原価の制約とユニークさ…これら二つをバランスさせることは難しいですが、それができることが求められるのが商品開発担当者。先日からお伝えしているノート開発では
- 生徒が欲しいと思った機能を盛り込むと、1冊あたりの原価が思いっきり上がってしまう
- 機能を絞り込もうとしているけれど、多くの在校生にアンケートを行ったところ、コストの高い機能が支持された
というジレンマに直面中です。先週金曜日に、開発チームの生徒たちに
「では、この状況をどうしたらよいと思うか(=どの機能を削って、どの機能を残すか)を考えて下さい」
と伝えました。今日はその報告を聞いたのですが、
「思い切って、表紙はシンプルにすることにしました。チェックとかボーダーとか…」
とのこと。え?これまでの方向から大きく方向転換???
「世の中にシンプルな表紙のノートはたくさん販売されていますよね?もし表紙をシンプルなボーダーとかチェックにするとしたら、既に販売されているノートと、今回開発するノートと何が違うのかな?
もちろん、ノートの中に工夫があることは重要。でも、お店に並ぶノートをパッと見たときに"何だろう?!"と手にとってもらえるようなノートでないと、絶対に売れないよね。そういう意味で、表紙のユニークさ、他との違いはとても重要なんです!」
と力説しました。生徒たちは「…うーん…」と考えこんでいます。
既に世の中で流通している製品と、新しく開発する商品に明確な違いを持たせることを「差別化する」と言います。この差別化の要素がないと(&その差別化が、お客さんとなってくれる人に支持されないと)商品はお客様の支持をいただいて売れていくことはありません。
どうしたら原価を上げずに、差別化できるのか、もう一度じっくり考えてみましょう!