夏休みも中盤に入り、学校には部活や一部の生徒たちなどが登校しているだけの時期となりました。そんな中、学校の中の一部で修繕工事(ペンキの塗り直し)などを行う関係で、私は学校にも出勤し辛い状況に・・・。
ある方に
「いや、そんな状態なので、ブログがアップできないのですよね・・・」
などとお話していたところ
「それじゃその間は、"高木さんが見たり聞いたり経験して感じていること"を書いたらどうですか?」
とのこと。
「え?そんなこと興味あります???みなさん読みたいと思いますかね???」
とうかがったところ
「ええ、面白いと思いますよ!ぜひ書いて下さい。」
と言ってくださり、(すぐに真に受ける性格ゆえ)そうかなぁなどと思いつつ、それではと最近経験して感じたことを書いてみたいと思います。
最近とても強く感じること - それは今後「日本の魅力」をどの分野で磨きあげ、世界に発信し、その分野で各国と競っていくかということ、そしてそれをどのように学校教育の現場にも取り入れるかということです。
先日香港に行ったことは少しご紹介したのですが、その時にとにかく街からパワーを感じ、そして国(街)として観光を重要な産業として位置付け、大企業から小さな店舗に至るまで一致団結して行動しているということにも大変刺激を受けました。
たとえば先日も写真をご紹介したこちら。これはIllumination of Lightsといって、毎日(!)20:00~20:13の間、ビクトリアハーバーに面した香港島の様々な企業の建物が一斉にイルミネーションを行っている光と音のショーなのです。
香港という街には世界中から「毎日」観光客が来ているのだから、その観光客にとって魅力となるようなものを毎日行うという国としての、また個々の企業の強い姿勢が感じとれます。
そして・・・
実は足のサイズが大きく(25cm!)自分にあう良い靴を日本で探すのに大変苦労している私は、香港で今回生まれて初めて「フルオーダーの靴」を作ってみました。(これはその時の靴の型をお店のおじさんが調整している場面です。)
このフルオーダーの靴の価格は、日本でフルオーダーで作る価格に比べて1/2~1/3という安さです。価格面ではもちろん日本に勝ち目は全くありませんし、そのサービスという意味でもこの国のレベルは相当高いと感じます。
なにしろ、この靴をオーダーする過程でお店の人と何度も相談・交渉したのですが、お店の人は中国語、英語、日本語を見事に話し、私と話すときはほぼ日本語を使ってくれました。そして、何か問題が起きたらすぐにホテルまで電話で(日本語で)連絡をくれ、できた靴は日本の自宅まで宅急便で送ってもらうことができるのです。日本の靴屋さんで、どこまでこれと同じことができるのでしょうか・・・。
お店の方に
「日本語上手ですね!どのくらい勉強したのですか?」
と聞いてみると
「いや、私はね、勉強なんてしてない。でも、お客さん、日本の人たくさんいるから、日本語で話したり連絡できないと、仕事が進まないですよ。」
とのこと。国レベルから個々のお店の人に至るまで、街(国)の売るべき"強み"が何であるかを認識していて、それをどのように売り込んでいくかが徹底していると感じました。そしてスピードを持って何事にも対応していく - そのような印象を街のあらゆる場面で感じたからこそ、私は圧倒されたのだろうと思います。
それに比べ、我が日本の状況を考えてみると、日本(人)は何かと消極的にも感じてしまうのです。しかし、この時代には近隣のこのように勢いのある国(街)とも同じ土俵で戦うことが求められています。
では、どうすれば良いのか- 何を日本の"魅力"として、どのようにそれをアピールし、教育の現場ではどのようにそのようなことを意識してゆくべきか - そんなことをつくづく考えさせられるのです。 (明日以降へ続く)