気づけば4月も残すところ数日。ゴールデンウィークの時期になりました。
新年度の1か月が怒涛のように過ぎて行った感じがありますが、新入生も学校に慣れてきて、すでに着々と力をつけてきているように感じます。
この高木学園では、社会で信頼され、役に立つ女性を育てることを目標としています。
そのためには、社会が求めている力を学校でも常に意識して、生徒たちに日々授業やクラブ活動、プロジェクトなどを通じて学んでほしいと考えています。
最近、ある方から紹介していただき、苫野一徳先生という若手教育哲学者の先生が書かれた『教育の力』(講談社現代新書)という本を読んでいます。
この中で、苫野先生は、教育とは何のためにあるのか、よい学びとは何か、よい学校とは何か、よい社会とは何かということを述べていらっしゃいます。
その苫野先生が、このようなことを書かれていました。
「今や多くの企業は、従業員にただ命令を与えるだけの組織から、それぞれの力を協同することで成果を出そうとするモデルへと移行しているのです。
それはつまり、今日、企業に勤める多くの人たちは、いわれたことをいわれた通りに忠実に遂行するだけでなく、その場その場において、自ら考え、そして絶えず「学び続ける」ことを求められているということです。
・・・(中略)
以上のような現代の社会状況を踏まえれば、学校で育まれるべき「学力」もまた、徐々に、しかし大きく編み変えられていく必要があるといえるでしょう。」(52-53ページより引用)
本校の創立の理念に忠実に、社会で求められている人材を育成しようとすると、(苫野先生がおっしゃっているように)自ら考え、(まわりの人と)協同してより良いものを作り上げられる力を育てるような教育を本校で実践する必要をひしひしと再認識しました。
・・・と思いながら、先ほど授業を見ていたら
野林先生の商業科マーケティングの授業では、生徒たちがグループ毎にディスカッションをして、
「どのようなグッズを企画したら映画の前売り券の売り上げを上げることができるか」
と考え、発表していたり
(マーケティングのプロ・野林先生も素晴らしい!と太鼓判の良いアイデアが出てきましたね)
情報科の授業では、生徒たちが自ら5月のスケジュール表(カレンダー)のデザインを考え、それをMacBookAirを活用してデザインしていたりしました。
まわりの人とともに学ぶことは楽しくもあり、また時に大変なこともあると思います。(とりわけ、課題が多かったり締切が細かく設定されているようなケースは自分一人で進めるよりもはるかに大変だと感じると思います。)
ですが、この高校時代にそのような経験を経ていると、これから世の中に出たときに、きっとその力が役に立つと思います。
在校生のみなさんは、ぜひ本校での教育で「協同で創造する力」を身に付けてほしいと思います。
・・・ということで、色々な授業やプロジェクトで「宿題」が出ているみなさんも多いと思いますが、ゴールデンウィーク中にも頑張ってくださいね!!!