先週、驚きの悲しい訃報が届きました。本学園高等学校の普通教室・体育館棟の建築に際して、デザインを担当して下さった、インテリアデザイナーの村口峡子先生がお亡くなりになったという悲しいおしらせでした。
先生はここ数年ご病気で入院・退院を繰り返されてきましたが、この春先くらいに
「次の本を出版するので、高木学園の校舎の写真を使用しても良いですか?」
とメールでご連絡を頂いていました。ですので、私も快方に向かわれているものとばかり思っていただけに、大変ショックを受けました。
村口先生は本校の校舎をデザインするときに
"四角い箱の校舎では、人生は味気なく、学校に来ることがつまらなくなってしまう。建物には"住空間"としての機能があるはずで、十代の女の子たちが楽しい空間、彼女たちの人生が豊かになるような空間を作りたい"
とおっしゃって本校の校舎の曲線やマルを多く用いたデザインを考えて下さいました。
家具の一つ一つにもこだわりぬき、学校として大変豊かな空間となっていると思います。
そして日曜日、村口先生のお別れの会にうかがいました。先生の遺影を前に、「生徒たちにこのように素晴らしい環境を作ってくださってありがとうございました」とお礼の言葉しか思い浮かびませんでした。
本校の校舎の完成した年度が終了したすぐ後には、前理事長が逝き、本校の校舎のイメージが皆様に少しずつ浸透しはじめた今、こうして村口先生も旅立たれました。
この素晴らしい環境を受け継いだ私たちは、この校舎を今後も高木学園の財産として大切に使っていく必要があると思っています。
さまざまな方の想いが込められたこの校舎を、在校生の皆さんはぜひ大切にして欲しいと思います。
村口峡子先生、本当にありがとうございました。ご冥福をお祈り致します。