2013年4月15日月曜日

まずやってみる - 慶應義塾SDMx商業3年生課題研究

今年度に入って、大学の先生方や企業の方などに先生としてご登壇いただいていますが、本日から商業科3年生の"課題研究"という科目で、慶應義塾大学院システムデザインマネジメント研究科(詳しくはこちらをご覧ください)の先生方に指導していただく授業が始まりました。

「この1年間の授業でみなさんに身につけて欲しい力は3つあります!」


先生がおっしゃっていたのは

1) 考える力

2) 問題に挑戦する力

3) 創造的な解決策を作る力

そのために、現在世界中の企業や学校などでも盛んに取り入れられている"デザイン思考"も活用しながら、生徒たちが世の中の課題に対して自分で解決策を見つけられるような指導をしていただきます。



初日の今日は、まずみんなで一緒に何かを解決すること、意見・考えを出しあうこと、に慣れるために、ブレーンストーミングを行いました。


思いついたことを、どんどん付せんに書いて、みんなに発表しながら壁に貼っていきます。

この際に

「いいね!」「私もそう思う!」

など、お互いのアイデアを褒めながら進めるのがポイントです。

(写真は生徒たちが必死にアイデアを出している姿)



いくつかブレーンストーミングを行ったあとに、今度は何やら不思議な物体が・・・

生徒たちは

- パスタ20本
- マシュマロ1個
- テープ、ひも 少々

を渡されました。これらの材料を使って、制限時間18分で、どれだけマシュマロを高い高さに固定できるかを競いました。

生徒たちは

「えーそんなの無理ー」

と言っていたのですが、必死に良いアイデアを考えます。そして・・・残り時間3分くらいから猛烈に焦りはじめ・・・






「うわぁー倒れるーーー!」

と言いつつ、手を話してマシュマロの高さを測ってもらう段階になり

「あぁーーーーーーー」

ということで、パスタが倒れ、マシュマロが落ちてしまったところも。







ですが、優秀なグループでは、なんとマシュマロの高さ66cm!






このグループは素晴らしかったです。

土台を四角形にしておき、その上に三角錐のようにパスタを形づくって高さを出していきました。

頂上のマシュマロも安定していて、66cmという記録は相当優秀だそうです。

(大学院生や企業の役員の方などが挑戦しても、通常は30cmくらいのグループが多いそう。)








ちなみに、このマシュマロチャレンジ、世界中で挑戦されているそうで、今のところ世界最高記録は125cmとのことです。(TEDという世界的に有名な会議でそのことがプレゼンテーションされているのですが、詳しくはこちらをどうぞ。)

実は、このマシュマロチャレンジを行ったのには理由がありました。この経験を通じて、生徒たちに

- まずはやってみる ⇒ 失敗する ⇒ 問題点を知る ⇒ どう直すか、どこを直すかを考える ⇒ 直す

という繰り返しを、これから直面する問題・課題で常に意識して欲しいということで、今回このチャレンジに挑みました。

生徒たちはこれから、実際に企業や組織・団体などの方から「課題」(解決する問題)を頂いて、1年間を通じてそれに対する答えを見つけていきます。

授業が終わった後に

「あぁー面白かった!」

と今日も生徒が言っていた言葉が印象的でした。1年間楽しみましょう!