2017年6月11日日曜日

女性としてのロールモデル - 2年生グアム修学旅行

先週の2年生の修学旅行ですが、無事に全ての行程を終了して帰国しました。

前回の3日目の投稿の続きです。

この日は朝からマリンスポーツ、恋人岬訪問や戦没者慰霊公苑の訪問とスケジュールが詰まっていたのですが、夕方はさらに講演会の予定が入っていました。

講演してくださったのは、グアムの初代知事のお父様、お父様に続いてグアム知事を務められたお兄様を持つ、Senator Mary Camacho Torres(トレス議員)です。お孫さんが9人もいらっしゃるという年齢が信じられないほど若々しく気さくでとても素敵な女性の議員さんです。


グアムの歴史や、その歴史の中でご家族がこのグアムの発展にどのように貢献されてきたかをお話してくださいました。







さらに、生徒たちからの質問で

「高校生の時には、どんな目標を持っていましたか?」

という質問には

「ファッションデザイナーになりたいと思っていました。小さなころから贅沢はさせてもらえず、欲しい服があったら自分で作っていました。」

と答えていらしたときには、生徒たちはとても親しみを感じたようでした。また、女性ならではの生き方を聞いてみたいと思ったのでしょう。生徒が

「日本でも、女性が議員になるということはとても大変なことなのですが、トレス議員はいつどうして議員になろうと思ったのですか?」

という問いかけをしたのに対して

「私は常にグアムの人のために何かをしたいと思ってきました。ですが、そのためには政治の世界のことを知る必要があると思ったので、政府に関連する仕事を9年間してから議員に立候補することにしました。こうしたいという強い想いがあれば、道は開けると思います。」

とおっしゃっていました。さらには私が

「あなたはお父様もグアムの最初の知事を務められ、またお兄様も知事という環境にいらして、今議員をされています。グアムの人々はあなたがグアム最初の女性知事になって欲しいと思っているのではないでしょうか?」

と質問をさせていただきました。トレス議員はとても率直に

「周りからそういうお話を頂くことも多くあります。私自身もグアムの人のために働きたいという強い想いがある一方で、女性であり家族も大切にしたい立場からすると悩むところです。」

と答えて下さいました。このようなすごい経歴をお持ちの方でも、同じ一人の女性として感じたり悩んだりすることは共通しているのだと分かり、生徒たちもじっと耳を傾けていました。




そして、お話の後には、トレス議員が
「全員の生徒さんたちと握手したいわ。」
と言ってくださり、本当に全員と握手して下さいました!








そして最後にみんなで記念に写真を撮らせていただきました。









日本と関わりの深いグアムの地で、このように輝いている女性の先輩の姿に触れることができて、大変幸せでした。トレス議員は、生徒たちにはもちろん、私たち教職員にも前向きな力を下さいました。

そして、この日の夕食の後には、



次の日に誕生日だった生徒にサプライズのケーキのプレゼントもあったりして、とても心温まる時間を過ごしました。






こうして3日目は盛りだくさんの内容で終了しました。