2012年7月13日金曜日

高木学園の特徴って何ですか?

お昼すぎ。私の部屋をノックする音が聞こえました。すると・・・3人の生徒たちが立っています。

生徒たち:「先生、私たち、今オーストラリアに行く準備をしてるんです。それで、先生に質問したいことがあって来ました。」

私:「どんなこと?」

生徒たち:「えっと、姉妹校の皆さんに、高木学園のことを紹介するんですけど、何を紹介したらいいかな~と思って。」

私:「えーそれを私に聞きに来たの?」

生徒たち:「いやー、ちょうどブログなんかに紹介してもらったらどうかと・・・」

と結構しっかり(ちゃっかり)している生徒たちです。そこで私は言いました。

私:「むしろ私はみんなに聞いてみたいの。みんなは自分が通っている高木学園はどういう学校だなって思っているの?」

生徒たち:「えっと~、そうですね~、普通科だけでなくいろいろな学科があるとか。あとクラブなんかも紹介してもいいかも。」

私:「そうそう、そうでしょ?たとえば、家庭科ではファッションショーをやったりしていますとか、ライフル射撃部というクラブがあって、日本全国レベルでも強豪校だとか。そういうのを写真とかライフルの的を撃った後の紙を持っていったりするとか、"目で見て感じる"ような形で紹介してみたら?」

生徒たち:「はぁー。なるほどー。写真とかっていうのが先生らしいですね。」

私:「そう?でもね、単に言葉だけで聞くのと、目で見ながらわぁって驚きつつ聞くのでは、心に残る印象が全然違うと思うのね。」





いろいろメモをとったり、資料を見ながら、「どんな紹介にしようかなぁ?」と相談している生徒たちです。







生徒たち:「ところで、校訓とかも入れたほうがいいと思いますか?」

私:「どう思う?私だったら紹介するなぁ。君先生が104年も前に"信頼され、社会で役に立つ女性になるように"創立した学校です、というような内容を伝えると思う。あと、その創立のきっかけとなったのが福澤諭吉先生だということも紹介して、日本の歴史にも触れるといいかもね。」

生徒たち:「あ~、やっぱりここでも福澤諭吉の話が出てきた!実は、日本のお札を紹介しようということを話していて、その中で福澤諭吉さんも当然(1万円札なので)出てくるから。」

という話になりましたので、私は生徒たちに「ちょっと待ってて!」と言って



「どうせだったら、これも読んだ上で、どのような思想家だったのかも説明したらどうかな?」

と言って彼女たちに紹介すると

「え~!難しそう!」

とのこと。

「たしかにそう思うよね。事実私もそう思っていたのね、2年前くらいまで。しかも、私なんて福澤先生の学校の卒業生にも関わらず、卒業してからも"学問のすすめ"をきちんと読んだことがなかったという・・・」




という本音をポロリ。すると生徒たちが

「あー、先生、それは卒業生として失格じゃないですかぁ~!」

そ、その通りなのですが

「ま、まあね、でも2年前くらいにこの現代語版を紹介して頂いて、一気に読んだの。そうしたら、本当に良いことが書かれているなって思って!だから、みんなにはせっかくの機会だから、ぜひ読んでほしいと思うの。」

こうして、この本を1人の生徒に託しました。(終業式までに読み終わるかな?!)

オーストラリアを訪れる準備をするということは、自分自身や今の自分の環境について改めて考えてみたり、日本について学んでみることでもあります。ぜひこの機会を活かして日本や日本の歴史、日本の思想家などについてまで調べたり学んだりしてみてください。