本学園の創立者・高木君先生の命日を前に、本日お墓参りをしたことをご報告しましたが、その今日、君先生の母校である学校法人 渡辺学園さん(東京家政大学さん)より郵便物が届きました。
中を開けてみると
渡辺学園さんの創立130周年を記念して行われた講演会の資料が入っていました。
実はこの講演をされるというお話を、渡辺学園さんから半年前くらいにおうかがいして、本学園からは君先生に関する資料などをお送りしていました。
冊子を読んでいくと、渡邉辰五郎先生(渡辺学園さんの創立者)は明治時代でも女性が手に職を持ち「自主自律」できるように、東京裁縫女学校を設立されたことがよく分かりました。
本学園の創立者・高木君先生は、横浜の開港記念館で福澤諭吉先生の"独立自尊"についての講演を聞き、自らの強い意志で東京裁縫女学校に入学することを決めました。
東京裁縫女学校卒業後は、自分一人の力で寺子屋~学校を設立することになるのですが、その際には福澤諭吉先生、渡邉辰五郎先生お二人からの影響を大きく受けたと思われる(また、100年以上の時が経った今でもなお重要な)理念を掲げます。それが「信頼し得る婦人、実際に役立つ婦人」です。(社会で人から信頼されて、社会で実際に役立ち・活躍できる女性になりなさい、という意味です。)
君先生のように、渡邉辰五郎先生の門下生で女性のための学校を設立した卒業生は多数にのぼり、現在でも(本学園を含む)30法人以上が教育機関として人材を育成しています。
右ページを見ると、全国各地で渡辺学園さんの卒業生が学校を設立されたことがおわかりいただけるかと思います。
この日にこの本をお送りいただいたことも、創立者・君先生からの重要なメッセージであるようにも感じられます。本学園ではこれからも、君先生が思い描いたように社会で(ただし、104年後の21世紀の現在の社会で)活躍できる女性を育てることに一層尽力して参ります。