先日もお伝えしましたが、時々2年生の生徒が好きな嵐の歌の歌詞を英訳したものを添削して欲しいと訪ねてきます。
数日前も生徒と二人、日本語の歌詞を見ながら唸っていました…む、難しい。
和文を英訳するということが難しいのではないのです。そもそも日本語の歌詞が凝った表現で、その歌詞の意味を理解するのが難しいのです。歌詞を簡単な日本語に"意訳"してしまえば、あとは比較的簡単に英訳することができます。
というところで、ハッと気づきました。英作文を「難しい」と感じている生徒は多いのかもしれない。そんな生徒の皆さんにぜひ伝えたいことがあります。
和文⇒英文の英作文は、
- 日本語を一字一句直訳しようとすると難しすぎて前に進めないことが多い (そもそも日本語の表現がそのまま英語にあてはまらない場合も多いからです)
- むしろ、日本語を簡単な日本語に直してみてから、英文におきかえることを
考えるとうまくいきやすい
- その時に、自分の頭の中に、基本的な"英文の構文"がどれだけ
記憶できているかで、作文ができるかできないかは大きく変わる
(英語の文章のストックが頭の中にないのに、英訳はできないですよね。)
ということを、ぜひ頭の片隅においていて欲しいと思います。
たとえば、英語の教科書を見ると・・・
"It is important to have good friends." (良い友達を持つことは大切です。)
というような英文が出ています。この文章をそのまま覚えておくと、例えば
「海外に留学していたとき、英語が話せることがとにかく大切だと強く思ったんです!」という和文を英語に直したいというときに、まずこの和文を「私が海外に留学していた時、私は英語を話せるということがとても大切だと強く思いました」と言い直してから、上の文例を応用して
"I thought very strongly that it was important to be able to speak English when I studied abroad."
と表現することができるのです。ということで皆さん、英語の教科書などで出会った(構文などの)例文はできるだけ多く覚えてしまって下さい。(単語の勉強をするときにも単語だけ覚えるのではなく、単語を含む文章を繰り返し繰り返し読んで覚えてみて下さい。)
そうすると「あの日埋めた心の種は、二十日すぎ芽吹きました」なんていう日本語もスラスラ英訳できるようになるはず?!(それにしても、この歌詞の日本語が本当に難しいです、日本語って奥深い…)