今日の午後から平成26年度の授業もスタートしました。平成25年度からの新しいカリキュラムで入学した商業科の生徒たちは、2年生になると「会計コース」か「マーケティングコース」を選択することになりましたが、今年度の2年生たちからはじめてその1期生たちがそれぞれの授業に参加しました。
マーケティングコースの中には「マーケティング」(週3コマ)や「商品開発」(週3コマ)という授業もあり、私としてはぜひとも生きた経験を生徒たちにしてほしいと思っています。
ということもあり、「商品開発」の授業ではぜひとも実際の企業の方とともに、商品の企画・開発をさせていただける機会を作りたいと考えてきました。
そのために、色々な企業の方とお話させていただき・・・その中でもとりわけ、私が社長の矢崎様のご著書(「ともにしあわせになるしあわせ」)を拝読して、心から感動したカタログ通販(ダイレクトマーケティング)大手のフェリシモさんと、今年度この授業でコラボをさせていただくことになりました。
このフェリシモさん、本社は神戸にあるのですが、先日お邪魔した際に、担当のN先生と私で心の底から感動したのが・・・
フェリシモさんの素晴らしい商品の一つである「500色の色えんぴつ」の実物です。
色のグラデーションが見事(500色もあるのですから、夢のようです!)なうえ、そのすべての色にワクワクする名前がついているのです。
フェリシモさんは商品の一つ一つを通じて、日々のしあわせを作られている企業であり、また事業を通じて被災地や紛争地域、貧しい地域の子どもなどを援助する取組をものすごく積極的に取り組まれています。(詳しくはこちらをご覧ください。)
単純に生徒が商品を共同で開発させていただくということだけでなく、世の中のさまざまなことに対する視野を広げるという意味でも、ぜひ生徒と接点を持たせていただきたい、と今回ご一緒させていただくこととなりました。
初回授業の今日は、神戸の本社からフェリシモさんが来校してくださり・・・
「社会人って何?」「仕事するということはどんなこと?」という質問などからはじまって、フェリシモさんの会社についてご紹介くださいました。
フェリシモさんは「カタログ・ネットなどを通じた通信販売」を通じてビジネスをされています。これは大きいくくりでは「小売業」となります。生徒も日々、何らかの小売業のお世話になっていることは間違いありません。そこで、生徒が最近「購入した経験」を思い出して分析してもらいました。
ポストイットに(ある物を購入したのは)なぜ?を突き詰めて考えてどんどん書く生徒たち。
その結果を、さらにペアの生徒同士で話し合って
みて「なぜ」「なぜ」を繰り返します。
「今までは"自分が欲しかったから購入した"と思っていたけれど、実はお店の人にすすめられたとか、そのキャンペーンを行っていたから、とかマーケティング上の何らかのしかけがあって購入した可能性がありますよね"、との社員の方の言葉に「そうか!」
"これから商品を企画していく際には、今度はみなさん自身がそのようなしかけを考えていく立場になるんですよ"、とのお話に、納得していました。
しかも・・・なんと今日の授業には直接お越しではありませんでしたが、Skypeで神戸で授業の様子をご覧になっていた担当の方から
こんなかわいい封筒入りで、ふせんをいただきました!
実は今回企画に取り組むのは、人々がクスっと笑ってしまったり、ホッと幸せを感じられるようなふせん。
これをいただいた瞬間、生徒たちの顔がみるみる笑顔になり、「うれしいぃー!」やる気がみなぎっていました。
また、今年度の授業を1年通して受けていく過程で、その経験を
「わたしカタログ」
にまとめよう、というお話もあり、生徒はこちらにもワクワクしていました。(真っ白のカタログのような冊子をいただき、この冊子を個人個人の好きなように編集(もちろん写真や絵、コラージュ、飛び出すしかけなど、何が入っていてもかまいません)して1年後にカタログとして完成させることもうかがいました。
素晴らしい企業の方々とご一緒させていただき、日本中に笑顔の種まきをしていきたいと思います。