昨日から始まった1年生の宿泊研修。2泊3日の間に色々なプログラムが計画されていますが、初日の昨日はまず、これからの人生、キャリアについて考える半日を過ごしました。
女性のモデレーターの方(突然標準語から関西弁に変わってビックリでしたが、とてもテンポ・キレの良い司会をしてくださいました)の導入で、自分の自己分析(私ってどんな人間なんだろう?)などを行った後、
(高校~大学などを卒業したあと)「何のために働くのだろう」
ということを、高校生なりに考えました。
「他の人に笑顔になってもらいたいから」
「お金を稼ぐために」
「社会に役立つために」
など、人によって働く理由はさまざま。(それが当然ですね。)
3人一つのグループになって、自分の考えを見つめるだけでなく、他の人の考えを聞き、またそれにたいしてどう考えるのかなどもディスカッションしていきました。こうして改めて、「働くのは何のため?」と考え始めることが大切だと思います。
休憩をはさんで、今度は実際にすでに「社会で働いている女性」3人に登場して頂き、「何のために働いているのか」についてお話しして頂きました。
3人の方のお仕事も様々。一人の方はティースタイリスト(紅茶などお茶のブレンドを提案したり、お茶のレッスンを行ったりというとても珍しいお仕事です)、もう一人の方は栄養士、もう一人の方は司会業をされている20-30代の女性の方々でした。
何のために働いているか、という点について、お一人の方は
「イギリスに留学していて自分が落ち込んだ時に、とてもお茶に癒されたのに、日本に品質の良いお茶があまりないことが残念で、なんとかして良いお茶を広めたいと感じた」
もう一人の方は
「もともと食べることが好きで、食事は生きるうえで重要なので、バランスの良い食事を提案することで世の中に貢献できるのではないかと思った」
さらにもう一人の方は
「昔は人前で話すことがとても苦手で、それを克服するためにレポーターの仕事などをするようになったら、いつしかそれが楽しくなっていた」
みなさん、決して最初から「このためにこの仕事をしたい」と決まっていたわけではなく、年を重ねていく中でさまざまな経験をして、今の仕事にたどり着き、「何のために働くか」が明確になってきたということでした。
年齢も比較的生徒たちに近く、また魅力的な女性の先輩ということで休み時間にも質問に行く生徒たちがたくさん。
高校3年間~その後の人生をどのように生きるのかを考える良いきっかけになったのではないかと思います。
とはいえ、キャリアの方向性・進路は1日で決まるものではありません。高校を卒業しても、大学を卒業しても、色々模索することが続くと思います。(私もそうでした。)最初に就職した会社や組織でずっと仕事をすることもあると思いますし、途中で方向転換したい!と思うこともあるかもしれません。常に「私は何のために働きたいんだろう」ということを考え続けて欲しいと思います。
このキャリアプログラムは、今月末にさらに続きがあり、「女性としてどのような人生を歩むか」ということも考えていく予定です。1年生のみなさん、ぜひそれまでに昨日考えはじめたことを深めておいてくださいね。