2011年1月20日木曜日

広告とPRの違い - ノート開発

先ほど到着したノートのデザイン再校正を、放課後に生徒たちと一緒に見ていました。生徒たちも、うれしそうです。

「あとは、これをどうやって売っていくかが、皆さんの力の見せどころ!どのようにこのノートを紹介したら、世の中の人が"なんかいい!"とか"使ってみたい!"と思ってくれるか、そこが重要です。」

という私の言葉に、ある生徒が

「先生、今回はテレビでCM流しますか?」

との質問。テレビでシ、シーエムー?!・・・(震)

私:「す、すみません、みんな、テレビでCM放映するのに、お金いくらかかるか知ってる???」

生徒たち:「さぁー。」

私:「どのテレビ局で、どの曜日のどの時間帯に放映するか、にもよるけれど、数千万円~数億円お金、かかるのよ・・・そんなお金は・・・」

生徒たち:「ないですね・・・」

私:「そうです!ですから、PRしてもらうことを目指します!みんな、広告とPRの違いは分かるかな?」

生徒たち:「・・・。」

私:「ちょっと待ってて!(と言って、新聞を持参。)見て、こういうのは広告って言います。たとえば、これは東京電力さんが(←たまたま本日の日経新聞に東京電力さんの広告が出ていたので、それを見せながら)この朝刊のこの部分のスペースを買って、ここに東京電力さんが掲載したい内容を載せているんです。これは広告ね。全国紙の朝刊の1面の1/3くらいだから、これだけで、そうだな~、数百万円はするでしょう。」

生徒たち:「(絶句!)」

私:「それに対して、(といって同じく日経新聞の新製品のページを見せて)これは、日経新聞の記者の方たちが"おお!この新製品は面白いね!それじゃ、その商品、記事で紹介するよ"って思って、紹介する記事を記者さんたちが直接書いているの。だから、これは広告ではありません。記事です。さて。私たちはお金が何億円もあるわけではありませんね。だから、広告はできない。となれば、目指すのはこういう記事に取り上げてもらうことです。」

というところまで説明すると、ある生徒が言いました。

「あ~、だとしたら、記者の人に面白いと思ってもらわないとダメなんだ・・・!」

少しずつ広告とPRの違いが分かってきたようです。

私:「その通り!だから、簡潔に、一言で"それは面白いね!分かりやすい!"と思ってもらえるように、このノートを紹介しないとダメなんだよね。さあ!それを考えてくるのが宿題!」

という私の言葉に

「せんせー、私、一言でまとめたりするのが一番苦手なんです~。」

という生徒がいましたが

「みなさん、それじゃ商品は売れない。誰でも売れない商品は作れるんです。でも、ほとんどの人は売れる商品は作れない。売れる商品を作るために、いかにその商品を魅力的に伝えるか、ここができるようになると、みなさんは"売れる商品開発のできる女子高生"になれるんですよ。ぜひ頑張って!ヒントは、街の中にいくらでも転がっています。新聞や雑誌、テレビのCM、ドラッグストア、電車の中、コンビニ…ありとあらゆるところで、面白い商品がどのように紹介されているのかを見て・分析してください。」

と興奮気味に私が伝えると、またある生徒からこんな発言が。

「ここで成功できたら、就職するときなんかに自分を売り込むことも簡単にできるようになりそう!」

その通りなのです!そこで、私もこんな風に伝えました。

「その通り!就職活動というのは、自分という商品をいかに魅力的に・分かりやすく・簡潔に表現して企業の人事部の方に"良い子だね!採用だ!"と思ってもらえるかに尽きるの。だから今回の経験は絶対に役立つと思いますよ!」

さあ、どのような形でこのノートを紹介してゆけるでしょうか?!ご期待ください。