本校で面白い・ワクワクするような図書館づくりに向けて走り始めたところですが、先日、私は下北沢にあるB&Bという本屋さんに出かけてきました。
この本屋さんは、面白い切り口で選んだ本がおいてあるだけでなく、美味しいコーヒーを(成人以上の大人の場合はビールも)飲みながら本を読むこともできる空間です。
2012年にオープンしたのですが、本好きの人々が通う場として人気になっています。
この本屋さんのオーナー・嶋浩一郎さん(嶋さんと内沼晋太郎さんが共同でプロデュースされています)の著書『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』(祥伝社新書、2013年)を、現在読んでいますが、本当に納得することばかり。
この本の中で、嶋さんはこうおっしゃっています。
「探すべき本が決まっているとき、アマゾンなどのネット書店は非常に便利です。しかし、なんとなくおもしろい本が欲しい、あるいはもっと漠然と、なにか新しいことに触れたいというときには、ネット書店よりもリアル書店、つまり普通の本屋のほうに利があります。
なぜなら、本屋に行くと、"想定外の情報との出会い"があるからです。」(14-15ページより引用)
「いい本屋の中には、"文脈棚"をつくっているところも数多くあります。
(中略)
本を何かの順番や規則性で並べるのではなく、その内容などをゆるやかにリンクさせながら一つのつながりとして並べるというものです。
(中略)
一つの本をきっかけにして他のいろいろな世界が開けてくる、という感覚が文脈棚のもっともすばらしいところだと思います。」(34-35ページより引用)
最近は本当に本を読む人が減っている、などともいわれますが、高校生という若い時期・これから人生のさまざまな可能性に向かっていく時期にある在校生の皆さんたちには、ぜひ本を通じてさまざまな世界と遭遇してほしいと思うのです。
私は小さい頃から本が何よりも好きで、今でも週に何度も本屋さんに立ち寄るようなタイプですが、そこまで本が好きでは無いという皆さんにも、気付いたらいつの間にか本の世界に魅了されていた、と感じてもらえるような図書館をこれから創っていきます!
この場でも続報を随時アップデートしていきたいと思います。お楽しみに。