高等学校では引き続き在校生の皆さんの自宅待機中ですが、今日は幼稚園の卒園式が(無事安全に)行われました。
昨日のニュースでは、被災地の小学校で卒業式が十分に行えず、校長先生が「普段通りの卒業式ができずにごめんなさい」とおっしゃっていた姿を見て、涙が止まりませんでした。また関東地方でも卒業式を中止とする学校なども多くあるようですから、このように無事安全に卒園式を行うことができたことを、心から感謝しています。
その卒園式の中で、私はこの大震災のあとに、とりわけ人と人との"愛"が大切になっていることを感じて、大好きな谷川俊太郎さんの詩「あい」を紹介させていただきました。
今の私たちの心に響く詩ではないかと思います。この場でもご紹介させていただきたいと思います。
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あい 谷川俊太郎
あい 口で言うのはかんたんだ
愛 文字で書くのもむずかしくない
あい 気持ちはだれでも知っている
愛 悲しいくらい好きになること
あい いつでもそばにいたいこと
愛 いつまでも生きていてほしいと願うこと
あい それは愛ということばじゃない
愛 それは気持ちだけでもない
あい はるかな過去を忘れないこと
愛 見えない未来を信じること
あい くりかえしくりかえし考えること
愛 いのちをかけて生きること
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一人でも多くの被災地の方々のご無事を、そして皆様のご無事を心からお祈りしております。