"その事をば棄て(すて)顧みず、直に一歩を踏み出すべし。"
という言葉をもとに、「前進」する1年にしようという思いをあらたにしたばかりだったのに、その1年があと10数時間で終わろうとしています。
改めてこの1年間を振り返ってみていますが、今年はさまざまな分野で「前進」することができたのではないかと感じています。
普通科ではとりわけ、英語の授業の改革に力を入れてきました。どのように英語に向き合うか、授業をどのように進めるかということについては、慶應義塾大学の田中教授にもご指導いただき、楽しむ・表現する・実際に使うことに重点をおいた授業を創っています。(そして、この場でも何度もご紹介した英語の歌を通じた英語学習なども取り組みをスタートさせました。)
商業科では、今年度の1年生からあらたにマーケティングの授業もスタートさせ、企業(リクルートやローソン、ブックオフなど)のマーケティングの最前線でご活躍の野林先生にご指導いただいています。この授業を通じ、生徒たちが、社会を"観察"する姿勢が身に付いてきているように感じています。
また、3年生は課題研究という授業で慶應義塾大学大学院(システムマネジメント研究科)の先生方に問題を解決する方法、そしてそれをプレゼンテーションする方法を教えていただいています。(先日、その慶應の先生方の本校での教育方法が学会で賞を受賞されたという嬉しいニュースも飛び込んできました。)
情報科では、女子美術大学との連携授業が本格的にスタートしました。今年度からスタートした新しいカリキュラムで学ぶ1年生は、女子美の先生にMacや一眼レフデジカメを用いてデザインすることを教えていただいています。また、京都精華大学の先生方にご来校いただいて世界から注目されている"マンガ"についても教えていただいたり、実践(マンガを実際に描く)したりしています。
家庭科は、3年生ファッッションコースの生徒たちが学園祭で披露するファッションショーも年々パワーアップしていますし、フードコースの生徒たちは今年からコックコートの着用も始めました。3年生が学園祭でレストランとして提供した松花堂弁当もとても美味しかったですね。
そしてそれらの学科だけでなく、今年は部活動もより盛んになっていった年でもありました。ライフル射撃部、ソフトテニス部、ハンドボール部、卓球同好会などは全国・県・市などの大会で大健闘しましたし、文化系の部でも茶道部(本校で秋にお茶会を開催)や華道部(池坊の学校華道にも加盟し、池坊の先生が毎週指導)などで積極的に活動しました。学園祭では高木学園オリジナルミュージカルも初めて創作しました。
さらに、秋からは森永乳業さんとの共同開発アイスクリーム「チェリオ ときめきシリーズ(パンプキン、ベリー)」を発売させていただき、数多くのメディアでもご紹介いただきました。
これらの「前進」は、学園・生徒たちを支えてくださる多くの方々のお力なしにはなし得なかったことであり、本当に多くの方々のご協力に心から感謝しております。
2013年にお世話になった皆様に心からお礼を申し上げます。どうぞ良い新年をお迎えください。
2013年12月31日
学校法人 高木学園
理事長 高木 暁子