本日9月16日は学校法人 高木学園の創立記念日です。
いまから107年前に、創立者・髙木 君(たかぎ きみ)先生によってこの学園が創立されました。
現代の世の中のように「女性の活躍を推進する」という気風があったわけでもなく(むしろ明治時代は、女性は家庭にいるものであって、社会で仕事をすることは推奨されていませんでした)、資産家に生まれたわけでもない君先生にとって、女手一つで学校を設立するということは想像を絶するほど大変なことだったと思います。
ですが、福澤諭吉先生の「実学を学んで、世の中に役立つ存在になるべきである」というお話を直接聞いた君先生は困難をものともせず、女性の教育に邁進しました。
毎年この日には、その創立者の想い・精神は大切に守りながらも、教育の中身は時代のニーズに合わせて変化させていくことが大切だとの思いを強くします。
つい2-3年前と今現在を比べてみても、社会はすごいスピードで動き、変化を続けています。(たとえば、つい3年ほど前は、スマートフォンを持っている人はそこまで多くありませんでした。この例を一つとってみても、世の中が猛烈なスピードで変わっていることを実感できると思います。)
学校の教育は、そのような世の中の流れ・ニーズに歩調を合わせていく必要があると思います。教科書の中に書かれていることは、3年前と今年で変わらないことも多くあるかと思います。ですが、生徒のみなさんは卒業後、社会に飛び立ちます。そのとき、世の中の動きに柔軟に対応する力がなければ「役立つ女性」になることは簡単ではないのです。
本学園では創立の精神にのっとって、授業でも、また授業以外の生徒たちの活動でも、生徒のみなさんが「社会」と密に接し、高校生のときから「社会で役に立つ」経験を重ねることができるような環境を創りつづけます。
常に、世の中の動きに敏感に、たくさんの社会との接点が存在するような教育を実践したいと考えています。
今年もこれから、「社会」と関わった成果を多くお知らせできるかと思います。
普通科では複数の企業訪問をさせていただいたり、企業等で活躍する女性の方のお話をうかがったりします。商業科では、いよいよ11月からスイーツの全国販売が始まります。情報科では、プロの方が実践されているようなデザイン製作物(ポスター、アニメーション、グラフィック作品など)をお披露目できると思います。家庭科では、先日のAMANO様お弁当試食のときに頂いたアドバイスをいかしたお食事を学園祭にて披露したり、ファッションショーを開催します。また、菊名の地元レストラン「野菜レストランさいとう」さんとの共同開発ジャムも秋に登場します。
学科以外でも、商品開発などの一部お披露目も行う予定ですし、クラブやプロジェクトで学校外イベント・大会などへの参加も続きそうです。
創立者の想いを大切にしたこうした活動もぜひ楽しみにご覧いただければと思います。