2014年6月28日土曜日

君はなぜ、大学に行くのか - 普通科2年生キャリア教育

今日は普通科2年生を対象に、「君はなぜ、大学に行くのか」という講座を開催しました。




お話してくださったのは、桜美林大学の経済・経営学系教授、堀潔先生です。

大学に通うためには4年間の学費などのお金もかかりますし、またその期間に働いていない分のコストも実は発生しています。(経済の考え方で"機会費用"と言います。)

それでも、大学に通う意味は何か?




まず、第一に専門性が身に付くということ(高校までの勉強に比べると、それぞれの学部の勉強が非常に多いですから、当然専門的な知識や能力が身に付きますね)。そして、とりわけゼミなどでは「行動すること」が求められることも多く、人間としての幅も比がります。そうした能力を、社会の役に立てること、それが大学で学ぶ意味だと思います、とお話してくださいました。

(実際に堀先生のゼミでは、学生さんが途上国の支援をするためにフリーマーケットを行ったり、東日本大震災の復興支援のためにグッズを創って販売する、などに取り組まれているそうです。なんだかお話をうかがっていて、本校の取り組みに近いものを感じました。)

そして、私が非常に心を打たれたのは、堀先生がおっしゃっていた

「人生で何が重要か」

① 自発性 (自ら進んで行動すること、この真逆が指示待ちです)

② 謙虚さ (自分より優れた能力やアイデアを持つ人の言うことをしっかり聴く)

➂ 学ぶ力 (共通点や関連性を見出す力)

この3つのポイントです。

そして、私が今振り返って大学に行く意味を考えたとき、それは

 - 行動すれば道が開けることがあると実感できるだけの 時間と自由と立場 が与えられる
    (そのうえで、もちろん行動することが求められるわけですが)

 - 素晴らしい人(教授、友人、サークルや就職活動などで接点を持たせていただいた方々)と出会い、彼らとの生涯にわたるネットワークができる

 - 自分の世界が広がる

というポイントに集約されるように感じています。大学、大学院と私自身は本当に多くの人に出会い、よく勉強し、海外にも飛び出して素晴らしい経験・友情を得ました。ぜひ今日のお話を聞いた2年生にも「大学に行くことの意味」を感じてもらい、高い目標に向かって挑戦してほしいと思います。