昨日土曜日、土曜講座の最終準備をしていた私のもとに、先生からの連絡がありました。
「先生、うちのクラスのxxさんとxxさんとxxさんがインフルエンザで欠席させていただくことになってしまいました。」
さらにその後もお休みの連絡が入り、結果的に流行中のインフルエンザで私の担当する講座を受講予定だった半分以上がお休みせざるを得ないという状況になってしまいました。(お休みしたの皆さんは、どうぞお大事に!!!いまは大丈夫なみなさんも、本当に風邪やインフルエンザが流行っていますから、十分気をつけてくださいね。)
気を取り直して、ゲストの社会人の方とともに講座をスタート。事前にお知らせした通り、昨日はSONYのVAIO(パソコン)のマーケティングのお仕事をされている方と私で「マーケティング」についてお話をさせていただきました。
まずは、生徒の皆さんには、自分が将来なりたい女性のイメージや、仕事などを考えてもらい、この先の自分の20年間の未来年表を描いてもらいました。その隣で、社会人はすでに経てきた人生の道を年表にしていただきました。
「えーこんなに先のことなんてわかんない~!」
などと言っていた生徒たちでしたが、
Aさん:「やっぱり、子供は1人でいいや。」(年表の中に、家族構成は?などを考える場所もありました)
Bさん:「え!?1人だと子供が寂しいから、絶対2人にしたほうがいいよー(きっぱり)」
Aさん:「そうかぁー。じゃあ2人にしようかなぁ。。。」
などの会話が飛び出したり
Aさん:「雑誌の編集者とカメラマンに興味があるけど、やっぱり安定が欲しいから公務員志望!」
(そこで、私が、「官公庁の中にも、職員でカメラマンの人もいるかもしれない。崎陽軒さんとのコラボ弁当で松沢知事とお弁当を一緒に食べさせていただいたとき、県のカメラマンさんが写真を撮ってくださったし!そういう道ももしかしたらあるかもしれないね。」などとコメントしたところ、この彼女は、「それじゃそれを目指そう!」だそうです。)
などのコメントも飛び出したり…と、ひとたび年表を描きはじめると、将来が漠然とした形から具体性を帯びてきます。
生徒たちにも、
「みんなが今日描いたこの年表に正解・不正解などありません。みんながどのように人生を生きたいか、それを少しでも具体的に考えると、よりそれに向かって"行動"するようになるの。そのきっかけとして今日のこの場所を使ってほしいと思うんです。たとえば、公務員のカメラマンという仕事が本当にあるのか、それを調べたり、そのために今どのような準備をすればいいかと行動する人は、何も考えない人よりそのことを実現させる可能性は大きくなるよね。そんなふうに、この先の人生をどう過ごすか、折に触れて考え続けてみてくださいね。そして行動してほしいのです。」
と伝えました。
さてその後、社会人の"これまで&今後年表"をもとにお話していただきました。
Mさんのお話は、現在のお仕事のお話ももちろんですが、大学時代のご自身の"人生の切り開き方・行動力"に圧巻で、感動しながらうかがいました。
というのも、京都で大学生活を送っていらしたMさんは、学生時代に京都の老舗和菓子店などに(何もコネ・ツテもないところから)
「学生と共同で和菓子の良さを伝える現代風な新商品を開発しませんか?」
とプレゼンして回り、八つ橋(生八つ橋ではなく、固いほうの八つ橋)を使ってチョコなどと組み合わせたお菓子やお茶の商品などを次々と開発したというご経歴の持ち主。和菓子好き、商品開発好きの私は身を乗り出して聞き入ってしまいました。(本当にその行動力に脱帽です!)
現在VAIOのマーケティングでは、VAIOのノートパソコンの製品の魅力をいかにアップさせるかを考えていらっしゃるそうです。デザインをスタイリッシュなものにすることもそうですし、どれだけその国の消費者に魅力的なパソコンの"機能"を盛り込むかなども考えていらっしゃるそうです。(ちなみに、外側は一見同じデザインのVAIOパソコンでも、世界中の国ごとに機能に対する消費者のニーズが違うので、国によって中の機能は(CPUなど)異なるものが組み合わされることも頻繁にあるそうです。)
SONYは創業当時から「日用品を売るのではなく、生活をCreativeにする洗練された物をつくりだす」というポリシーがあるそうです。そのため、Mさんの担当されているVAIOも今日のノートブックパソコンとしては大変高価格の24万円程度。実際製品も見せていただきましたが、確かにデザインも洗練されているし高品質の一品、といった感じの製品でした。
世の中の声を敏感にかぎわけ、チャンスがあると思ったら、積極的に行動する - マーケティングの仕事をするだけでなく、どのような人生を生きるにも必要なことだとは思いますが、そのことを今回のお話から特に強く学んだ気がします。
お忙しいところご来校くださり、生徒たちに夢のあるお話を聞かせてくださったMさん、本当にありがとうございました。