来週は読書週間です。皆さん、もうどの本を読むかは決めましたか?
たまにこの場でもご紹介するのですが、私は幼稚園時代から本が大好きで、今も月に10冊程度は読んでいると思います。
経済学部卒→企業でマーケティングの仕事をしていた→大学院もビジネス専攻、の私ですので、読む本はこれまではビジネス関係の本が多かったのですが、最近は少し傾向が変わって来ました。
自分が高校生の頃にはほとんど"山川の教科書"でしか接することのなかった歴史の本を読むことが増えてきたのです。以前は「歴史なんて、年を重ねた人が読むもので、私は興味無い」と思っていたのですが、いやいや、これが面白い。
ということで最近読んだ(&読んでいる)本はこちら↓
明日から映画も公開されるようですが、三谷幸喜さんの『清須会議』。
織田信長亡き後、天下をどのように治めるか、豊臣秀吉や柴田勝家が話しあう攻防劇を、なんと現代語の"脚本"のように、三谷幸喜さんならではの軽快さで描いているのです。
これが本当に面白い!-何が面白いかというと、人間の物事の考え方・行動様式が、当時も現代も変わらないんだなと実感したり、そこから学ぶことが多くあったりすることなのです。
そして
今はこちらを読んでいます。司馬遼太郎さんの『手堀り日本史』。
これは司馬遼太郎さんがどのように歴史と向き合い、考えているかを対談形式でまとめたものです。
この中に、キラリと光る名言がたくさんあり。その度に目からウロコが落ちています。
例えば、世の中の体制を大きく変える人はみな生命が危うい、と司馬さんは言います。そして、織田信長に続く権力者たちを例にをあげています。
"(織田信長の)生涯はまことに華麗で、しかもすさまじい。だが、これは人間のなかにはめったにない才能です。その人生は華麗ですけれども、やはり終わりを全うせず、創業半ばで死んでいく。(本能寺の変で、亡くなりますので・・・)
秀吉も多分に体制製造家としての一面を持っていますが、しかし彼には処理(その作られた体制を保持していくこと)の才能が多分にあって、信長の創始したものをうけつぎ、アレンジしていく。家康はそれを処理しただけですね。製造家ではありません。" (130ページから引用)
なーるほど、確かに会ったこともない人たちではありますが、そのような分析に納得してしまいますね。そして、今の世の中では、一体誰が「体制製造家」なんだろうか、などいろいろ空想をし始めてしまうのです。
ということで、突然「歴女」になりかけている私ですが、さて、みなさんは来週どのような本を読みましょうか?