本日は3学期の始業式でした。1,2年生にとっては次の学年に進級する前の総仕上げの時期、そして3年生にとっては高校生活の締めくくりの3か月です。また、3年生は受験を控えたこの時期、とても緊張したり不安になっている生徒もいるかもしれません。次の週末はセンター試験ですし、ぜひ体調管理に気を配ってください。
始業式の中では、「ビジネス文書実務検定1級」に合格した生徒たちの表彰も行われました。
生徒たちにとって学期の始まりの日ですが、教職員にとっても仕事はじめの一日でしたので、年始の挨拶をしました。その一部をご紹介します。
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新年あけましておめでとうございます。2017年、先生方やスタッフの皆様、ご家族の皆様が健康で充実した1年を過ごされますようお祈りいたします。
昨年はこの高木学園の組織をさらに強くするために、「共有」することに意識をおいた一年でした。高等学校でも幼稚園でもそのために新たに導入したり取り組んだことがいくつもありました。
そうした時間を過ごした「1年」の間に、世界は・社会はものすごい勢いで変化していきました。私は大きく3つの変化を感じています。
まず、急速に進んだグローバル化とそれに対する反動(イギリスのEU離脱やアメリカでのトランプ候補の勝利)があり、しかし同時に猛スピードでテクノロジー革命が進んでいきました。報道でAI(人口知能)、VR(仮想現実)、IoT(Internet of Things)などの話題を見聞きしない日はありません。
次に、少子高齢化が一段と進んでいるということを感じました。2018年問題といって人口減少にともなって次々と大学の定員割れが起こることに対して危機感を抱く大学が多いことも連日報道されています。
さらに、2020年に高大接続改革、入試改革などが実施されることに伴って、すでに多くの高校・大学で「新しい時代の教育」が提案されはじめています。
こうした社会の急速な変化に果たして高木学園は応じられているのか、応じられていない部分も相当多いのではないかと感じています。
2017年は、これまでの高木学園のワクにとらわれず、それらを乗り越え「打破」していく、そんな1年にしたいと考えています。
今、幼稚園の園舎建替えのための準備を行っていますが、そこで建築家の隈研吾さんにお世話になっています。日本を代表する建築家のお一人と言われる隈さんほどの方でも、ご自身の基準・世界観を乗り越える時期があったというお話をうかがいました。その時期があったからこそ、今のご自身がある、そうおっしゃっていました。
高木学園もまさに今、そのような時期にあると感じています。高木学園には「社会で信頼され、役立つ人を育てる」というミッションがあります。これからの社会で信頼され、役立つ人を育てるという使命を果たすため、高校でも幼稚園でも、これまでの姿を「打破」することが必要な、そんなタイミングに私たちは直面しています。
2017年は皆さんとともに、これまでの自己を「打破」し、新たな教育を創る1年としたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。