射撃・・・と様々です)で活躍した生徒たちに、担任の先生から本日「Invitation Card(招待状)」をお渡ししました。

そしてテスト終了後の廊下で、生徒の一人がそのカードを持っている現場に遭遇!





その脇を通っていたある生徒がぽつり。

「私もこんなの欲しかったです。」






今回の健闘祝賀会からは、招待される生徒に単にプリントを配るのではなくこんなInvitation Cardを送ることにしました。"招待されることが誇らしいような招待状があったらいいのではないでしょうか?"という、先生からの素晴らしい意見を、"即採用"させていただきました。


さきほど「私もこんなの欲しかった」と言っていた生徒は、今回はノミネートされていなかったのですが、過去には何度もこの会に招待された生徒でした。この生徒に「本当にごめんね、でも次は(=来学期以降)ぜひお待ちしています!」と話しました。小さなことに思えますが、学校の行事や仕掛けの一つ一つを、生徒が本当に喜んでくれるようなものにするべく、常に工夫をしていきたいと改めて思いました。

明日は、この祝賀会の模様をレポートします。

キューバでファッションショー

当校生徒にファッションショーを見せてくださるなど、大変お世話になっている、ファッションデザイナー・コシノジュンコ先生のオフィスからお葉書を頂戴しました。



日本とキューバの国交樹立から今年で80年。12月20日には、そのキューバでコシノ先生のファッションショーを開催されるそうです。

コシノ先生は、以前もキューバでファッションショーを開催されたことがあるとうかがいました。キューバの人々の生活レベルは日本とは比べものにならないほど低いそうですが、美しい芸術・文化に対する人々の感性は驚くほど高いそうです。コシノ先生のショーでは、一般の女性にもモデルになってもらったこともあるそうですが、その誰もが本当に美しいものに感動し、素晴らしいショーをみんなで創りあげることができたとおっしゃっていました。

この写真にうつっている方々は皆さん、キューバの方々だと思うのですが、瞳が輝いています。それは、コシノ先生の創りだすファッションの素晴らしさ・芸術性に、彼らが心から感動しているからなのだと思います。

ファッションの現場ではないですが、「場」に集う人々(=当校の場合は、当校で学ぶ生徒たち、当校で教えたり仕事をしている教職員たち、そして当校に関わって下さる方々)の瞳が輝いているような場を創るのが、私の使命だな、とこの素敵な写真を見ながらふと感じました。

2009年12月9日水曜日

頑張った結果・・・

本日、こんなものを手に持ちながら歩いていたところ・・・



いろいろな生徒に会い、

「あー、何これー!かわいい!」とか「先生これ何?また新しい企画?(→新しい企画は温めていますので、しばしお待ちを。)」とか声をかけられました。



先日この場でお伝えしていた、"健闘祝賀会"(その学期にさまざまな分野で頑張った生徒を表彰する会)が近づいています。さあ、今回の健闘祝賀会はどのようなスタイルになるでしょうか?!お楽しみにー。

2009年12月8日火曜日

パンフレットにも心をこめて

来年度の新入生から新制服がスタートすることは、この場でもお伝えしていますが、ただいまそのパンフレットの作成中です。

パンフレットは適当に作って・・・ではせっかくの制服が台無しだと思うのです。パンフレットを読む人にとって見やすく、分かりやすい、そんな構成・内容にしていただけるよう、お願いしました。(本当に細かい注文が多くて申し訳ありません・・・。)

通常、制服パンフレットには

- 採寸日
- アイテムと価格

などが箇条書きで書かれるだけ、というケースが多いようなのですが、そこで(その通常通りの)サンプルを見た私が一言。

「初めてこの制服の細かな内容を見る新入生たちにとって、箇条書きだけで理解しやすいでしょうか?やはり、絵や写真があったほうが、ぱっと見て一瞬で理解できると思うんです。もし可能だったら、写真かイラストを入れていただけませんか?」

そこで、デザイナーさんがこんな絵を描いてくださいました!




⁂ ブレザーを着た女の子
⁂ オーバーコートを着た女の子
⁂ カーディガン(ブレザーの中に着用できます)を着た女の子
⁂ 夏服を着た女の子

のかわいいイラストです!(下段の女の子の髪型が何か私の髪型に似ているような・・・。)






こんなイラストも「制服パンフレット」にのる予定です!来年度の新入生のみなさん、実物をお楽しみに!

2009年12月7日月曜日

いよいよ受験シーズン本番です

昨日は今年最後となる学校説明会を開催しました。昨日も多くの中学生の皆様、保護者の皆様にご来校いただき、誠にありがとうございました。

いよいよ中学生の皆さんにとっては受験本番だと思います。中学校の先生との最終面談の真っ最中、という生徒さんも多いのではないでしょうか。

本日は、中学生の生徒さんたちが立て続けに3組(しかも15分以内に、です)学校見学にみえました。大切な3年間を過ごす学校です。説明会は終了しましたが、個別の見学は随時(平日9:00-16:00くらいの間にご来校ください)可能ですので、今からでも"学校を見ておきたいな"と思われた方は、ぜひご来校ください。

昨日の説明会の中で、当校の教育方針として、教頭がこんなことをご説明しました。

"人間にはいろいろな欲求があります。その中でも、知りたい、分かりたい、そして人と仲間になりたい、という欲求はとても根本的なもので、そんな欲求があるから、学校があるんですね。

中学校で何かの科目が分からなくなってしまった人もいるかもしれません。でも、基本的にはみんな知りたい、分かりたいんですよね。分かったら、どんどん学ぶことが楽しくなる。

高木学園女子高等学校に入学したら、分からないことをどんどん先生に聞いて欲しい。先生たちはそんなみなさんをサポートします。学びなおしたいという人がいたら、とことんそういった意欲を大切にします。そうしたら、絶対にみなさんはもっともっと学ぼうと思うようになるんです。

昨日の自分は変えられないけれど、明日の自分は変えられる。"

高木学園女子高等学校で、私たちと一緒に明日の輝かしい・楽しい自分をつくりませんか。

2009年12月5日土曜日

ハマトラ、な制服

今日は第5回目の学校説明会を開催しました。雨模様の寒い一日でしたが、多くの皆様にご来校いただき、まことにありがとうございました。

毎回説明会の中で、私は新制服についてご紹介させていただいているのですが、今日は初めて中学生の皆様・保護者の皆様にオーバーコートの実物を披露させていただきました。(これまでの説明会で「オーバーコートの実物はないのですか?」とご質問いただくこともしばしばあったのですが、細かい点の修正のために工場に戻ってしまっており、お見せすることができなかったのです。)

制服のディスプレイしてある場所では、皆様がコートの箇所に集まって見てくださっていたのが大変うれしく印象的でした。第一声は

「かわいいコートね!!!」

そして、そのあと、実物を触ったり手にとってみられた方は

「軽い!わー、これ、すっごい軽い!」
「柔らかい素材じゃない?!」

とおっしゃっていました。実際に、このオーバーコートに用いた素材は新素材だそうで、軽く・柔らかく・温かい、そんな素材なのです。

さらに、中学生の生徒さんやお母様たちだけではなく、お父様たちまでもが

「いいね、このコート。光沢がある!」

とおっしゃっていました。さらに、あるお父様は

「今回の制服の全体の雰囲気は、私たちが学生時代に流行した"ハマトラファッション"を思わせるような、でもとてもエレガントな雰囲気でとても良いですね。品が良くて、大変印象が良いと思います。」

と言って下さいました。

この制服開発には大変多くの方々の汗と涙とお力が詰まっているので、そのように言っていただけると、"開発段階で苦労して、ものすごく細部にまでこだわりぬいて本当によかった"と改めてうれしく感じました。

明日も、朝10:00より学校説明会を開催いたします。またオーバーコートもご紹介しますので、ぜひ実物をご覧になってください!皆様にお目にかかれることをお待ちしております。

2009年12月3日木曜日

学校説明会のお知らせ

12月に入り、いよいよ来年度の入試の最終的な追い込みシーズンとなりました。

高木学園女子高等学校では、今週末(土曜日、日曜日両日)に今年度最後となる学校説明会を開催いたします。

【12月5日 土曜日】

時間:13:30 ~ (受付:13:00 ~ )

【12月6日 日曜日】

時間:10:00 ~ (受付:9:30 ~ )


開始から1時間くらいの予定で全体説明会を行います。また、その後に校内を自由にご覧いただくことができます。

いずれも予約は不要です。お気軽にご来校ください。一人でも多くの皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

生徒が幸せに感じるかどうか

当校では、毎学期に様々な分野で活躍した生徒をお祝いする会を開いています。ふとしたきっかけから、先生方から

「趣旨はすごく良いと思っているのですが、もう少し今の女の子たちが"わぁー!"と喜ぶようなしかけを作ってもいいかもしれませんね」

というコメントをもらいました。

確かに、これまでずっと同じやり方で行ってきましたが、もっとこの会を良くする方法があるはずです。一番大切なのは、これまで通りに開催することではなく、生徒がその会に出席して"うれしい" "幸せ" "誇らしい"と感じてくれるかどうです。

さっそく今回(12月11日に開催予定)から改善できることはすぐ実行しよう!ということでただいまプランを検討中です。

今回はどんな健闘祝賀会になるか、在校生のみなさん、楽しみにしていてください!

2009年12月2日水曜日

伝える力

先週のこの場で、家庭科3年生のプレゼンテーションについてお伝えしました。昨日はそのクラスを見せてもらい、生徒たちが自分たちで調べた内容について発表する姿を見学しました。

2グループの発表のみを見ることができたのですが、内容は家庭科らしく

「鍋奉行になろう! - 鍋料理のいろいろ」
「年齢による食事の変化について -さまざまな給食をめぐって」

鍋について調べたグループからは、様々な鍋の種類やレシピなどが紹介されました。また、給食について調べたグループは、幼稚園、中学校、病院など様々な年齢層を対象とした給食がどのように異なっているのかなどについて発表していました。





内容は非常に面白かったのですが、残念だと思った点もいくつか。

- 原稿を棒読みしている (客席とのアイコンタクトがない)
- 時間配分が事前にきちんと練習できていない




クラスの担当の先生も私も、その場で生徒たちに話したのですが、これから進学したり・社会に出たりしたときに、自分の考え・提案を他の人に話して伝えることが多くなります。せっかく良い考えや提案を持っていても、それを話す力・伝える力が身についていないと全く取り上げられないことも起こりえます。

プレゼンテーションを行うときには

* まずは観客が聞きたい、と思えるような話し方をする (観客の立場に立ってみたときに、自分の話し方は魅力があるかを再度考えてみる)
* ひたすら練習!(話すことを全て暗記する必要はありませんが、ある程度は頭に入っており、原稿を棒読みしないでも良い状態にしておく&時間配分がきちんと行えているか、何度でも練習する)

このことを念頭において、彼女たちの良いアイデアや考えをより魅力的に伝えられるように練習を重ねてほしいなと感じています。

ちなみに、彼女たちは3学期には

「高木学園女子高等学校を卒業して20年間の自分の物語」

をプレゼンテーションするという課題が与えられています。物語の内容も大変気になるところですが、その課題をきっかけに、伝える力を少しずつ身につけて欲しいです。

2009年11月30日月曜日

世界に1枚のオーバーコート

来年度の新入生から制服を新しくするのに伴い、オーバーコートの開発も進めてきました。

そのオーバーコートの細かい点についてもこの場でご紹介したいと思います。





全体のシルエットは以前にもご覧いただいたように、このような形です。(ロングでダブルのコートです。)











一見シンプルに見えるこのコートもまた、色々な細かい点にこだわりがあります。

たとえば、ポケットの部分を拡大してみましょう。







一見普通のポケットのようにも見えます。(その横にボタンが見えるかと思いますが、ボタンの側面に注目してみてください。TAKAGI SINCE 1908と彫ってあります!)











実はポケットの内側はこのように、スカートと同じくチェックの布地を用いています。ポケットを使うときに、ちらりとチェックが見える、そんなつくりとなっています。(おしゃれですね!)






さらに、後ろ姿を見てみると、中央にベルトがついています。





これもまた、一見シンプルなベルトに見えますが・・・










ベルトの裏側にも、またスカートと同じチェック柄の布地が用いられています。動いたときなど、わずかにこのチェックが見えるという仕組みです。









また、オーバーコートの内側にはこのようなアクセントとしてワインレッドのラインが入っています。(これは以前もご紹介しました。)










世界に1枚の、高木学園女子高等学校だけのオーバーコートです。大人が着用してもとてもスタイリッシュで格好良いので、(私が先ほど着て歩いていたところ!、事務室で好評でした!!!)自分用にもオーダーしてしまう勢いです。軽く柔らかく温かい、本当に贅沢な一枚ができあがりました。

2009年11月29日日曜日

やり遂げる授業、才能を開花させる授業 - 学校説明会第4回

昨日は、第4回目となる学校説明会を開催しました。昨日も昨年度を大きく上回る中学生の皆様、保護者の皆様にご来校いただきました。ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。

説明会の中では、毎回当校のご説明をさせていただくのですが、昨日教頭が"本校の教育方針"をお話しした内容を、この場でもご紹介させていただきます。

教頭がこのようにお話しいたしました。

「生徒の皆さんにとって(そして、ほとんどの人間にとって)オール5をとるのは難しい。でも、どんな子でも1つは必ず素晴らしい才能を持っています。それを見つけてもらう場が、高木学園女子高等学校です。

私は美術の教師です。その授業の中でも、生徒たちに自分の才能に気付いてもらうような授業をしています。たとえば、私は"××コンクール用のポスターを描きなさい"というように、課題を一方的に生徒たちに与えることはしません。その年のはじめに生徒たちに"どんな絵を描きたい?"と聞いて、みんなからあがったものを年間の課題にします。それを生徒たちは1年かけて仕上げる。そして、私も同じ絵を一緒に描きます。だから、ここは美術教室ではなくArt Studio(アートスタジオ)なんです。」




そのArt Studioのホワイトボードには、そんな課題のリストが書いてありました。

コラージュとか消しゴムハンコ、ピースマークデザイン、ハートマークデザイン、クリスマスカード、バースデーカードなど、なんだかワクワクしてくる課題がいっぱいです。







さらに教頭の話は続きます。

「でも、必ずしも絵が上手な子ばかりではありません。でも、美術というのは絵のテクニックだけが美術なのではない。コラージュを作ることがあります。その組み合わせを考えることも美術です。デザインの色の組み合わせを考えること、これも美術です。ですから、それぞれの生徒がどんな要素にでもきっと力を発揮できる。」





そして、アートスタジオには、こんな先生からのメッセージも掲示されています。





実際、生徒の作品を見てみると







こちらが"ピースマークデザイン"の元の絵のようですが、これを生徒たちが作品にすると・・・














まさか、ピースマークから赤ずきんちゃんが生まれてくるなど、大人の凝り固まった脳からは全く出てこない発想です。










こうして見てみると、それぞれの生徒に全く異なる、でも素晴らしい個性や才能があることに驚かされます。










そんな生徒一人ひとりの個性や才能を開花させるのが、この美術の授業であり、高木学園女子高等学校の教育です。

ふと横の作品を見たところ・・・




なぜか(?!)掲示されていた理科の先生の絵。生徒だけでなく、先生の才能も開花していました!(上手ですね!!!)









さて、そして本日は、施設見学会が開催されています。




全体の説明会はありませんが、個別にゆっくり校内を見学していただける機会です。15:00まで開催しておりますので、どうぞお気軽にご来校ください。(予約の必要はありません。)

2009年11月27日金曜日

明日、学校説明会を開催します

明日、当校の学校説明会を開催いたします。

下記の時間帯での開催となりますので、ぜひ皆様のご来校をお待ちしております。
(予約の必要はありませんので、お気軽におでかけください。)

日時: 11月28日(土曜日) 13:30- (受付は13:00- )
場所: 高木学園女子高等学校 アリーナ  (東横線、JR横浜線菊名駅下車 徒歩7分程度 または 市営地下鉄新横浜駅下車  徒歩15分程度)

全体説明会の後、校内を自由にご覧いただけます。一人でも多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております。

2009年11月26日木曜日

プレゼンテーション - 上手になるには?

今日は家庭科の3年生が「生活基礎」の授業でプレゼンテーションを行いました - 私は実はこの授業を見学に行く予定だったのですが、外出しなければならない用事と重なってしまい、残念ながら見逃してしまいました。

そこで、担当の先生に

「先生、今日はうかがえずにすごく残念でした!」

と話すと、先生曰く

「いやー、彼女たち、決められた時間より大幅にオーバーしたから、私今日は怒ったんですよね。だいたいパワーポイントのスライドが完成したのが昨日の夕方6:00なんだから、それからみんなでプレゼンの練習をきちんとできていなくて。。。来週の火曜日にもう1度、今度は別の班のメンバーがプレゼンしますから、そちらに来てください。」

とのこと。なるほど・・・大人でも「時間オーバー」してしまうのは、よくあります・・・。彼女たちの気持ちが分からないでもない・・・。

という会話をしてからしばらくして、放課後校内を歩いていると、家庭科3年生の教室で2人の生徒が本を読みながら何か話していました。

私:「何読んでるの?」

彼女たち:「こういう本です。」

と言って見せてくれたのが!





"プレゼンテーションの実際"と書いてあります。







私:「今日プレゼンテーションしたらしいじゃない?時間オーバーしちゃったんだって?!」

生徒たち:「そうなんですよー。(よく知ってますね、という顔をしています)」

私:「さっき先生から聞いたの。だからこの本読んでるの?えらいっ!」

生徒たち:「さっきから読み始めたんですけど。でも、今日は明らかに練習不足でした。」

私:「練習する/しないでは全然違うよね。私も学校説明会とかでプレゼンテーションするような機会には、毎回ストップウォッチで時間を計りながら練習してる。それでも1分とかオーバーしちゃうこともよくある・・・。難しいよね、でも練習が大切なのは間違いない!」

生徒たち:「来週までにがんばります。」

私:「来週は見学に行かせていただきます。ではがんばってね!」

私が学校で学んでいるときに、プレゼンテーションについて頻繁に叩き込まれたのは

* Practice, Practice, Practice (1に練習、2に練習、3に練習)
* Know Your Audience (聞き手がどういう人なのか、その人たちがどのようなことを聞きたいと思っているのかをよく把握しておく)
* Make Eye Contacts (原稿の棒読みではなく、きちんとアイコンタクトをしながら、語りかけるようにプレゼンテーションする)

といったことです。自発的に"もっと上手に発表したい"と頑張っていた彼女たちの来週のプレゼンテーションに期待したいと思います。来週この模様をレポートします。

2009年11月25日水曜日

「考えて」もうひと工夫!

昨日のこの場で

"自分で考える"

というタイトルのついた教頭先生の絵をご紹介しましたが、その教頭先生から今日は水曜放送がありました。

「高木学園女子高等学校には、101年の伝統を感じさせる素晴らしい学校行事がたくさんあります。11月も下旬に入り、年間の大きな行事はほぼ終わりに近づきました。ここでみなさんにぜひお願いしたいことがあります。

それは・・・

来年もっと楽しい行事にするためには、どのようにすれば良いか、みなさんに考えて欲しいのです!

今年は、長年続いてきた陸上競技会を生徒会が中心となって体育祭に変更しました。生徒会長さんによると、必ずしもスポーツが好き/得意ではない人でも、参加するのが楽しくなるようにしたそうです。(確かに、ハードル競技や100m走などと比べて、玉入れとか綱引きなどのほうが、参加者全員で楽しめそうです。)日程から種目、運営方法など、生徒会メンバーが半年以上も検討を重ねて体育祭を企画してきたのです。

この例のように、生徒がみんなで参加できる、より楽しい・より意義ある行事をみんなで作っていきましょう!みんなで学校を改革していきましょう!という呼びかけでした。

この放送を聞いて、私は以前勤務していた会社での経験を改めて思い出しました。最初の研修では工場実習も行い、実際に車の製造工場でエンジンも生産したのですが(!今考えてみると、なんとも恐ろしいですが・・・)その生産工場では、毎月必ず

"今の状態よりももっと作業がし易くなるには、どの部分を改善していったらよいか"

を考える必要があり、創意くふう提案書というものを一人1枚以上(上限枚数はありません。10の提案があれば、10枚提出しました。)提出することになっていました。どんな提案を提出しても構わず、良い提案は即取り入れられて、実際に工場での作業がし易くなり、会社から表彰されたりもしました。

車の生産ラインでなくても、学校であっても(どんな場であっても)、何かをより良くするためにいつも考える、いつももうひと工夫することはとても大切だと思います。

当校は常にそういう学校でありたいですし、またこの場で学んでいる在校生にも常にそのような習慣を身につけてほしいと思います。

さて、ひと工夫の案を考えた在校生のみなさん、ぜひ積極的に教頭先生に提出しましょう!(在校生ではありませんが、私も提出します!)

2009年11月24日火曜日

食物調理技術検定の準備 - 真剣です

放課後、キッチンスタジオ(調理室)の前を通りがかると、1年生2名が熱心に何かしていました。


「何してるの?」と尋ねたところ、明日の食物調理技術検定のための練習を行っているとのこと。計量カップに水を入れたり、片栗粉を計量スプーンである量をさっと準備したりという練習をしていました。


手もとには受験の手引きがおいてありました。明日の放課後に実技の試験が行われるそうです。実技の内容は、先ほどご紹介したような計量カップを用いて決められた量の水をすぐに準備したり、計量スプーンで片栗粉を準備したりすることもあれば、30秒できゅうりの細切り(2mmくらい?の薄切りにするそうです)を行うなども含まれるとのこと。

当校の家庭科は2年生から「フード(食物)コース」「ファッション(被服)コース」の2コースに分かれますが、この検定をクリアしないとそのコースに進めないそうです。練習していた生徒2名はどうしてもフード専攻に進みたいとのことで、練習も真剣そのもの。

明日は緊張せずに、今日の練習の成果を発揮できるといいですね!

今週の絵

掲示板の前を通りかかると・・・

2009年11月21日土曜日

学校説明会を開催しました

昨日の曇り空・寒さが嘘のように暖かく、素晴らしい快晴の土曜日となった今日、第3回目の学校説明会を開催しました。

昨年同時期と比べて3倍近くの中学生・保護者の皆さまをお迎えすることができました。ご来校くださった皆さま、まことにありがとうございました。

今日の説明会でいくつもうれしいことがありました。

* 丁寧なご挨拶
夏休みに開催したオープンスクールに来てくださった中学生と保護者の方が、"夏にもお邪魔して、今日もうかがったのですけれど、本当にお礼を申し上げたくて。"と丁寧にご挨拶に来てくださいました。こうして何度も学校に足を運んでくださる方がいらっしゃることに本当に感動し、うれしく感じました。本当にありがとうございました。

* "ブログ読んでいます!"
当校の先生たちや生徒、卒業生の方々、またはお仕事でご一緒している方々や私の個人的な友人からは"ブログ読んでいます"と言っていただくことは多いのですが、今日は当校に来校くださった中学生の保護者の方からそのように声をかけていただきました。拙い駄文を読んでくださり、本当にありがとうございます。当校の様子が少しでもお伝えできるように、と細々と続けていますが、そのように声をかけていただくことは大変励みになりました。

* "かわいいね!"の声がいっぱい - 正かばん
今回の学校説明会で、正かばん(昨日のブログで扱ったのはサブかばんです)を初めてお披露目しました。初披露ということで、中学生の皆さんがどのような印象を持たれるか、大変ドキドキしていました。ですが、皆さんそのかばんのそばを通りながら

"かわいいね!!!しかも軽い!"
"ポケットがたくさんあってよろしい!"
"ステッチがおしゃれ。なんだか横浜っぽいですね。色遣いがそう感じさせるのかしら?"

と言ってくださり、ほっと一息。そして同時に大変うれしく感じました。中学生の皆さんと同じくらいお母様たちが喜ばれていたのが印象に残りました。

実際、



制服ブレザーの2色縁取り(白&ワインレッド)と同様に、正かばんのステッチ(縫い目)もこの2色を採用しました。













また、上から見ていただくと分かるのですが、ポケットは両側にあり、片側はさっと物を出し入れしやすいようにスナップ止め、逆側はお財布など貴重品を入れても電車などで盗られることのないようにしっかりとしたチャック付きとなっています。このように機能面もしっかり考えて設計しました。





このように、細かいところにまでこだわって作ったものの価値を、それを使う立場にある皆さんがすぐに気付いてくださり、これまでの苦労をその瞬間、すべて忘れました。

サブバッグの様子にもたくさんご質問をいただきましたが、現在開発途中です。この場で随時、開発状況をご紹介していきたいと思います。

さて、来週の土曜日にも学校説明会を開催いたします。今日いらっしゃれなかった皆さま、ぜひお気軽にご来校ください。

2009年11月20日金曜日

心のこもったかばん

「テープの1本に至るまで、それを使う生徒のためには最高のものを選びたいんです。制服、正かばんとこだわりぬいて素晴らしいものができています。だから、今ここで気を抜くわけにはいきません。ぜひとも力をかしてください。」

本日午後、私はかばんのメーカーさんにこのようにお願いしていました。

来年から新制服がスタートしますが、それに伴うサブバッグのデザインを考える大詰めの段階に来ています。デザイン、機能性、素材、どの面をとってみても洗練されていて、かつ生徒が使いやすく、持つのがうれしい、何としてもそんなサブバッグを作るつもりです。

デザインについては、生徒に意見をよく聞いたうえで描いた私の下手な絵(!)と参考となる市販のバッグをメーカーさんにお渡ししました。また、素材のひとつひとつ(生地からチャックの形や持ち手部分に使うテープ、糸の色に至るまですべて)については現在、いろいろなものを見せていただき、ベストのものを選んでいます。

今日の打ち合わせのメインテーマは持ち手に使うテープです。



たかがテープ、ではありません。幅も、色も、(そしてこれが機能的には最も重要なのですが)触った心地や織りの密度など、様々な違いがあるのです。


もう少し拡大してみますと・・・












確かによく見ると違いがお分かりいただけると思います。細かい点ですが、こういうテープで支えられているカバンを生徒が肩にかけたときに、その部分が肩に食いこんで痛さを感じるかどうかの違いが出てきます。3年間毎日使うものですから、このような細かい点にもこだわり抜いて素材の1つ1つを選ぶことが大切だと考えています。

と同時に、機能性だけでなく、「素敵なバッグだな!」と思って楽しく持って歩けるようなデザインの洗練も大切です。

デザインと機能 - 相反することも多い、これら2つの要素をうまくバランスさせながら、生徒にとって最高のかばんとなるよう、心をこめて作っています。完成をお楽しみに!

空から見てみると・・・

昨日、テレビ東京の方からお電話いただきました。

「実は、近々弊社の『空から日本を見てみよう』という番組で大倉山界隈を空から見てみるという企画をしておりまして、高木学園女子高等学校さんの建物も空から撮影したときに入りそうです。ですので、オンエアの際に、御校の建物と名前を紹介させていただくことになるかもしれません。」

とのこと。放映は

日程: 12月10日(木曜日)
時間: 7:58 - 8:54 PM
チャンネル: テレビ東京 (7ch)

の予定だそうです。ただし、大倉山の街の映像の切り方によっては映らない可能性もあるとのことでしたが、ご興味ある方は12月10日に空からの当校界隈を確認してみてください!(映ればいいなぁ。)

2009年11月19日木曜日

税金の無駄遣いをなくすために - 神奈川税務署長賞

今年度、国税庁が開催している「税に関する高校生の作文」で、家庭科1年生(3名)が神奈川税務署長賞を受賞することができました!

今週月曜日にその授賞式が行われ、当校家庭科の生徒3名が参加してきましたので、その模様などをお伝えします。





表彰式では、1名の当校生徒が大勢の皆さまの前で作文を朗読しました。







その作文は「税金の無駄遣いをなくすために」というタイトルで書かれた作文なのですが、これが何とも素晴らしい内容!今、国会で大議論している政治家の方々や官僚の方々にもぜひ読んでほしいと思う内容です。これを高校1年生が書いたかのかと、大変感動しまた感心しましたので、ここに紹介させていただきます。


『国の為に私たちが払っている税金。私たちは、消費税や所得税、住民税など、他にもいろいろなことに税金を払っています。しかしその税金は、すべて私たちが望んでいるようには使われているわけではないのです。

税金は、私たちに必要な施設を作ったり、援助をしたり、小学生や中学生に学校で使用する教科書を支給する為などに使われていますが、調べてみると、それ以外に、必要のないことにも使われていることがわかりました。つまり、税金が無駄遣いされているというのです。

私は、税金がどんなところで無駄遣いされているのかを調べてみることにしました。

その結果、職員専用の温水プールがついている豪華な新庁舎を建てたり、誰もが利用しない巨大公園、たった5日間のためだけに作られた馬術競技場そして、なんの目的もないのに、七千万円もの税金でとても高価なオブジェなどを作っていることが分かりました。

その中でも、職員専用の温水プールが付いている豪華な新庁舎を建てたということについては、新庁舎を豪華にする必要はないと思うし、それを私たちの税金で建てているということがすごく税金の無駄遣いだと思いました。日本の政治を動かしていかなければならない中心の人々が、このように税金を無駄遣いしていて良いのでしょうか。私はとても疑問に思います。

今、日本はこういった税金の無駄遣いなどによって、多くの借金を抱えています。

税金を遣う必要があるところは、たくさんあります。例えば、今、老人ホームのヘルパーさんが減ってきています。

これから、お年寄りの方が増えるといわれているので、ヘルパーさんを増やした方が良いと思います。その為に税金を遣えばいいのではないでしょうか。また、盲導犬や聴導犬、介助犬などの補助犬も、とても必要とされている存在です。しかし、その育成にはとてもお金がかかる為、必要とされている数に全然満たない状況だそうです。そこで、私たちの税金を使い、育成の補助をしていけたら良いと思います。

私たちが払っている税金は、国の為にあるのであるから、政治の中心で動いている人が積極的に国民の声を聞き、今、国民が必要としていることをしっかり考え、その上で税金を遣っていけば、税金を無駄遣いすることはなくなると思います。

これからの時代、税金の無駄遣いをなくし、政治家が国民の立場に立って、税金の使い方を考え、私たち国民と、政治家とが一つとなって、今の日本を変えていこうとすれば、日本はもっと良い国になると思います。

私は、まだ、そんなにたくさんの税金を納めているわけではないけれど、これからもっと多くの種類の税金を納めていくから、税金の無駄遣いについてくわしく知り、それを多くの人々に伝え、こんなにも多くの税金が無駄遣いされているんだということを知ってもらいたいです。』


素晴らしい内容だと思います。高校生の"常識"で考えておかしいと思う用途に、税金が公然と使われてきた例がいくつもあると彼女は伝えています。こうして税金について、そして社会についてきちんと自分の考えをまとめることができる彼女は、その"考え"を行動に結びつけて今後生きていくことができると思います。



受賞した3名と、一緒に式に参加した先生たちとで記念に一枚。おめでうございました!